7月28日~8月1日、4泊5日で北アルプス、憧れの槍・穂高連峰などを縦走して帰ってきました。
3日目の南岳小屋から大キレットと北穂高岳への登りコース、4日目の穂高山荘から奥穂高岳・ジャンダルムを越えて
西穂高岳までのコースは絶えず滑落の危険があった。そういう緊張が連続するコースを怪我無く行けたのも、
今回同行して下さった大先輩の適切なアドバイスがあったからだと感謝しています。
山行き記録は、ヤマレコをご覧ください。 ヤマレコに全ての写真を大きく掲載しています。
ヤマレコではスライドショーで見られます。 gooブログの写真は、その一部です。
265北アルプス縦走 燕岳から槍ヶ岳・大キレット・奧穂高岳・... [槍・穂高・乗鞍]
全コース図 第1日目 第2日目 第3日目 第4日目 第5日目
7月28日(土)第1日目、中房温泉登山口~燕岳~大天井ヒュッテ
5:30穂高駅着、17℃
6:25中房温泉登山口、18℃、1450m
10:15合戦小屋、17℃、2489m
11:15燕岳、20℃、2763m
12:25燕山荘・昼食、23℃、2700m
13:00蛙岩(ゲエロイワ)、2660m
13:25大下りの頭、2678m
15:00切通岩(喜作レリーフ)
15:50大天井ヒュッテ着・小屋泊
歩数:29179歩、歩行距離:12.2km、累積標高:1807m
前夜、22:30新大阪発、5:30穂高駅着、マイカーで中房温泉登山口へ、6:30に出発、トイレ長蛇
合戦小屋の名物:スイカ、喉が渇いて凄く美味い 燕山荘は泊まってみたい山小屋の一位
正面に燕岳(つばくろだけ)へ、燕山荘前にザックをデポし空身で登頂する
高山植物の女王:コマクサ 有名なイルカ岩の奇岩、風化しやすい花崗岩
ベテランの林さんと二人合わせて130歳です。これから4泊5日の北アルプス縦走です
昼食後この尾根(表銀座縦走路)を南下し大天井岳の向こうまで
大天井岳の右を巻いて進む 大天井ヒュッテが眼下に
大天井ヒュッテと大天井岳 夕食風景、美味しい食事でした。2部入れ替え制です
7月29日(日)第2日目、 大天井ヒュッテ~槍ヶ岳~南岳小屋
4:48大天井ヒュッテ、10℃
6:20赤岩岳、12℃、2769m
7:10ヒュッテ西岳・休憩、14℃
8:20水俣乗越、17℃、2480m
11:07槍ケ岳山荘前テラス・昼食、15℃
12:30槍ケ岳山頂、3180m
13:57大喰山、14℃、3101m
15:33中岳、12℃、3084m
16:15南岳、11℃、3033m
16:20南岳小屋着・小屋泊
歩数:28759歩、歩行距離:12.6km、累積標高:1498m
早朝4:48出発、気温10℃
お花畑にトリカブト、登山道には雷鳥の親子が4匹
赤岩岳、西岳を経て西岳ヒュッテで小休止、 雪渓で顔を洗う、冷たくて気持ちいい
水俣乗越で和歌山の方と偶然出会う。2週間前に弥山川・双門コースで出会った方です
東鎌尾根と、これから行く槍ヶ岳は雲に覆われている 槍ヶ岳は徐々に近づいてくるが相変わらずガス
やっと槍ノ肩に着く、 槍ヶ岳山荘の前で昼食、食後ザックをデポし空身で槍ヶ岳へ登頂、これがアルペン踊りの小槍
山頂へは、登りルートと下りルートが別れていて、鎖や梯子もある。
槍ヶ岳山頂は狭い 山頂は360度のパノラマ 山頂の祠
槍ヶ岳山頂から北鎌尾根方面 東鎌尾根と槍沢から上高地方面
槍ヶ岳山頂から中岳、南岳、穂高連峰
西鎌尾根、双六岳や黒部五郎岳はガスの中
槍ヶ岳のテン場 その先から槍ヶ岳を振り返る
予定は槍ヶ岳山荘まで、明日の大キレット通過を考えて南岳まで進むことにした
雷鳥の親子、雛3匹はまだ小さい 雪渓を滑り台に、ちょっと危ないよ
槍ヶ岳から大喰岳、中岳、を経て南岳へ
大天井ヒュッテを出発して12時間、やっと南岳小屋に到着する。 この南岳小屋、接客態度・食事内容・水有料と三重苦!
7月30日(月)第3日目、南岳小屋~大キレット~北穂高岳~涸沢岳~穂高岳山荘
4:40南岳小屋
6:20長谷川ピーク、2841m
7:55A沢コル、3810m
9:50北穂高小屋・休憩、15℃、
10:15北穂高岳、3110m
13:35涸沢岳、12℃、
14:05穂高岳山荘着・小屋泊
歩数:7793歩、歩行距離:4.5km、累積標高:742m
南岳小屋を出てすぐの獅子鼻岩展望台から 獅子鼻岩に映る我ら
いよいよ大キレットへ行くぞ、ヘルメットはOKか
南岳・獅子鼻の岸壁を大下りする。高度感あり
ルンゼ状の急坂を下る、梯子・鎖もあるが落石多く要注意、下り立ったところ
これからいくつかの小ピークを越えると長谷川ピークに 大キレットを振り返る
長谷川ピーク
長谷川ピークの鎖場、足元にステップもある
いつの間にか長谷川ピークは過ぎてしまった A沢のコルから通って来た長谷川ピークを振り返る
先端が長谷川ピーク
長谷川ピークを越えると最後の難関、北穂高岳へ登る滝谷の大岸壁
ここから斜面の右斜めをに進む、飛騨側に入って左手、急峻な岩稜を登る、ここが通称、飛騨泣きと呼ばれる
高度感あります
北穂高小屋のテラスで一休み、このすぐ上が山頂
北穂高岳山頂、 ガスの向こうに明日、登る予定の奥穂高岳からロバの耳、ジャンダルムの稜線が見える
北穂高岳山頂から通って来た大キレットに槍ヶ岳
この先、北穂高岳から涸沢岳へは左の雪渓付近の巻道をトラバース
まだまだ続く急峻な岩稜帯
鎖・梯子は有りがたいが、三点確保を忘れずに 昼食はインスタントラーメンとパン
涸沢岳山頂、ここを下ると穂高岳山荘が見えてきた。
明日登る奥穂高岳、 テラスでは、韓国語が飛び交う、ソウルからの韓国人ツアー客が30人ほど来て大声で騒いでいた。
テラスからは眼下に涸沢カールと涸沢小屋が見える。ヘリコプター、救助訓練で何度も吊り尾根まで往復飛行していた。
片言の韓国語でどこから来たんか、明日どのコースを行くのか、旅費はいくらか等、尋ねたら意気投合してサランヘで撮った、
더듬거리는 한국어로 어디에서 온 것인가, 내일 어느 코스를 가는 것인가, 여비는 다소등, 물으면 의기투합해서
7月31日(火) 第4日目、穂高岳山荘~奥穂高岳~ジャンダルム~間ノ岳~西穂高岳~西穂山荘
5:00穂高岳山荘、8℃
5:45奥穂高岳山頂、7℃、3190m
6:30ロバの耳
7:00馬の背
7:35ジャンダルム、8℃、3163m
8:30コブ尾根ノ頭、3150m
9:30天狗のコル、13℃、2840m
10:30天狗岳、18℃、2909m
10:45逆層スラブ
11:15間天のコル
11:30間ノ岳、18℃
11:45赤岩岳
12:15コル・昼食
14:00西穂高岳、2909m
14:55ピラミッドピーク、2750m
15:35西穂高独標、2701m
16:45西穂山荘着・小屋泊、2350m
歩数:13604歩、歩行距離:6/1km、累積標高:817m
午前3時半起床。今日はいよいよ核心部を行くぞ。美しい朝焼け
常念山脈から日の出 日の出は、4時53分
奥穂高岳へは45分、朝一番から凄い急登
穂高岳山荘に涸沢岳、 奥穂高岳の祠に安全祈願
これから進むジャンダルムから西穂高岳への稜線
馬の背からジャンダルム、西穂高岳方面、焼岳や乗鞍岳が南にそびえる
奥穂高岳から馬の背
ここが馬の背、ナイフの刃のように尖った、切り立った尾根の下り
馬の背(ナイフエッジ)を側面から撮す。背中を下って行く
ロバの耳付近は飛騨側を通る、巻道といえども落差1000m以上の急斜面、どこまで落ちるか。 オーバーハングしている
これから進むジャンダルムへのルート準備は、OK
ジャンダルム、gens d'armes:フランス語で憲兵、転じて前衛峰の意味
ジャンダルムへは信州側の巻道を通って、西穂高岳側から荷物をデポして空身で登る
ついに来ました憧れのジャンダルムです
相方の林さんは、もう一度登頂することが40年来の夢だったと。 ジャンダルムのエンジェルが奥穂高岳に
間ノ岳への急登、長野県警、山岳派トーロール隊員
山岳ガイドが前の2名をザイルで確保しながら行っている
この先は、いくつものピークをアップ・ダウン、緊張の連続で口がカラカラになる
天狗の頭
逆層スラブ帯 長い鎖がある
西穂高岳、焼岳、乗鞍岳
やっと西穂高岳へ、しかしこの先、大小13ものピークがあって、まだまだ緊張が続く
岩稜帯のアップダウンの連続
まだ先に、小さいピークがいくつも待っている
ピラミッドピーク
西穂高独標2701m
振り返って西穂高岳を眺める もうすぐ西穂山荘です
朝5時に出発し約12時間かかって西穂山荘に到着です。 満員のため布団2枚で3名寝ます
8月1日(水) 第5日目、西穂山荘~登山口~上高地バスターミナル
6:00西穂山荘、12℃、2350m
7:00宝水
8:30西穂高登山口、1500m
9:00梓川河原・休憩
12:00上高地アルペンホテル・温泉入浴
13:05河童橋
13:30上高地バスターミナル・昼食
14:30大阪行きバス出発
20:20大阪着
21:15自宅着
歩数:14365歩、歩行距離:6.1km、累積標高:-934m
早朝の焼岳と中央アルプス方面
中尾根道で下山 西穂高岳登山口
英国人宣教師ウォルター・ウェストンのレリーフ(石碑)上高地の魅力を世界に知らせた功労者
焼岳をバックに。北アルプス縦走無事完走できたのは林さんのお陰です
梓川と穂高連峰 河童橋と穂高連峰,
河童橋の袂から西穂高岳~ジャンダルム~奥穂高岳の尾根と岳沢
河童橋から10分ほどで上高地バスターミナルへ、昼食後 14:30発、大阪駅20:20着、さわやか信州号¥8000
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パノラマ図
奥穂高岳~西穂高岳
装備品内訳 総重量13g
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高山病にもならず良かったです。
これからじっくり ヤマレコ見させていただきます。
そして怪我無く帰られたこと、なによりでした。
行かれている間にも穂高では結構たくさんの事故が起こっていたので
少し心配しておりました。
これからじっくりと見せていただきます。
お疲れでしたでしょう。
達成感もひとしおのものだったでしょうね。
ヤマレコの写真からも、聞きしに勝るほどの難所の連続がうかがえます。
素晴らしい縦走だったことと思います。
ゆっくりとご休養なさってください。
無事に帰ってきて、何よりです!
山の魅力にますます入ってるね。
韓国人に会ったんやね!
暑い日が近くから、体の管理をよくしてよ!
釜山も連日暑い日が続いているけど
台風の後、風で涼しく、扇風機の出番なしです。
たとえて言うなら三角錐のきつい稜線を跨ぎながら登ったり下ったりしてました。
巻道はたまにありますが片斜面で滑り落ちる危険もありました。
鎖やハシゴがあるといくら急斜面でもホッとします。
最初は怖かったです。
通ったコースが徐々に難コースになっていたので慣れていった感じです。
初日、少し頭が痛い感じがありましたがバス車中泊の寝不足のようで小屋で寝た翌日からは何ともなかったです。
いろいろとご心配をおかけしました。
無事帰ってこられホッとしています。
本当に、皆さん方にご心配を掛けました。
正直、何度か滑落死を考えたことも有りました。
前穂高の吊り尾根でヘリコプターが何度も飛んでいる光景を見ました。
あのコース(大キレットにジャンダルム越え)、初心者の方もザイルを付けて挑んでいましたね。
見るからに、おばさんで、女は強いのかよく頑張っているなと感心しました。
それを見ると弱音を吐くわけにはいきませんね。
そんな感じで勇気をもらいながら縦走してきたという感じです。
手や腕の筋肉も相当使ったようで翌日は軽い筋肉痛でした。
日を追う毎に、難コースになっていたのが良かったようです。
大キレットへの大下りは、初め三点確保が上手く出来ず、次はどこに足を置いて手はどの石を掴んでと一つ一つ聞いていました。
とにかく落ち着いてゆっくり、三点確保を確実にしてと何度も励まされていました。
徐々に慣れていったようです。怖さにも。
西穂山荘に着いたときはホッとしましたね。
大キレット付近で30人ほどの韓国人に出会いました。
韓国でもこのコースは人気があるようで毎年ツアーがあるとのことです。
ほとんど男性ですがおばさんも5名ほどいましたね。
大きな声でしゃべっているのですぐ分かります。
韓国語が上手だねと言われました。お世辞ですね。
こちらから片コトの韓国語で話しかけると、何人も喜んでどんどん話してきました。
一行はソウルから名古屋に飛んでバスで上高地へ入っていました。4泊5日で140万wonと言ってました。
日本円では9万円ほど。
素晴らしいコースだといってました。
キムチを持ってきてるでしょうと尋ねたらアニエヨと言ってました?
暑い夏はスイカを食べて乗り切ります。
ご無事で何よりです。
小屋泊だったんですね、11kgでテン泊ってかなりストイックだな~と思ってましたw
着替えが少なくていけるクチなんですね(笑)
お写真どれも迫力ありますが、穂高山荘の早朝スリーショットが格別ですね!
強敵に立ち向かう前に静かに闘士を燃やしている雰囲気のです!
いつかは歩いてみたいのですが、死と隣り合わせで歩くのは性に合わないので
当分はないですね(笑)
当初、水はポカリも合わせて2リットルで十分だろうと思ってましたが結構、喉が渇きます。。
コース途中での補給が出来ないため、3リットル(ペットボトル6本)をザックに入れました。
少し余った程度でした。
それでザック重量は13kgでした。
相方さんは、16kg以上あったと思います。
もちろん、テントやザイルを入れ20kg以上の青年達も見かけました。
中には、短パンランニングシャツというトレランスタイルで荷物も極僅かな青年もいました。
これには驚きました。
大キレット(槍ヶ岳~北穂高岳)は途中に小屋があります。
ジャンダルムよりは距離が短かく、少し楽な感じです。韓国人の一行は、おばさん、おじさん達もスリルを求め大キレットを歩いていましたね。
ジャンダルムを越えるルートは人が少なかったです。