東京遠征2日目は1時半から上演された鳳稀かなめ主演 宝塚版「銀河英雄伝説」を鑑賞。
メトロポリタン美術館の8割、原田真二コンサートの9割を凌ぐ9割5分という凄まじい女性比率の中会場入り。私にとって初宝塚…ということでちょっと緊張気味。
席は2階中程のA席…ということで、期待していなかったのだが、さすが専用劇場だけあって、見やすくなっているのには感心。
1500万部を超えるベストセラーSF小説で、イケメンがゾロゾロ出てくる「銀河英雄伝説」、正直、もっと早く宝塚で取り上げられていても良かったような気がするが、やはり超長編で内容的にも難しい…ということで、ここまで舞台化されてこなかったのだろう。
しかし、満を持して宝塚歌劇団宙組新トップスター・凰稀かなめのお披露目公演に持ってきたのは大正解。
上の写真はプログラムからのアップだが、「おぉ、なんと美しい。アニメ、漫画、舞台…、全ての中で最もラインハルトらしい、否、ラインハルト以上にラインハルトしている…。」と言う感じの凰稀かなめ版ラインハルト、彼女の凄まじい存在感に圧倒させられた。
はっきり言って、初宝塚なので、他作品に比べて完成度がどうしたとか、演出がどうだったとか言うシビアな評価はプロのズカファンの皆さんにお任せしたいが、銀河伝ファンとしては本編2巻までを上手くまとめてあって十分満足のいく出来だったと思う。原作からはかなり離れている部分もあったが、これはプログラムにも記載されているとおり、意識的に行っているので、銀河伝ファンとしては「あの部分が違う。」、「この場面削るとかないでしょ。」とか目くじらを立てないで、大人の態度で素直に楽しむのが正解だろう。
ダークな魅力を上手く演じてくれたオーベルシュタイン役の悠未ひろさん、誠実なキルヒアイス役を好演してくれた朝夏まなとさん始め、皆さん素晴らしい演技、演出だったが、個人的にははっきり言って全てが鳳稀かなめラインハルトを引き立てる為…と言った印象。
とにかく天性のスター(ヒロイン)、凰稀かなめのラインハルトに尽きる…と言う本作、ロングセラーになることを祈っている。
※ 記念に購入したプログラムは充実した内容で1000円というプライス、ファンを大切にしているな…と宝塚の姿勢に感心。ここあたり、適当なプログラムでぼったくる音楽系プログラムに見習って欲しい…と思う次第である。
恥ずかしながら劇団四季観たことないんですよね。来年は家族旅行で行ってみたいと思っています。
これからもよろしくお願いします。