新潟市出身で第22回シャルトル国際オルガンコンクール グラン・プリに輝いた石丸由佳さんのリサイタルが緊急開催!ということでりゅーとぴあまで足を運ぶ。石丸さんはりゅーとぴあでオルガンに出会い、りゅーとぴあ第1期オルガン研修講座を修了後、東京芸大、同大学院に進まれたということ。
会場についてびっくり。なんとオルガン・リサイタルなのに当日券に列が出来ている!こんなの初めてということで思わずデジカメでパチリ。
会場に入るとぱっと見、4割以上埋まっている感じ。オルガンリサイタルと言えばいつもは200人アンダー、「ロッテオリオンズ時代の川崎球場状態」(観客の数を数えようと思えば数えられるという意味)なので、これは画期的出来事。
演奏的には、この観客に応えるかのように石丸さんは熱演。前半のバッハ、アラン、ギユー、ヴィドールはシャルトル国際オルガンコンクールの本選課題曲だったようだが、本当にエネルギッシュな演奏を聴かせてくれた。バッハ以外は当然初めて聴く曲ばかりだったが、ギユーのたたみかけるような激しいトッカータがプログレ好きの私には印象に残った。
後半は新潟県出身、石丸さんの恩師である後藤丹さんの「故郷による幻想曲」、「さくら幻想曲」をはじめ、フランクの「祈り」などを演奏。ミラーボール、ライトアップなど施され幕となった。ブラボーもかかって会場は大盛り上がり。アンコールは「27のコラールより、わが心の切なる願い」(石丸さんがりゅーとぴあで初めて弾いた曲とのこと)。
休息20分を含め、2時間を超えるボリューム感たっぷりの初リサイタル、素晴らしい出来だったと思う。
テクニック的にもルックス的にも光るものがある石丸さん、これからグラン・プリ副賞として50回もの世界ツアーに出かけるとのこと。道は険しいとは思うが健闘をお祈りしたい。
※ なお、このリサイタルの模様はTeNY テレビ新潟 3月3日(木)15:50~16:50で放映予定とのこと。