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[ロシア]航空機着陸失敗し124名の死亡確認

2006-07-09 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 ロシア東部(中国との国境付近)の都市、イルクーツク空港で、大惨事が発生しました。エアバス310型機が着陸に失敗し炎上、120人以上の犠牲者が出たと報道されています。なお日本人の乗客はいない模様。
 イルクーツク空港は着陸が難しい空港として知られており、空港移転を検討するよう住民から意見が上がっていた。
 事故当該機にトラブルがあったかどうかは現時点で定かでないが、決して他国の事故として受けてはならないと思います。日本国内にも住宅地上空を飛行し着陸しなければならない空港は多くあり、今後の対策、移転を含めて早急に検討しなくてはならないと思います。
 犠牲になられました方々の魂が救われますよう祈ります。

日本からイルクーツク空港への直行便も就航していますのでご確認ください。
S7-502便 新潟発 16:50 → イルクーツク着 22:00
S7-501便 イルクーツク発 10:50 → 新潟着 15:30

(産経新聞) - 7月10日15時53分更新
 【モスクワ=内藤泰朗】ロシア・シベリアのイルクーツク空港で9日午前8時(日本時間同)ごろ、乗客乗員203人を乗せたモスクワ発のシベリア航空エアバスA310型機が着陸に失敗し、近くの建物に衝突、炎上した。
 政府の事故調査委員会などによれば、この事故で122人が死亡、少なくとも57人が負傷したほか、7人の消息が分かっていない。
 現地からの報道によると、事故機は着陸後、滑走路をオーバーランしてコンクリート製の塀を突き破り、付近の建物に激突して炎上、機体前部が大破した。その後、少なくとも1回の爆発が起き、機体は炎に包まれた。
 同機には、夏休みをバイカル湖で過ごす子供たち16人のほか、外国人客12人が搭乗していたが、日本人の乗客はいなかった。
 検察当局は、パイロットの操縦ミスと、ブレーキ装置など機体トラブルの両面から捜査を開始した。
 事故当時の同空港は雨天で滑走路は滑りやすく、視界も悪い状態だった。シベリア航空によれば、事故機は1987年に製造され、一昨年から同社がリースしていた。
 イルクーツク空港では過去12年間に3度の大事故が起きており、着陸が難しい立地として知られる。ロシアでは5月、アルメニアのエアバスA320型機が黒海に墜落し、113人が死亡したばかり。

(NNN)-9日19時30分更新
 ロシア東部・イルクーツクで9日朝、乗客・乗員200人が乗った旅客機が着陸に失敗して建物に激突し、150人以上が死亡したもよう。
 事故を起こしたのは、モスクワからイルクーツク空港に向かっていた「シベリア航空」のエアバスA310型機。9日午前7時50分ごろ、空港に着陸しようとした際に滑走路をオーバーランし、建物に激突して炎上した。ロシアの報道機関が地元当局者の話として伝えたところによると、この事故で150人以上が死亡し、40人以上が病院に運ばれたという。
 これまでのところ、事故機に日本人が乗っていたという情報は入っていない。

(読売新聞) - 7月9日16時48分更新
 【モスクワ=金子亨】インターファクス通信などによると、ロシア・シベリアのイルクーツク空港で9日午前8時(日本時間同)ごろ、モスクワ発のシベリア航空エアバスA310旅客機(乗客・乗員約200人)が着陸に失敗し、炎上した。
 ロシアの非常事態省によると、これまでに120人の死亡が確認され、53人が病院に搬送された。死者はさらに増える可能性がある。在モスクワ日本大使館は「乗客名簿に日本人と見られる名前はない」としている。
 同機は着陸後に滑走路を外れ、空港のコンクリート壁を突き破り、近くの建物に衝突、大破したという。

<過去のシベリア航空事故>
 イスラエルからロシアに向かっていたシベリア航空ツポレフ(TU)154型旅客機(乗客66人、乗員11人)が2001年10月4日、黒海に墜落した。
同機はイスラエルのテルアビブを出発、シベリアのノボシビルスク市に向かっていた。ロシア当局によると、乗客66人のうち51人がイスラエル人、15人がロシア人。乗員11人は全員がロシア人だという。乗員乗客の生存は絶望視されている。 事故の報告を受けたテルアビブのベングリオン国際空港は、直ちに同空港を出発する全便の運行を停止した。イスラエル運輸省は事故原因の追求に全力を尽すとし、テロの可能性も無視することはできないとしたものの、それを証明する証拠は今のところないと話している。
プーチン大統領は、安全保障顧問との緊急協議を召集、調査団とレスキュー隊を事故現場に派遣している。
 同行していたロシア海軍司令官の話として「ミサイルはすべて命中したが、2発は水平線の彼方へ消えていった」とある。
これについては幾つかの疑問がある。
・「すべて命中した」なら「2発」はどこかへ行くと言うのは、文法的におかしい。
・対空ミサイルが、高度を持って射撃されたなら、目視での水平線の彼方へ消える事はない。
・「水平線の彼方へ消えていった」のなら、高度1万mを飛行中の機体への命中はありえない。
 この事故について、米政府当局者は5日までに、墜落原因について、ウクライナの軍事演習で発射されたSA―5地対空ミサイルが命中したと指摘、「確かな」証拠があることを明らかにした。ウクライナは、過去数年間で最大規模とされる軍事演習を実施していた。
これに対しウクライナ国防当局の報道官は、演習で使われていたミサイルの射程距離は10キロ前後で、墜落機は300キロ以上も離れていたと主張、「ミサイル命中説」を否定した。
プーチン大統領も、ウクライナのミサイルは墜落機に命中するほどの射程距離があったとは思えないと話している。同大統領によると、ロシアはウクライナの演習について承知していたが、参加してはいなかった。
使用したミサイルは、まだ明確にされていないが、
S-200 SA-5 GAMMON は、中高度用対空ミサイルで、射程は60-320kmとされている。
 また、ウクライナの対空ミサイルは、目標を外した場合、自爆するとされているが、射撃時に目標を誤認していた場合は、命中に対する否定材料とはならない。
 さらに、墜落機が途中ブルガリアに立ち寄ったとの情報も流れていたが、ブルガリア当局はこれを否定した。ロシア運輸省と同国非常事態省当局者は、事故機のそばを飛行していたアルメニアの航空機が、事故機が上空で爆発したことを、ロシア南部の管制塔に報告していることを確認している。
事故機を目撃したパイロットは、「イスラエルの航空機が、黒海の上空、高度約1万1000メートル付近で爆発したのを見た。その後、同機は黒海に急降下して墜落、水中でも爆発した」と話している。