初七日の法要に顔を出した。
僕自身、スッキリとしたような気がしています。
ともみちゃんはモジモジとしてて、いつもの感じだった。
ママは三途の川に到着した頃だそうだよ。
お母さんが見送ってくださった。
「平さん、このボタン、ゆみこに天国さ持たせてあげられなかった。許してください。」
「いいと思うっす。」
「ゆみこが肌身離さず大切にしてた皆さんの青空のボタンだから、今度はともみのこと応援して欲しくて、とてもとても焼けなかったんです。ごめんなさい。許してください。」
「いやいや、許すもなにも。いいと思うっす。」
「すみません平さん、ごめんなさい本当に。」
「いえ…。」
僕が謝られることではないし、僕がどうのこうのと言える立場にもない。
ただただ、胸が苦しんだ。
「ともみちゃんバイバイ。また来るね。」
モジモジしたままサヨナラ。
ママはきっと、
「トーモッ!」
って言ったろうね。
せっかく東松島まで行ったのだから、末永さんのところに顔を出した。
インターホンを鳴らしても返事がなかった。
なんとなく勘が働いたので電話をしてみるとやっぱり家にいらした。
耳がだいぶ遠くなっていた。
お祝いで差し上げたランの花。
毎年毎年花が咲き、今回も花芽が大量についていた。
「震災から3年、色んなことがあり過ぎたけれど、平さんだけが唯一の光だったのよ。」
そんなことを彼女は一所懸命に目黒くんに話していた。
「押忍、分かるっす。」
二人は話し込む。
不思議と照れ臭くはなかった。
あの頃は、もっと本当に辛かったから、当たり前のことだったし照れるようなことでもない。
真剣だったからね。
お茶が美味しかった。
応援には色々ある。
学ランの彼等を何人も集める必要はない。
こうして、おばあちゃんと自分の少しの時間を使ってお茶でも飲めばそれで事足りる。
嬉しかったみたいで泣いていた。
一人で寂しかったのだろうか。
悔しかったのかな。
分からないけど泣いていた。
「また来るから泣かないで。」

ランが咲いたら電話をください。
「なんの楽しみもないんだよ。本当になにもなくなったの。唯一の楽しみがこのランの花を咲かせること。平さんだと思ってめんこがってたの(笑)」
枯れなくて良かった!(笑)
ランが咲いたら電話をください。
僕自身、スッキリとしたような気がしています。
ともみちゃんはモジモジとしてて、いつもの感じだった。
ママは三途の川に到着した頃だそうだよ。
お母さんが見送ってくださった。
「平さん、このボタン、ゆみこに天国さ持たせてあげられなかった。許してください。」
「いいと思うっす。」
「ゆみこが肌身離さず大切にしてた皆さんの青空のボタンだから、今度はともみのこと応援して欲しくて、とてもとても焼けなかったんです。ごめんなさい。許してください。」
「いやいや、許すもなにも。いいと思うっす。」
「すみません平さん、ごめんなさい本当に。」
「いえ…。」
僕が謝られることではないし、僕がどうのこうのと言える立場にもない。
ただただ、胸が苦しんだ。
「ともみちゃんバイバイ。また来るね。」
モジモジしたままサヨナラ。
ママはきっと、
「トーモッ!」
って言ったろうね。
せっかく東松島まで行ったのだから、末永さんのところに顔を出した。
インターホンを鳴らしても返事がなかった。
なんとなく勘が働いたので電話をしてみるとやっぱり家にいらした。
耳がだいぶ遠くなっていた。
お祝いで差し上げたランの花。
毎年毎年花が咲き、今回も花芽が大量についていた。
「震災から3年、色んなことがあり過ぎたけれど、平さんだけが唯一の光だったのよ。」
そんなことを彼女は一所懸命に目黒くんに話していた。
「押忍、分かるっす。」
二人は話し込む。
不思議と照れ臭くはなかった。
あの頃は、もっと本当に辛かったから、当たり前のことだったし照れるようなことでもない。
真剣だったからね。
お茶が美味しかった。
応援には色々ある。
学ランの彼等を何人も集める必要はない。
こうして、おばあちゃんと自分の少しの時間を使ってお茶でも飲めばそれで事足りる。
嬉しかったみたいで泣いていた。
一人で寂しかったのだろうか。
悔しかったのかな。
分からないけど泣いていた。
「また来るから泣かないで。」

ランが咲いたら電話をください。
「なんの楽しみもないんだよ。本当になにもなくなったの。唯一の楽しみがこのランの花を咲かせること。平さんだと思ってめんこがってたの(笑)」
枯れなくて良かった!(笑)
ランが咲いたら電話をください。
また会いに来てくれるって本当に嬉しいと思います。
写真、お二人とも優しい顔です。
真剣に生きたぶんだけ、優しくなるんですね
わたしもそうならなければ