Year In, Year Out ~ 魚花日記

ロッドビルドや釣りに関する話題を中心に。クラシック音楽や本、美術館巡りに日本酒も。

リペアその2: テンリュウのジギングロッド (前編)

2012年07月15日 | ロッドビルド

友だちのT君から預かったロッドの修理、2本目。テンリュウのジギングロッドで、バッドガイドの交換です。元々の巻きはこんなパターン。



う~ん、久々にめんどくさそう・・・


一応、巻きのパターンをメモって、と。


スレッドは、メタリックも色糸も同じものがなかなか見つからず、結局グリーンは #9105 Lime(写真の左下)、ゴールドは #9004 Ole Gold。そして本巻きは色々悩んだ挙句、この #441 Charcoal(D糸)のナイロンスレッドにカラープリザイバーで行くことにしました。



さて、まずはいま付いているガイドを外します。

ドライヤーでしっかり熱して、ガイドの足の上にまずは切れ目を入れます。すると驚いたことに、



下からメタリックスレッドが出てきました。

このクラスのロッドでバットガイドとくればトリプルラップの可能性が高いとは思っていたのですが(さすがはテンリュウ )、まさかメタリックでガイドを巻いているとは思ってもみませんでした。



ガイドの足側の付け根のメタリックはそれだけ単体で巻いたものだと思い込んでいたのですが、なるほどこういうやり方もあるんですね。

あとはブランクとアンダーラップを傷つけないように、少しずつスレッドを剥がしていきます。





両足とも無事にバラし終わって、まずはひと段落。





ここからは新しいガイドを置いて巻いていきます。

勿論、オリジナル通りトリプルラップにしますが、メタリックで巻くのはガイドの足の部分の長さだけ。それで一度コーティングをします。





ひと晩置いて、グリーンのトリム、Charcoalで上巻き。コールドは2本持ちで2周。

久々にやったせいか、スレッドに隙間が多発



気を取り直して両側とも巻き終わり、スレッドをしっかり擦って隙間をならし、こんな感じで終了。



元のスレッドとメタリックの太さが異なるのでしょう、オリジナルの見た目と微妙に違うっちゃぁ違いますが、当初の雰囲気は何とかキープ出来てないでしょうか?

そして、ここで登場、カラープリザーバー。



一体何年ぶりに使うか全く覚えがありませんが、ちゃちゃっと塗って、こんな感じ。



狙い通りに色が沈んでくれました。

あとはこれで夜まで放置してしっかり乾燥させ、コーティング作業に入ります。


あ~、久しぶりに何だかしっかり仕事をした感じ

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