電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

ファースト・ミッションその12

2006-08-26 11:33:38 | Weblog
金曜日に香港から戻った私はくたくたでした。翌土曜日は、宣伝会社の某友人に頼まれ、集英社の某女性雑誌で浴衣を着て読者モデルのサクラとなって撮影に参加。半日に渡る撮影だったので、疲労はピークに達してました。
そして翌日曜日は、新宿松竹で、『ファースト・ミッション』の前売り販促のイベントに立会うために朝7時に劇場へ向かいました。このイベントで、初めて『ファースト・ミッション』の映像が見られるということで、劇場はほぼ満席です。このイベントの司会進行を私がやったのですが、考えてみればこれが初めての司会で、よく場を仕切れたなあというのが今の感想です。ここで流した映像は、予告編で使われていたジャッキーの挨拶のNG集などだったのですが、それでも場内は笑いと拍手で盛り上がりました。
当時は、些細なイベントでも、多くのジャッキー・チェンのファンが集まりました。そのパワーと熱気は、俳優が舞台挨拶するからイベントに参加しようという今のアジア系イベントと違って、どんな小さな情報であってもその時を見のがすなという、ファンの情熱が感じられた時代でした。今はインターネットなどですぐに情報が取り出せるようになったからこそ、あの時代は情報を得る苦労をしていたのかも知れませんが、それがまた自分にとって夢中にさせる時間を作っていたのかも知れません。
このイベントには、実はあの山田洋次監督のお嬢さんも来られていました。お話を聞いたところ、「お父さんにはそんなイベントに行くな、とさんざん怒られたけど来ました。」といった会話をした記憶があります。
イベントは盛況に終わり、ほっとしたのですが、翌日から私は強度の下痢と吐き気と熱でぶっ倒れてしまい、1週間会社を休んでしまいました。この原因を探ると、香港で止まったホテルのあまりにも寒い冷房と外の温度の差に体がついていけず、食事も調子こいて食べすぎ、なおかつ勧められたお茶をがばがばと飲み、それと仕事の緊張と疲労が重なったためにぶっ倒れたのでした。