トンボみっけ+

気になるムシを写しては適当につぶやいてます。(掲載した記事・写真等の無断複写・転載を禁じます。)

なぜ?

2007-04-30 20:58:05 | トンボ

 

なぜ、ここにいるのだろう???

成虫で越冬するトンボです。

夏に羽化した個体は褐色ですが、冬を越し春になると成熟し、このようなあざやかな青色になります。(越冬型の場合)

 

縄張り中のオス 

Hosomiitotonbo_5735

 

別の縄張り中のオス。(縄張り中のオスは3頭いました。)

Hosomiitotonbo_5944

 

上と同じ個体。 複眼が縞模様です。

Hosomiitotonbo_5946

 

1ペアが産卵をしていました。

Hosomiitotonbo_5798

 

5月1日追記

県内では稀な種と思い、県立生命の星・地球博物館に連絡したところ、次のようなコメントをいただきました。

「おととしあたりから、神奈川県西部で記録が出ています。 今後かなり広がっていくものと考えています。 温暖化の影響がかなり出てきているのだろうと考えられます。」

ホソミイトトンボの仲間は熱帯・亜熱帯を中心に分布しています。 仲間のうち最も北寄りの地域に生息しているのがこのホソミイトトンボですが、温暖化と共に生息域をさらに北上させているのですね。

それにしてもこんな小さな体でどこからやってきたのでしょうか?

 

ホソミイトトンボ 2007年4月30日 神奈川県 


出張土産

2007-04-29 21:20:53 | トンボ

 

2泊3日の出張の最終日、午後2時から3時過ぎまでのわずかな時間でしたが、有名な産地に寄ることができました。

時間がなかったので沼では探さず、そばにある実験池で写しました。

未熟のオス

Bekkoutonbo_2407

 

未熟のメス

Bekkoutonbo_2416

 

未熟のオス(上)、未熟のメス?(下)

Bekkoutonbo_2445

 

オスは成熟すると黒くなり、池の中の植物の先などにとまります。(縄張り)

Bekkoutonbo_2502

 

ヨツボシトンボ オス

当初、ベッコウトンボとして紹介しましたが、ご指摘をいただきましたので訂正します。

(5月1日訂正)

Bekkoutonbo_2464

 

地元のTV局がベッコウトンボの取材をしてました。

一応出張中なので写ってしまうのはNG、クルーと一定の距離を置きコソコソ写していたので、怪しい人に思われたかもしれませんね。

Sbs_2511

 

ベッコウトンボ 2007年4月29日 静岡県


羽化のピーク

2007-04-24 20:29:15 | トンボ

 

ヤマサナエが羽化のピークを迎えています。

ざっと数えて20以上の抜け殻がありました。

このような水際で羽化をすることが多いです。

Yamasanae_kaku_2142

 

羽化しやすい場所があるのでしょうか?

Yamasanae_kaku_5687

 

こんな場所でも羽化しちゃいます。

まるでヤンマのようです。

Yamasanae_kaku_2164

 

な、なんと、泥の中から羽化しています!

Yamasanae_2153

うそです。<m(__)m>  

 

あらら・・・こちらにはこんなに羽化が進んでいるオスがいました。

30分ほど前にここを見たんですが気が付かなかったですね。(抜け殻と勘違いしたかも?)

Yamasanae_2257

 

同じ個体です。

翅を広げた瞬間からいつでも飛び立てます。

本来はしっかり乾くまでこの体勢なんでしょうけど、何か危険を察知すると弱々しくも飛び立っていきます。

以前、いるとは知らずに近寄ってしまい、飛び立った数秒後、鳥が食べてしまったことがありました。 南無・・・。

Yamasanae_2289

 

別のオスです。

どこからか飛んできました。

腹部が曲がっていますが、何があったのでしょうね。

Yamasanae_2180

 

2007年4月24日 神奈川県 


塩屋・・・はて?

2007-04-24 19:05:24 | トンボ

 

毎年、春真っ先に見るトンボですが、今年は少々出遅れてしまいました。

お決まりのポーズです。

シオヤトンボってこういうところによくとまってますね。

Shioyatonbo_2355

 

別の未熟のオス。

雰囲気あるのところにいたので春先には写せない趣になりました。

Shioyatonbo_2205

 

こちらは未熟のメスです。

「春先」とはこんなイメージです。

Shioyatonbo_2356

 

同じ個体です。

腹部の先端がオスと微妙に違うのがわかりますか。

Shioyatonbo_2364

和名は塩屋トンボというのですが・・・塩屋って専売公社?(めちゃ古!)

 

シオヤトンボ 2007年4月24日 神奈川県 


こんなとこで・・・

2007-04-24 16:10:27 | トンボ

 

通常、ダビドサナエは平地から山地の渓流でよく見かける一般的な種・・・なんですが、

この日見つけた場所は市内を流れる大きな川の河口まで5kmほどの地点です。

こんな下流にいるとは思っていませんでしたので少々驚きです。

Dabidosanae_2371

よく考えると上流にはたくさんいますので、大雨で増水した際にヤゴが流されてきたとすれば何も不思議でないのですが・・・

羽化後2日~3日くらいでしょう。

Dabidosanae_5693

 

ダビドサナエ オス 2007年4月24日 神奈川県


春はこれだね

2007-04-13 16:38:11 | トンボ

 

山間部の渓流です。

ムカシトンボは毎年ここで羽化します。

2003年から通っているのですが、羽化個体に出会ったことはありませんでした。

Kankyou_5596

 

意外にも待ち望んだ出会いは実にあっけないものでした。

河原に降り、この辺りかなと最初に目をつけたところにいたんです。

今日は一日かけても探そうと意気込んで来たのにね。

Mukashitonbo_1832

 

12分後。

急に身を上げ殻につかまり腹部を抜き始めました。

Mukashitonbo_1854

 

1分後。

無事腹部を抜くことができました。

Mukashitonbo_1863

 

3分後。

翅が少し伸び始めています。

そうそう赤紫の肢なんですね・・・。

Mukashitonbo_1891

 

7分後。

翅が徐々に伸びてます。(腹の節と翅の長さを比べてみると分かりやすいです。)

Mukashitonbo_1912

 

2分後。

このあたりから伸びるスピードが上がり、みるみるうちに伸びていく様子がカメラのファインダーを通してわかりました。

Mukashitonbo_1927

 

4分後。

Mukashitonbo_1966

 

2分後。

雨が降ってきました。

Mukashitonbo_1986

 

8分後。

翅はほぼ伸びきったようです。

Mukashitonbo_5490

 

雨と共に風も吹いてきました。

あおられバランスを崩しそうになり殻にしがみついています。

乾ききっていない翅はダメージを受けやすいので心配です。

Mukashitonbo_5520

 

本降りになりました。

雨宿りしたところから見た木々の芽吹きです。(ほっ・・・)

Shinryoku_5594

 

小降りになったので戻ってみました。

無事のようです。

Mukashitonbo0011185

 

見つけてから2時間20分。

飛び立つまではもう少し時間がかかるでしょう。

雨は今日一日降り続きますが、ここまでくればよほどの事がない限り大丈夫だと思います。

Mukashitonbo_2140

この羽化個体の周りで抜け殻を3つ見つけました。

今が羽化のピークかもしれません。

GW前には成熟個体が見れそうです。

 

ムカシトンボ メス 羽化 2007年4月13日 神奈川県 


30分寄り道

2007-04-12 11:48:06 | トンボ

 

4月3日に紹介した場所の近くを通ったので寄り道してみました。

オス3頭、メス1頭が羽化をしてました。

ここにはシオヤトンボもいるのですが、見つかりませんでした。

 

メス

ヤゴから抜け出て間もないところでしょうか。 ヤゴと同じ体形です。

Ookawatonbo_1606

 

30分後です。 翅がだいぶ伸びました。 次は腹の番です。

Ookawatonbo_1793_1

 

こちらは別の個体(オス)、翅を伸ばしているところです。

Ookawatonbo_1644

 

こちらはまた別の個体(オス)、もうトンボになっていますね。(妙な表現ですが・・・。)

Ookawatonbo_1819

 

こんな所で羽化しています。

天気が良いので昼頃には飛び立つでしょう。

Ookawatonbo0011148

ここの近くに用事があり、ついでに寄ろうと思いカメラを用意して出かけたんですが、思ったほど時間がなく、わずか30分の滞在となりました。

そんなわけで中途半端な観察になってしまいました。

 

2007年12月18日追記:DNA解析に基づく新仮説により和名を変更しました。

 

ニホンカワトンボ 2007年4月12日 神奈川県 


ヤゴの脱皮

2007-04-10 18:36:13 | トンボ

 

我が家の水鉢にはオニヤンマのヤゴがいます。

昨年7月、川で取った砂利の中に混じっていました。

逃がそうかなと思ったのですが、飼ってみたい思いのほうが強く今に至ってます。

 

水鉢の中での脱皮はこれが2回目です。殻の大きさや見た目からして終齢になったかもしれません。

もし、終齢ならばこの夏に羽化しますね。

Oniyanma_yago_dappi0011109

 

こちらがヤゴの住まいです。

メダカと小さなゲンゴロウが同居してますが、無断で間借りしているヤツもいるでしょう。

浮島にはミソハギなどが植えてあります。

Mizubachi0011139

心配事があります。

オニヤゴは羽化する何日か前に陸に上がり、枯れ葉や石の下などで過ごします。

この時、お気に入りの場所を求めかなり動き回るらしいのですが、なにせ住まいが水鉢なのでそんな環境にはありません。

ここでストレスがたまると羽化せず死んでしまうかもしれません。

まぁ~わかっていたことなんですけどね。 少し考えましょう。

 

おまけ

庭のカタクリが芽を出しました。

2005年の秋、秋田県産の球根を山梨県で買い、露地植えしたものです。

葉が2枚出ると花が咲くらしいですよ。

Katakuri0011103

 

昨年の葉(↓)と比べると成長した様子がわかります。

花が咲くまであと何年くらいかな~。

Katakuri_20060413_0011339

 

オニヤンマ ヤゴの脱皮殻 2007年4月10日 神奈川県 


イトも来た!

2007-04-06 19:33:55 | トンボ

 

今回紹介するアジアイトトンボ、先日のオオカワトンボ、そろそろ羽化が始まるシオヤトンボ、この3種は神奈川県西部で春真っ先に現れるトンボです。

毎年4月上旬になると決まったポイントで羽化が始まります。

 

オスはこの1頭だけいました。

複眼や肢が初々しいですね。

Ajiaitotonbo1414

 

同じ個体です。

Ajiaitotonbo1321

 

こちらはメス、全く違いますね。

体色は未熟のうちは朱色ですが、成熟すると緑色の変わります。

Ajiaitotonbo1417

 

メスは2頭いました。 で、別のメスです。

Ajiaitotonbo1439

 

オス

Ajiaitotonbo1399

 

メス

Ajiaitotonbo1390

 

暖を取ってます。

Ajiaitotonbo1456

 

利休梅が咲いてました。

初対面ですが、旧知の間柄?のような錯覚に陥ってます。(笑)

Rikyuubai0011099

 

アジアイトトンボ 2007年4月6日 神奈川県


続々と・・・

2007-04-05 12:04:00 | 虫たち

 

モンシロチョウ、モンキチョウ、ベニシジミが飛び交う草原でヒラヒラ~ ヒラヒラ~ と特徴のある飛び方をしているチョウを見つけました。

おっと、この飛び方は・・・「えっ!ジャノメチョウかい? まだ4月の頭だよ。」とびっくりです。

Himeuranamijanome_1231

 

ジャノメチョウの仲間は夏のチョウというイメージを持ってました。

このヒメウラナミジャノメを図鑑で調べると5月~9月に現れるとありますからやはり少々早いですね。

Himeuranamijanome_1233

 

タンポポ?で吸蜜

Himeuranamijanome_1244

 

アブも早くも登場です。 ムシヒキアブ科の仲間だと思います。

Abu_1213

 

ヒメウラナミジャノメ 2007年4月5日 神奈川県


トンボの季節の始まり

2007-04-03 13:49:09 | トンボ

 

この小川では毎年早い時季に羽化が始まります。

今日は寒いのでどうかな?と思いましたが、だめもとで出かけてみました。

Ogawa0011047

 

いや~来て良かった。

いましたよ、見つけたときは嬉しかったです。

これは複眼がやや濃くなっているので昨日羽化した個体かな?

Ookawatonbo0011026

 

もう1頭発見。 

これは今朝羽化したのでしょう。

ん?片方の複眼が変だぞ? ・・・なぁ~んだ、水滴がついているんだ。

Ookawatonbo1163

 

さらにもう1頭。左下に抜け殻があります。

そこで羽化し、ここまで登ってきたんですね。

Ookawatonbo0011029

 

抜け殻です。

Ookawatonbo_ukakaku0011035

 

いずれの個体も雨に濡れてます。

天気が回復し、体や翅が乾くまで飛び立てないでしょう。

しばらくじっと我慢ですね。

Ookawatonbo0011040

 

4頭見つけましたが、すべてメスです。

そう言えばメスはオスより成熟するのに時間がかかるため早めに羽化して交尾・産卵に備えるとか云々・・・何かに書いてあったような気がしますが、定かではないです。

Ookawatonbo1168

 

メタリックな顔つきです。

Ookawatonbo1199

2007年12月18日追記:DNA解析に基づく新仮説により和名を変更しました。

 

ニホンカワトンボ 2007年4月3日 神奈川県