あさいち。
コーヒー屋にいました。
待ち合わせをしていたのだが、目の前にはカップルがいて、ホットケーキとサンドイッチを食べている。
別にいいんだけどね。
ダッフルを着た彼氏がね、パンチしたくなるくらい男かどうか疑わしい。
「お~いし~いぃ!おいしいおいしい!」
と連発している。
よかったじゃねぇかよ。
でも、
「うめぇ!」
の一言で済むもんだぜ?
で、意味もなくメンチ切ってんだけどチラリともこちらを見ないので僕は一人で勇み足。
仕方がないから、
「ウインナーコーヒーにはウインナーが入っていますか?入っているのならベーコンに変えることは可能ですか?」
とでも言ってやろうかと思ってたけど勇気がないし意味もねぇから大人しく人を待つことに決めました。
そしてコーヒーが来ました。
「平さん、いつもありがとうございます。応援してます。」
という悪夢のような言葉に笑顔を添えて。
「嘘でしょ?」
と言ってしまった。
「おう!ありがとよ!」
とか、
「いや、応援するのは俺の方だ。まるで君は青空のようだな。」
とか言えたろうに。
情けねぇじゃないか。
今は道具の運び入れ。
いやぁ、いちいち大変ね。
でかいビルは。