古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

オランダ風俗画の愉しみ

2011-05-28 21:23:30 | 絵画
友人から東京であった、「オランダフランドル絵画展」の絵ハガキを
頂いた。この展覧会行きたかったが、震災もあって、行きそびれたので
こういうお土産は本当に嬉しい。

オランダの風俗画はみていて楽しい。台所や居間の家具や道具類から
当時の市民の暮らしぶりがわかるし、小道具からいろいろ暗示される
ものなどもあって謎解きの楽しさもある。

へリット・ダウの「夕食の食卓を片づける女性」と題されたこの絵は
部屋にランタンと蝋燭だけの節電ならぬ節あかり。ワンプレートの
質素な食事。薄暗い部屋の食卓だけがほの明るく婦人と少女の表情は
穏やか。

イスの横にはフェルメールの「牛乳を注ぐ女」でおなじみの四角の箱。
これは朽木ゆり子氏によれば足温器だそうでネズミ捕り説は間違いの
ようだ。


横にあるものはなんだろう?全体が見えないのでよくわからないが
シーツプレス機のようにも見える。「真珠の耳飾りの女」の映画では
大きな釜にお湯を沸かしてシーツなどを煮洗いするシーンがあった。
中庭に大量の洗濯物を干していたし、やはりプレス機かもしれない
と勝手に思う。

17世紀オランダの風俗画には楽器の絵も多い。この作者には
ないものかと探してみたら「クラヴィコードを弾く婦人」というのが
あった。



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