電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

ファースト・ミッションその5

2006-08-13 12:36:30 | Weblog
3月の第一弾取材から3ヶ月経ちましたが、その後、どんな感じで撮影が進んでいるのか、あいかわらず情報がはいってきません。6月に入り、とにかく最初の予告篇を作らなくてはいけないと、香港との間に入っているオリエンタルシネサービスにお願いしたのが、ジャッキー・チェンのメッセージでした。そして送られてきたのが、撮影現場をバックに撮られた、ジャッキーの日本語コメントでした。
「日本のみなさん、こんにちは。ジャッキー・チェンです。『ファースト・ミッション』を松竹の劇場でぜひ観てください!」このコメントが来たときのよろこび。しかし、肝心の本編映像は来なくて、結局は第一弾取材で、日本から連れて行った松竹の名スチールカメラマン(寅さん映画を担当されていた方)に撮っていただいた写真を構成して、最後にジャッキーのメッセージをつけた予告篇を作ったのでした。
さて、宣伝部の中では、また取材陣を連れて行くという話になっていました。この時私は、早見優主演の『キッズ』という作品の担当として、クランクイン前だったのですが、急遽『ファースト・ミッション』の担当に変更となり、香港行きのスタッフに加わったのです。ただ、入社1年ほどの若造が海外取材に行くというのは、宣伝部内でもかなり反発もあったようです。この香港取材は、のちの自分が香港映画にはまるきっかけとなった出来事ですが、当時まだ何もわかっていない私は、上司の命令に従うしかないので、この作品の宣伝を請け負っていたP2という宣伝会社の社長の照本さんと、いろいろ打ち合わせすることになりました。
東京の6月は梅雨真っ盛り、毎日じとじとと雨が降っていて、宣伝の打ち合わせも本気モードで始まっていくのでした。


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