レコード各社が「チューブファイア」への集団提訴に踏み切ったとのニュースも読む。
CDやDVDの売り上げを圧迫している無料ダウンロード(DL)の広がりを提訴によって押さえたい…ということらしい。
個人的にはYouTubeは見るだけで、不正DLなどはしたことはないし、ミュージシャンの著作権は守られるべき…(そうしないと実際にミュージシャンは食っていけないし、ひいては優秀な人材を確保できず、音楽自体の衰退へと向かっていく。)と思ってはいるのだが、集団提訴したレコード会社には言いたいことがないわけではない。
それは国内CD、いつまで3000円なのか…ということだ。
かつて、LP時代からだと、ディスクの価格は2200円→2500円→2800円、CD時代になって3000円…と推移、国内アーティストは3000円、海外アーティストは2500円というのが、現在の国内盤CDの定価の相場。しかし、輸入盤は2000円アンダーだし、クラシックやジャズの昔のディスクだと1000円程度で売られている。
それに、今やDVDの値段は下がりに下がって名作選などは1500円程度。それに比べて、国内アーティストのCDは依然税込みで3150円…。割高感バリバリというか、他のメディアの価格の低下が進んでいるので、異様に高く感じるのは否めない。
実際のところ、私自身、ディスク自体、買う数が少なくなっているのだが、国内アーティストの場合、欲しいディスクが見つかっても「げっ、3000円!高っけ!」と棚に戻してしまう…というのが正直なところだ。(最近はアマゾンで買ってしまうけど…。)
まぁ、レコード会社にも「コスト計算をすると…」とか「ロット数が海外アーティストと違うんで…」とか言い分はいろいろあるのだろうが、海外アーティストのディスクが2000円アンダーということを考えると3000円に張り付いた国内盤の価格はやはり異常だ。
正直なところ、もうCDというパッケージングの時代ではないと言う気もするし、(オーディオ的にこだわる人以外ならもはやDLでOKだろう)、ミュージシャンが直接ネット配信する時代が到来しているので、今更言っても…と言う気もするのだが、レコード会社には、もうちょっとCD価格について考えてもらいたいものだ。