今年でりゅーとぴあ専属オルガニスト就任6年目を迎える山本真希さん。この程、待望のCD「りゅーとぴあ 山本真希 グレンツィングオルガンの魅力」がリリースされる運びに…。それに合せた記念コンサートとして、今回、13回目のリサイタルが開かれることになり、山本さんのファンである私、当然、りゅーとぴあに足を運ぶ。
プログラムはお馴染みのアラホウやJ.S バッハに加え、パリで活躍する新潟市出身の作曲家 馬場法子さんの委嘱作品が世界初演される…というのが今回の目玉。CDリリース記念…ということもあってか、観客はいつもの倍の300人?(推定)で、「おぉ、いっぱい入っているな…。」という感じ。(いつもに比べて、曲間の入場が多く、ちょっと騒がしかったのと、拍手がフライング気味だったのが残念だったけど…。)
オルガン音楽については、山本さんのリサイタル以外、それほど足を運んだこともないので、えらそうに演奏について語る資格など私にはないのだが、全体的にいつもに比べてレジストレーションが派手というか、音色のバリエーションが豊かだな…との印象を受けた。
今回の目玉とも言える馬場法子さんの委嘱作品は第2部でバッハと併せて演奏されたのだが、かなり実験的な作品で、正直「微妙…。」というか「???」というところもあったのだが、個人的には「パイプオルガンでもキース・エマーソンのような効果音って出せるんだ。」と興味深い作品ではあった。(一瞬、オルガンのトラブルかと思ってしまったところもあったけど…。)
演奏後、山本さん、それに馬場さんのあいさつがあり、最後、アンコールとしてバッハの「我ら悩みの極みにありて」が演奏され、静かに幕となった。全体としては満足感の高いリサイタルだったと思う。
馬場さんは、今後、京都に拠点を移されるとのことだが、お二人のこれからのますますのご活躍をお祈りする次第である。