ユナイテッド・シネマに行ったついでに、同じくデッキー401に入っている書店に足を運び、加藤久和著「世代間格差 人口減少社会を問い直す」、大澤武男著「ヒトラーの側近たち」中野剛志著「TPP亡国論」の3冊の新書を購入。
独身時代は週末になると必ず書店とCDショップに足を運び、雑誌や新書を2、3冊、CD数枚を購入…と、かなりの金額をこの方面に使っていたのだが、最近は子供もできてお金がかかるし…という金銭的な事情とは別に、情報はネットで、音楽はコンサートで…と言うことが多くなったので、この方面の消費性向は劇的に低下中…というところ。
それに、CDはともかく本はスペースをとるのが辛いところ。
私は以前、本を大量処分した後、そのうちの数冊が無性に読みたくなり、大後悔した苦い経験から、なにしろ「本を捨てられない習性」になってしまった。それで、家を建てるとき、2畳半程の書庫を造ったのだが、もう、そこは一杯。(実家にはそれとは別に大量の本が残っているし…。)本好きにとって、本の格納スペースの確保は大問題というか悩みの種なのである。
しかし、そんな中、最近になって、キンドル、i-padというブックリーダーになり得るプラットフォームが登場、「いよいよ電子書籍の時代が到来!本との格闘から解放される日は近い!」と期待していたのだが…、実際には利権関係の処理が難航、アメリカではともかく、日本では、「iBookstoreで日本語の書籍はさっぱり提供されず、閑古鳥状態。」…ということに象徴されるように、まだまだ、電子書籍の時代は遠いなぁ…というのが正直な感想だ。
まぁ、収納スペースの問題は別としても、電子書籍のメリットは大きいと思う。
現在、書籍は返品率は4割…と言われる程の異常なビジネスモデル。資源の無駄遣いだし、電子書籍になれば、流通、製造コストが大幅削減される為、相当な価格低下が期待できる。
それに廃刊の問題。現在、本の廃刊になる期間は異常なまでに短くなっている。文庫でさえ、すぐに廃刊…と言うことも多く「ちょっと異常だよ」と言う感じ。この問題が電子書籍になれば解決できる(と期待したい)。
また、読者が少ないマイナー本も低価格で配信できるだろう。
実際、従来専門誌が担っていた情報の多くは現在、ネット配信で知るようになっているし、新聞についても、個人的にはもうi-padで良いかな…という気がする。(はっきり言って、新聞はゴミになって大変だし、中に入っている広告は邪魔だし、個人的にはデジタル化で結構なのだが、妻が反対しているのだ。それに、デジタルでコストが掛からない割には、産経新聞の他はさっぱり紙ベースと値段が変わらないし…。あれでは普及しないのではないだろうか?)
i-padに慣れてしまうと、ほとんど紙の優位性というものを感じないし、「早く利権関係をクリアーして電子書籍化進めてくれよ~。」という感じでヤキモキしているところだが、「まぁ、これから本というものがどうなっていくのか?グーテンベルクの活版印刷以来の出版革命の場に立ち会える…逆に幸福なことかも…。」と思って、楽しむことにしたいと思う。