もう大分時が経ってしまったが、9日はICUでオルガン(梅干野安未さん)
10日はガンバ&チェンバロ(品川聖&中川岳さん)
16日は武蔵野市民文化でバッハオルガン全曲演奏会9回目(松居直美さん)
同日東京女子大ででオルガン&オーボエ(川越聡子&宮村和宏さん)の 皆さんの演奏を聴いた。
16日のオルガンコンサートはバッハの超難曲トリオソナタを一回のコンサートでという
気が遠くなるようなプログラム。トリオソナタ6曲はオルガンを習う前から知っていた数少ない
バッハのオルガン作品のうちの一つで、最初に出合ったのはオルガンでなく器楽アンサンブル版であった。
このことは昔の私のブログで二回も同じようなことを書いていたのを発見。オルガンは楽器の
ストップもあるので、演奏を聴いていて様々な楽器の音が聴こえてきて一人で室内楽を奏でられるのは
何と幸せなことかと思う。アンコールは「トリオ」と題された一楽章のみの曲で初めて聴いたし(BWV583)
今回は世俗曲ということもあり重低音で荘厳にというより親密な室内楽を聴く気分だった。
同日夕べのチャペルコンサートではバッハのフルートソナタBWV1020が演奏されたが低音が
ファゴットのように聞こえ奏者が2人とは思えないほどだった。
現代のオルガニスト兼作曲家ハキムのコラールによる変奏曲はオルガンの音色とオーボエの軽やかな音色が
一緒になって耳を喜ばした。管楽器とオルガンは相性がよい。まだリコーダーとの共演は聴いたことがないので
是非お願いしたいものだ。
オルガンはバロックレパートリーも多いが現代までの全時代に曲があるという特色があるので
いろいろな好みの人にも対応できるもかもしれない。
遡って9日はICUのオルガンコンサートへ。ここへは2回目。ちょうどご一緒になった
チェンバロ奏者がオルガン奏者が座る位置の高さに座るとよいと教えてくださったので2階席に
行ってみた。なるほど響きがまとまって聴こえ、これからは座席選びの参考にしようと思った。
二階からのオルガン(リーガー社製)の写真を撮って記念に。
プログラムは1部パーセル2曲、バッハ3曲、2部はすべてフランスものでデュプレからトゥルヌミールまで。
フランス近代曲はオルガン奏者にとって魅力的なレパートリーなのだろうけど今のところは北ドイツ
曲で手一杯なこともあってフランスものを好んで聴く気が起きないでいるのでコンサートの
プログラムによく載せられる曲くらいしか知らない。16日のコンサートでもトゥルヌミールがあった。
チェンバロ曲も独、仏で明確な違いを感じるがオルガンも然り。
翌10日はバッハのガンバソナタ3曲とチェンバロ独奏曲2曲。
バッハのガンバソナタは昔フルートやヴァイオリンソナタがなんの疑いもなくモダン楽器で
弾かれていたころチェロでの演奏も普通で私もフルニエのCDを持っていた。いまはもう処分して
してない。クイケンとサバールのあと達者なガンビストに出会うことも多くなり、隔世の感がある。
先日NHK・TVのクラシック音楽番組で弦楽合奏の始まりとしてクイケンとレ・ヴォア・ユメーヌの映像が
出た。ガンバもようやく知られるようになってきた。
ガンバソナタ3曲はフルート、ヴァイオリンソナタの幾つかと同様にオブリガード付きチェンバロなので
旋律楽器とチェンバロ右手に通低でトリオソナタのようになる。こんな素晴らしい曲を残してくれて
ありがとうバッハ、感謝!といつも思う。チェンバロソロはあまり弾かれないバッハ?のBWV922と
ギター演奏でもお馴染みのBWV998という珍曲と名曲。 BWV922はルセのCDの最初に入っていて、
「これはバッハ?・・やはりバッハか、、、」とモヤモヤしながら聴いたものだった。
チェンバロ演奏はいつものように見事であったが楽器に限界を感じ、二段ジャーマンで聴いてみたいと思った。