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[旧JAS]徳之島空港の主脚折れで事故調発表

2006-07-28 | 業界ニュース
<コメント>
 この事故は2004年1月1日(木)、旧JASの鹿児島-徳之島線JA8297便が徳之島空港着陸時、主脚が折れ3人が重軽傷を負ったもの。事故調は定期的な整備で発見出来ない亀裂により事故が発生したと発表。簡単にこのフライトを再現してみます。

乗員乗客:169名(幼児7名含む)
鹿児島空港離陸:15:35
徳之島空港着陸:16:24
巡航速度:456kt
巡航高度:FL260(約7,800メートル)
飛行経路:HKC-A582-HACHA-TKE

16時17分:徳之島空港の滑走路を視認し有視界飛行に変更
16時19分:風は360度から7kt
16時21分:オートパイロット、オートスロットルを解除
16時22分:オートブレーキ「MIN」セット
16時23分:電波高度計指示値が0ft IASは133kt
16時24分:「ガシャン」という音とともに接地

近い整備トラブルでは、JALの検査で2液を使用せず整備を完了。それにより亀裂を発見する事ができなかった。

[JAL]MD-87手抜き検査を陳謝

 結果として、製造メーカーであるボーイング社が設定した整備間隔が長すぎたために発生としているが、あくまで基準。このブログで何度も書いたが、「安全」にこれ以上という事はない。今回は整備不良ではないとのお墨付きだが、「やれやれ」と安堵せず、しっかりとして整備をお願いします、JALさん。

(読売新聞) - 7月28日13時24分更新
 鹿児島県・徳之島空港で2004年1月、日本エアシステム(現日本航空)機(MD―81型機)の主脚が着陸時に折れ、乗客3人が軽傷を負った事故で、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は28日、「事故前から発生していた小さな亀裂が進行して破断した」として、製造元の米ボーイング社が設定した点検間隔が長すぎて不適切だったとする調査報告書をまとめ、北側国交相に提出した。
 主脚部品の破断面を事故調が調べたところ、長さ1ミリ以上の亀裂が7か所あったが、「通常の点検作業で発見できる大きさではなかった」とした。
 一方、事故調は、サンパウロ発成田行きの日航機(ボーイング747―400型機)が昨年5月、飛行中に客室内が急減圧したトラブルについて、与圧装置などに不具合はなかったとする中間報告をまとめた。事故調は引き続き、原因を調べる。

(毎日新聞) - 7月28日11時0分更新
 鹿児島県の徳之島空港で04年1月、鹿児島発の日本エアシステム(JAS、現・日本航空、MD81型)979便(乗客乗員169人)が着陸時に左主脚が折れ、3人が軽傷を負った事故で、国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会は28日、複数の小さな亀裂が着陸時に一気に拡大したとする最終報告をまとめた。
 事故調は、主脚の破断面を解析して、折れた場所の起点とみられる3カ所の亀裂を発見した。長さは3.0~5.2ミリ。いずれも金属疲労が原因とみられる。 もともと、同型機の主脚は、急ブレーキをかけると前後に激しく揺れる構造上の欠点があった。メーカーは各航空会社に振動を抑制する装置の設置を推奨していた。振動抑制装置を製造時から設置した同型機では、亀裂の報告がない。
 事故機はメーカーの推奨に基づいて92年に装置を付けており、事故調は同年以前に亀裂が発生していたと結論付けた。メーカーが機体を引き渡す前の89年に実施した離着陸テストで生じた可能性が高い。
 事故機は00年にオーバーホール(分解・点検)を行ったが、亀裂は発見できなかった。事故調は「当時の亀裂は、探知できる1.6ミリ以下だった」としたが、同型機で同種トラブルが相次いでいたのにメーカーが適切に点検間隔を設定していなかった問題点を指摘した。【種市房子】

☆航空事故調査報告書

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