goo blog サービス終了のお知らせ 

僕の消灯時間まで

ブログの引越しをしました。
愛する方々へ、遺書のように。

応援をする。

2014-12-26 08:32:48 | 日記
初七日の法要に顔を出した。
僕自身、スッキリとしたような気がしています。
ともみちゃんはモジモジとしてて、いつもの感じだった。
ママは三途の川に到着した頃だそうだよ。

お母さんが見送ってくださった。
「平さん、このボタン、ゆみこに天国さ持たせてあげられなかった。許してください。」
「いいと思うっす。」
「ゆみこが肌身離さず大切にしてた皆さんの青空のボタンだから、今度はともみのこと応援して欲しくて、とてもとても焼けなかったんです。ごめんなさい。許してください。」
「いやいや、許すもなにも。いいと思うっす。」
「すみません平さん、ごめんなさい本当に。」
「いえ…。」
僕が謝られることではないし、僕がどうのこうのと言える立場にもない。
ただただ、胸が苦しんだ。
「ともみちゃんバイバイ。また来るね。」
モジモジしたままサヨナラ。
ママはきっと、
「トーモッ!」
って言ったろうね。

せっかく東松島まで行ったのだから、末永さんのところに顔を出した。
インターホンを鳴らしても返事がなかった。
なんとなく勘が働いたので電話をしてみるとやっぱり家にいらした。
耳がだいぶ遠くなっていた。
お祝いで差し上げたランの花。
毎年毎年花が咲き、今回も花芽が大量についていた。
「震災から3年、色んなことがあり過ぎたけれど、平さんだけが唯一の光だったのよ。」
そんなことを彼女は一所懸命に目黒くんに話していた。
「押忍、分かるっす。」
二人は話し込む。

不思議と照れ臭くはなかった。
あの頃は、もっと本当に辛かったから、当たり前のことだったし照れるようなことでもない。
真剣だったからね。

お茶が美味しかった。

応援には色々ある。
学ランの彼等を何人も集める必要はない。
こうして、おばあちゃんと自分の少しの時間を使ってお茶でも飲めばそれで事足りる。

嬉しかったみたいで泣いていた。
一人で寂しかったのだろうか。
悔しかったのかな。
分からないけど泣いていた。
「また来るから泣かないで。」


ランが咲いたら電話をください。
「なんの楽しみもないんだよ。本当になにもなくなったの。唯一の楽しみがこのランの花を咲かせること。平さんだと思ってめんこがってたの(笑)」
枯れなくて良かった!(笑)

ランが咲いたら電話をください。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« きっと心が | トップ | やってやれ! »
最新の画像もっと見る

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2014-12-26 11:21:10
ともみちゃん、きっとお母さんからはこちらが見えているはずだよ。見守ってくれてるよ。
また会いに来てくれるって本当に嬉しいと思います。
写真、お二人とも優しい顔です。
返信する
いい写真 (あお)
2014-12-26 19:19:15
この写真に写る平さんはなんて優しい顔なんでしょう
真剣に生きたぶんだけ、優しくなるんですね
わたしもそうならなければ
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日記」カテゴリの最新記事