りゅーとライフ

(MiddleTown Dreams)「りゅーとぴあ」と「ビッグスワン」をフランチャイズに新潟生活を楽しんでいます。

山本真希オルガン・リサイタル No.13 「J.S バッハとスペイン音楽」

2012-02-25 23:28:28 | コンサート

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  今年でりゅーとぴあ専属オルガニスト就任6年目を迎える山本真希さん。この程、待望のCD「りゅーとぴあ 山本真希 グレンツィングオルガンの魅力」がリリースされる運びに…。それに合せた記念コンサートとして、今回、13回目のリサイタルが開かれることになり、山本さんのファンである私、当然、りゅーとぴあに足を運ぶ。

 プログラムはお馴染みのアラホウやJ.S バッハに加え、パリで活躍する新潟市出身の作曲家 馬場法子さんの委嘱作品が世界初演される…というのが今回の目玉。CDリリース記念…ということもあってか、観客はいつもの倍の300人?(推定)で、「おぉ、いっぱい入っているな…。」という感じ。(いつもに比べて、曲間の入場が多く、ちょっと騒がしかったのと、拍手がフライング気味だったのが残念だったけど…。)

 オルガン音楽については、山本さんのリサイタル以外、それほど足を運んだこともないので、えらそうに演奏について語る資格など私にはないのだが、全体的にいつもに比べてレジストレーションが派手というか、音色のバリエーションが豊かだな…との印象を受けた。

 今回の目玉とも言える馬場法子さんの委嘱作品は第2部でバッハと併せて演奏されたのだが、かなり実験的な作品で、正直「微妙…。」というか「???」というところもあったのだが、個人的には「パイプオルガンでもキース・エマーソンのような効果音って出せるんだ。」と興味深い作品ではあった。(一瞬、オルガンのトラブルかと思ってしまったところもあったけど…。)

  演奏後、山本さん、それに馬場さんのあいさつがあり、最後、アンコールとしてバッハの「我ら悩みの極みにありて」が演奏され、静かに幕となった。全体としては満足感の高いリサイタルだったと思う。

 馬場さんは、今後、京都に拠点を移されるとのことだが、お二人のこれからのますますのご活躍をお祈りする次第である。


山田昌弘著 「なぜ若者は保守化するのか」再読。民主党政権でも何にも変わらず…。

2012-02-25 22:52:26 | 

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 朝まで生テレビ 「激論 絶望の国の幸福と夢」にインスパイアされ、以前、買って1回読んだ山田昌弘著「なぜ若者は保守化するのか」を再読。

 山田昌弘氏は「パラサイト・シングル」、「婚活」などの流行語メーカーであるが、私は若い頃からの愛読者と言うかファン。(著作はほとんど全部読んでいるつもり。)

 本書「なぜ若者は保守化するのか」は2年前に出版された当初は、「週刊東洋経済」のコラムをまとめたということもあって「散漫だな…。」と言う印象しかなかったのだが、今回読み返してみると、散漫な印象は変わらなかったものの、さすが山田先生、鋭いところを突いているな…と改めて感心した次第。

 本書は民主党が2年半前の総選挙で大勝した後に出版されており、「従来の利益配分構造に大胆に手をつけられなければ、そこから漏れた若者は再び行き場を失い、漏れることを恐れる若者はますます萎縮していくだろう。民主党政権は支持を失うだけでなく、日本社会が活力を失い、停滞していくことを、私は最も恐れる。」と結ばれているのだが、2年半経ってみて、全く民主党政権はこの問題に手をつけていないというか、ほとんど放置状態であることに改めて驚かされた。(これじゃ、支持率ガタ落ちするわな…。)

 世襲政治家ばかりの自民党、政策理念がはっきりせず、なんの改革もできない民主党…一体我々はどうすれば良いのだろうか?そんなことを改めて思った山田昌弘著「なぜ若者は保守化するのか」再読であった。

※ 山田昌弘氏の初期の著作(単著としては2冊目)「結婚の社会学  未婚化・晩婚化はつづくのか」(丸善ライブラリー 1996)は間違いなく社会学の傑作である。現在は廃刊になっているが、改訂版での再刊を期待したい。


朝まで生テレビ 激論 絶望の国の幸福と夢。 民主主義のジレンマ。

2012-02-25 09:57:18 | テレビ番組

  朝まで生テレビ 「激論 絶望の国の幸福と夢」を観る。荻上チキ(評論家「シノドスジャーナル」編集長)、熊谷俊人(千葉市長)、夏野剛(慶応大学特別招聘教授 政策メディア研究)各氏の意見に感銘を受け、宋文洲氏の意見には「なんだかなぁ…。」と感じ、千葉麗子氏には「こんなになっちゃたんだ…。」とため息。

 しかし、番組の中で夏野剛氏も言っていたが、「民主主義のジレンマ」と言うか、若者が一致団結して投票所に行っても、これだけ世代間の人口数が違うと無力と言う気がする。思うに、現行の一人一票制の選挙制度を見直さない限り問題は解決しないのではないだろうか。(前にも書いたことがあるけど。)10歳区切りで投票数を割り返すとか、未成年を扶養している人に子供一人当たり0.5ポイント与えるとか、人生の残り時間によってポイント数を変えるとか(20代は10ポイント、以下30代は9ポイント…と減らしていく。)ドラスティックなことをしないと、今の高齢者重視政策は変わらないのではないだろうか。

いずれにしても、 現在、日本は崩壊過程にあることを再認識した朝まで生テレビであった。