野ロバ

境内の中は非常に暗い。
懐中電灯で歩きます。
下駄で。

カランコロン、カランコロン。

いやぁ、ギョッとした。
ロバがいる！

飼っていることは勿論知っているし、別にロバには驚かない。
しかし、猫がいるかのように普通にウロウロしてるとビビるね。


「こんばんは～！青空応援団です。鍵を借ります。」
「こんばんは団長。時が経つのは早いわね。」
「へ？」
「平くんがこうして来てくれるようになって、練習の度に一週間とか二週間とか過ぎていく訳でしょう？早いわね～。」
「そういうことですか。早いと思います。ところで、ロバがいます。」
「え？今ごろ（笑）いますよ、うちにはロバが。」
「そうじゃなくて、僕の後ろに。すぐここに。」
「じゅ～しょ～く！！」


かわいかった。
敵意ではなく寄ってくる動物は、基本的にかわいいと思います。
大きくても。

スゲービックリしたけれど。

さて、練習すっかいな。