電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

ファースト・ミッションその6

2006-08-14 14:07:58 | Weblog
『ファースト・ミッション』は当初、松竹富士配給で、松竹・東急洋画系での公開のはずでした。しかし、松竹の邦画系の成績があまりよくなくて、松竹富士は松竹にこの作品を売ることとなり、松竹配給、松竹富士&オリエンタル・シネ・サービス提供というクレジットとなったのでした。

7月上旬に第二弾の取材に行くということとなり、会議も増えてきました。取材に連れて行く媒体も決まってきた、そんな6月下旬の雨の日の午後、最終の会議が行われました。この日は、折衝をしているオリエンタル・シネ・サービスも出席しての会議です。この時の話の内容をすごく覚えています。
オリエンタル担当の話「撮影は今、好調に進められていて、昨日は2階建てバスのアクション・シーンを撮って、スタントマンが2人怪我をしました。」皆「ほ~、そりゃすごい」この時はどんなアクションなのか、もう期待が膨らんでいたのですが、これがその後『ポリス・ストーリー』のアクションシーンだったなんて、その時は誰も疑うはずはありませんでした。前にもお話しましたが、この時ジャッキーは3本の作品をかけもちしていたわけで、香港側もいいかげんだったというか、送られてくる情報はほとんどいいかげんなものばかりでした。それにこの時点で、すでに6ヶ月も撮影期間がかかっているわけです。なぜ、こんなに時間がかかっていたのか、これはつい最近、元常務の磯谷氏から聞いた話だったのですが、実はこの映画は金だけ持ち逃げされそうになっていたという、危ないことになっていたのでした。それを阻止したのが、実はジミー・ウォングだったという新事実を知ったのでした。