小学生の頃の夏休み、近所の雑木林に行くのが日課だった。
目当てはセミ、その頃はセミばっかり捕まえていた。
ツクツクボウシが鳴き始めるお盆の頃になると、きまって大きいトンボが薄暗い林の中で枝にとまっていた。
あまり見かけないトンボなので、一度捕まえて図鑑で調べたが、はっきりわからなかった。
同じ頃、近所のお寺の境内で日が暮れるまで遊んでいると、いつの間にかやって来て、飛び回っているトンボがいた。
暗い中、素早く飛ぶので捕まえられず「何だこいつは?」と思っていた。
正体はカトリヤンマ。
夏は朝晩や薄暗い所で活動するが、秋になり涼しくなると日中でも出てくる。
カトリヤンマ オス パトロール 2005年10月12日 神奈川県