深夜、NHKをつけると、渡辺香津美とCharのギター・デュオ・スタジオ・ライヴが…。おっ、と思い、しばし鑑賞。
この二人、私はどちらも結構好きでライヴ゛にも行ったし、アルバムも二人合わせれば10数枚所有。今回のライヴも当然、二人とも超テクニシャンということで、息の合ったプレイを聴かせてくれたし、二人とも本当にギターが好き…という感じが伝わってきたし…で、なんの不満があるのかと言う感じなのだが、なんかこの二人、結局、長いキャリアを誇っている割に「じゃあ、代表作ってなんなの?」と聞かれると詰まってしまうタイプのミュージシャンなのではないだろうか?
ちょっと、器用貧乏というニュアンスとは違うと思うのだが、「これなんだ、これが本当に俺のやりたい音楽なんだ!」という確信というか、パッションがどうも感じられないのである、この二人。
こういう人は結構ジャズ系のミュージシャンには多くて、チック・コリアとか、マーカス・ミラーとか、なまじ広い音楽的素養、サウンド・クリエイターとしての才能がある分、どうも本当にやりたい音楽がぼけてしまっているような気がするのである。「分かった。才能あるのは良~く分かった。凄い、凄いです。…で、結局、何がやりたいの?」という感じ…だろうか。
まぁ、「ド素人のお前にそんなこと言われる筋合いはない!」と言われればそれまでなのだが、渡辺香津美&Charの二人には、ファンとして、「ミュージシャンズ・ミュージシャン、ギター・キッズ永遠の憧れで終わって良いのかなぁ…、皆が納得するぐうの音も出ない最高傑作!を作って欲しい…。」というのが本音であり願いなのである。
楽しそうに弾く二人を見て、「分かってくれているのかなぁ…この二人。」と思った「NHK J-MELO 渡辺香津美&Char」であった。
学生時代に新宿PIT INNに何度も聴きに行ったものです。その他にも厚生年金会館でのLIVEが印象に残っています。器用貧乏(笑。貧乏ではないですけれどね)、なかなか言い得て妙ですが、それが持ち味と言いますか、その場、その季節に応じた即興的なテイストの楽曲を創り出して聴衆を楽しませるマジックに魅了されます。クリスマスイヴに聴いた「師走は何かと忙しい」。井野信義さんのゴキゲンなベースとともに、当時珍しかったギターシンセ?が冴えて楽しかったです。
バブルちょい前の時代、クリスマス当日(イヴは激暇)にデートの相手が見つかる情けないワタクシでありました。
学生時代に新宿PIT INNに何度も聴きに行った>
羨ましいです!厚生年金会館でのLIVEとはビル・ブラッフォードとジェフ・バーリンとやったギタートリオでしょうかね。個人的にはあのユニットが一番好きです。
その季節に応じた即興的なテイストの楽曲を創り出して聴衆を楽しませるマジックに魅了>
確かに…、という感じですね。ライヴ体験はまだ1回ですが、チャンスがあったらまた行きたいと思っています。