今朝の天気予報でも天川村や河内長野などは雨マークが消えないので奈良南部をあきらめ、北部の矢田丘陵、松尾山に
登った。国見台からは大和盆地が眼下に広がり素晴らしい眺めであった。きょうは雨覚悟、その先の矢田寺まで足を伸ばした。
下山後、ザックの荷物を軽くし法隆寺を拝観した。世界遺産である法隆寺の金堂や五重塔など世界最古の木造建築をこの
機会にじっくり見て回った。結果的には雨はぱらついた程度、それにしても蒸し暑かった。
写真:国見台から東方面を展望。山並みは北の若草山・春日山から竜王山・音羽三山の山並みがくっきり美しい。
今日の登山計画 3D ルートmap
10:40池右側の道を北上、松尾山登山口の標識で分岐点を通過、ゴルフ場沿いの道を進み森に入ると丁石が現れる。
11:15松尾寺の南惣門に着く。 右は北惣門 下山時に撮す
南惣門の両側には風神と雷神の浮き彫りが向かい合っている。これも阿形(あんぎょう)と吽形(うんぎょう)か。
南惣門から本堂へは城郭のような石積みと石段を上がる。石段横の石積みには苔がびっしり。思わずシャーッターを切った。
石段を上ると正面に三重塔、左に行者堂、右の岩が観音石仏。三重塔から眼下に奈良盆地が一望できた。
松尾寺は、718年建立、日本最古の厄除け寺、本堂は入母屋造り。平日だがお参りする方が結構おられた。
三重塔は835年創建、1888年再建
鐘楼:厄除けの鐘は年中通して自由に撞けるという。 行者堂の大きな線香鉢は銅製
ネット画像から 木造大黒天立像、 本尊・千手千眼観音菩薩、松尾寺はバラとカサブランカ(大ユリ)の名所
松尾山へは三重塔の前から左の石段を上がる。松尾山頂には三角点標石があるが展望は無い。
11:55 山頂にはNHKの電波塔が。そこから少し進んだところ、眼下に奈良盆地が広がった。
12:10 山頂から北進すると大和盆地を眺める国見台という展望抜群の休憩所に着く。
ここで昼食、野菜ラーメンを作る。低山のためか蚊が多いので線香を焚いた。
13:15昼食後、ここから北へ3km下ると集落が、その先を直進するとひっそりとした矢田寺が現れた。矢田寺・本堂
矢田寺の正式名称は金剛山寺、通称あじさい寺。ここには60種1万株のあじさい開花期6/1~7/10は入山料¥400が必要。
あじさいが1輪だけ残っていた。また境内の池にはミズカンナが満開。本堂屋根の鬼瓦。
本堂の線香鉢。 本堂前の鐘楼は入母屋造り、夾竹桃の花が真っ盛り。
松尾山から法隆寺へ行く途中、遠く南に大峰の山並みが現れた。中央が山上ヶ岳に稲村ヶ岳、右が弥山か。
14:55法隆寺・中門は711年建立、その仁王像、口を結んだ吽形と開いた阿形は日本最古の仁王像・金剛力士
五重塔と金堂。 法隆寺は607年聖徳太子の建立。世界最古の木造建築物で1993年ユネスコの世界遺産に登録された
中門は、711年創建、入母屋造りの二重門。 回廊の柱も中太(エンタシスの柱)。
金堂も入母屋造り、上層は部屋無く外観・見ばえのため。手すりの卍くずし、人字形の束は7世紀建築の特徴とのこと。
金堂四方の龍の彫刻は軒を支えるための補強材、創建当時はなかったという。初層下の軒や屋根も補強のためであると。
五重塔の初層下の小屋根も金堂と同じ。五重塔の屋根の逓減率が高いのが特色。五層目の屋根は初層の半分。
五重塔構造図 風雪に耐える五重塔の邪鬼 金堂軒下の龍(創建当時は無く、軒の補強のため柱を立てた)
今日の山野草
松尾寺で蓮の花 カサブランカ 矢田寺のあじさい
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たまに 仁王さんや四天王でないのがありますね。
確か 風神雷神は・・・板東の日光中禅寺がそうでした。
松尾寺の大黒天は 日本最古で本来の姿です。
今の俵に乗る大黒天は 天台宗によりゆがめられたものなんです。本来は 戦闘の神です。
ちなみに
木槌は 振るのでなくて下に置いた木板に打ちつけて願い事をすると言うものです。
確かに 木槌は打ちつける物ですからね。
振っても何も出てこないし意味がない。(笑)
また 十一面観音菩薩の国宝に
滋賀渡岸寺(向源寺)と法隆寺九面観音と普賢寺大御堂(京都)と聖林寺(奈良)の4つは特別です。
超超超美しいお姿をしていますので 是非御覧になって下さい。
中でも渡岸寺と法隆寺の美しさは 誰をも魅了しますよ。
もっとも法隆寺は 小さい(50㎝程)から あの百済観音に目が行き九面観音へ目が行かないんですけどね。
それは 仕方のないことです。次回 行かれるときは意識して宝物館に入りましょう。(笑)
渡岸寺へは 十一面観音菩薩を見るためだけに出かけても十分価値のあるほどの美しさを誇りますので是非お出かけ下さい。
僕も25日は奈良県南部をあきらめて
京都の醍醐寺を歩いてきました。
暑くて醍醐山のプチ登山はちょっとしんどかったです(笑。
矢田寺はアジサイの季節によく行きましたが、
法隆寺は小学校の遠足から行ってないように思いますので、また季節の良い頃に歩いてみたいこの日のアンニョンさんの足取りです。
たくさんのお写真、楽しませていただきました。
法隆寺の金堂と五重塔の構造を調べて、いろいろ勉強になりました。
1300年程前にこれだけの物を建てたのにはほんとに驚きです。
また、中国や韓国にはその年代の木造建築物が残っていなく、地震国である日本には24棟現存するというのも驚きです。
この付近から大峰山脈が見えた時は何故か嬉しかったです。
法隆寺は何度か行ってますが、ほとんど記憶に残っていません。
この歳になっていろいろ行って見たいところが多く忙しい限りです。
奈良公園周辺には、見たいところがいっぱいあります。若草山にも登りたいです。
予習して行かないと後でがっかりします。
反日民族に厳重注意中です