りゅーとライフ

(MiddleTown Dreams)「りゅーとぴあ」と「ビッグスワン」をフランチャイズに新潟生活を楽しんでいます。

『高学歴女子の貧困 女子は学歴で「幸せ」になれるか?』 う~ん、人文系大学院に行っておいて貧困…とか

2014-02-28 23:54:23 | 

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  最近出た新書 大理菜穂子+栗田隆子+大野左紀子+水月昭道 共著 『高学歴女子の貧困 女子は学歴で「幸せ」になれるか?』を一読。

 内容は大学院(特に博士課程)を修了又は中退した「高学歴女子」たちの置かれている境遇をルポルタージュ的記述と統計資料とを組み合わせて描いたもの。『高学歴ワーキングプア』で有名になった水月昭道さんが監修&一文を入れている。

 一応、娘をもつ身として、タイトルに惹かれてついつい買ってしまったのだが、対象になっているのは人文系(特に英語)の大学院を出て、大学にとどまり、非常勤講師をやっている方々ばかりで、「人文系の大学院に行くなんて、世捨て人とまでは言わないが、貧乏になるのは分かりきっている訳で、それで貧困うんぬん…とか今更言われてもなぁ…。」と言うのが正直な感想。

 好きな仕事をして高い給料をもらえれば最高だと私も思うが、世の中には需要と供給というものがあるわけで、面白い仕事は競争率が高い(ハイリスク)か、給料が安い…というのが相場なのではないだろうか?私なんかは自分に甘く、人にも甘くの大あまちゃんだが、本書の主張には「流石に甘過ぎるよなぁ…。」と思ってしまった。

 あと、考えたのは、これからの女性の生き方。

 これまでは男性が稼いで、女性が支える…という昭和サラリーマン型家庭が主流っぽかった訳だが、この情勢下、男一人の稼ぎで家庭を支えられる若者は激減、同時に独身女性も激増している訳で、女性も自分で稼ぐ(お小遣いを稼ぐではなくて、ちゃんと生活費を支える)意識をもたないと結婚も難しいんだろうなぁ…とか考えてしまった。

 前にも書いたことがあるが、女性が家庭を支え、男性が稼ぐ…と言う考え方は多くの男性に多大なプレッシャーを与えているのではないだろうか?男性だって働きたくて働いている人なんて本当に少ないと思うのだ。(私なんかはやめられるものなら即刻仕事を辞めて、昼から酒をかっくらって音楽聴いていたい。)
 確かに昔は体力を必要とした仕事が多く、男性の方が働くのに優位だったのかも知れないが、ソフト経済の進展で男性の優位性などは今やほとんどない様な気がするし…。

 私はフェミニストではないが、能力ある女性にはガンガン働いてもらって、男性を楽にして欲しい…と改めて思った『高学歴女子の貧困 女子は学歴で「幸せ」になれるか?』であった。