The Phantom of the Opera / Gaston Leroux

ガストン・ルルー原作「オペラ座の怪人」

田園

2007年09月23日 | Weblog



「田園」と言うばベートーヴェンの「田園」という交響曲ですが、リスト編曲でピアノ曲にもなっています。

以前からその存在は知っていました。

・・・で先日別館の資料のために図書館に行きました。そしてお目当てのCDを見つけていたところリスト編曲の「田園」が目にとまりました。

「ま、もともと大好きな曲だしいいかな」と借りてみたら『もの凄くよかった』です。



何がどうと言うふうには説明できないのですが「オーケストラの曲をピアノでやってもなぁー(大した事ないかも)」と言う気持ちはすっ飛びました。


ピアニストはシプリアン・カツァリスです。

NHKのピアノ番組に出ているのを見て以来好きな方です。
ドイツ系のゲオハルト・オピッツ(だっけ?)の指導とは全然違っていて面白いレッスンでした。





「田園」と言えば「敬愛なるベートーヴェン」でもこの曲の場面があったのですが全体的に古い時代のヨーロッパという事もあって彩度の低い画面なのですが、この「田園」の場面だけは鮮やかで、なまめかしい「緑色」の画面でした。
絵の具のような緑色で印象的でした。


この映画も毛むくじゃらのオッサン(ベートーヴェン)が上半身裸で「俺の身体を洗ってくれ」とか言う気持ちの悪ーーーーーーーーーーーーー
い場面とか、第九に・・・・

・・・・

いいや、もう。

・・・がなければなぁ。冒頭の馬車で道端のヴァイオリンの音にひきつけられるヒロインとかいい場面は多いのですが・・・。




子猫3

2007年09月19日 | Weblog


ほこりちゃんは母猫に舐めるように可愛がられています(^-^)
まさしくペロペロとやってます。

これは管理人の机の上です。子供用学習机です。

ほこりちゃんの前にパソを置いています。
本来なら本立ての部分でこうやって寝るのがほこりちゃんのお気に入りみたいです。



子猫2

2007年09月19日 | Weblog

ありゃりゃ、目が細く撮れてしまった。

寝ていたところをパチリだったのです。


CDは三大テノールです。聴いたのはいいのですがまだ片付けていませんでした。
一体何日たっているのやら・・・






萌え・・・

2007年09月19日 | Weblog


すっかりお絵描きから遠のいています。
別館活動が忙しいせいです。

別館がなかった頃は「ホモ描きたい~!」と言う欲求不満を抱えていました。
元来ホモ専門でしたから。(小学生の頃からホモ最高♪なのです)
管理人の萌えの99%はホモです(^-^)

でも、そっち(ホモ)に浸っていると今度はファンクリが新鮮だったり。我ながら不思議です。(といっても私の脳内ファンクリはあんまり色っぽくないのですが・・・)


そしてお友達サイト様で萌えを充電。

あんまり可愛いクリスティーヌが描けないのですが、別館が一区切りしたら----第一章が終わったら----ゆっくりお絵描きしたいです。


チビックばかり書いていたので、大人のファントムが描きたくなり昔の落書きに色を着けてみました。
雑ですがブログ絵だし・・・。ま、いっか。


ラザロの復活・マドレーヌ寺院

2007年09月16日 | ルルー原作「オペラ座の怪人」
「ラザロの復活」ほど象徴的でエリックが繰り返し演奏したものはないです。


「ヨハネ福音書」の十二章一節は腐って臭いを発していたラザロの死骸が生き返る場面です。

このあたりは思いっきりエリックの外見に似てます。



マグダラのマリア
イエスに七つの悪霊を追い出していただいた人間。

悪霊に満たされている状態を「魂の腐敗」と言うなら、悪霊を追い出していただく事は「魂の復活」とは言わないのだろうか?


マグダラのマリアはエリック、そしてキリスト(クリスト=クリスティーヌ)という図式も成り立たないだろうか?


パリのマドレーヌ寺院の主祭壇はマロチェッティ(w:Carlo Marochetti)らによる『聖マグダラのマリアの歓喜』像で飾られている。


そしてそこには今もなおサント=マドレーヌ大聖堂からマグダラのマリアの遺骸(頭蓋骨)の一部が分骨され眠っている。

エリックが結婚式場に名指ししたパリのマドレーヌ寺院に。





「ラザロの復活」「マドレーヌ(マグダラのマリア)」は人間の魂が一度死んで、また生き返ることの象徴、それが可能だという事の象徴なのではないだろうか?



結局「結婚して人並みの生活をすれば子羊のようになる」と言っていた彼は真実の愛に八つ裂きにされるような「痛み」の中で本当の自己を生みださざるを得なかった。

「こうすれば、自分は変われる」と言う自己分析と打算的な方法論は、クリスティーヌへの限りない尊敬のうちに葬られてしまう。


どんなに頭でこねくり回した理論よりも素朴な娘の真実の涙にかなうはずはない。


他人の痛みを我が事のように感じる「共感」こそエリックに欠けていたもので強烈に渇望していたもの。
やっぱりそれは「愛」に他ならないような気がする。


それを偽りの姿のまま受け取っても何の意味もない。取り澄ました人格が完全に瓦解した後だからこそ逃げずにいるクリスティーヌはエリックにとって無上の尊敬を受けたのだろう。


後半部分は以前の記事の繰り返しですね。すみません。






「マグダラのマリアの歓喜」「エリックの歓喜」

クリスティーヌとの出会いはエリックに生まれてきてよかった、と思わせてくれた最大のもの。



異教の聖歌

2007年09月16日 | ルルー原作「オペラ座の怪人」
p168

でエリックが歌っている「婚礼の歌」「異教の聖歌」と言うのはどんなものなのでしょう?

どうやらグノー作曲の「ロミオとジュリエット」第四幕第二場らしいのですが。



「お前は永久に私から離れられない運命!・・・」



ってパリス伯爵とジュリエットの歌だったんだろうか?



でもその場面でジュリエットは<気絶>しちゃうらしい。
クリスティーヌもエリックの腕の中で気絶するし、なんとなくだぶったり。


パリス伯爵・・・怪人
ジュリエット・・クリスティーヌ
ロミオ・・・・・・ラウル


????????????


あとで調べてみよう。図書館にこのDVDがあったら






「サムライウェスタン・ジャンゴ」

2007年09月16日 | 映画について
予告からすっごく見たかったのですが行ってきました。

時代設定も時代考証も滅茶苦茶なのですが見ていて、もの凄く面白かったです。あの滅茶苦茶がツボでした。

タランティーノも出演していたとか?分りませんでした。




そして特筆すべきは「義経」!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


すっごい美形でした!!!!

きっれいな完璧な顔でクラクラ。「ハンニバル・ライジング」のギャスパー・ウリクル、キアヌ・リーブス並みです、管理人的な美意識では。


あ、ゲイリー・オールドマンも大好きだけど、彼の場合は好みの顔立ちだけど性格の方が好き。←「レオン」「不滅の恋人」「ドラキュラ」の役柄からのイメージ。



タランティーノかぁ。久しぶりに「ナチュラル・ボーン・キラーズ」とか見てみたいです。


フォルカー・シュレンドルフ監督の「魔王」DVDを買いました。でもまだ見ていません。
「善き人のためのソナタ」「ナポレオン」「ファントム」(ドラマ)、「アッティラ」とかまだ買って見ていない。

そのくせ「不滅の恋人」「ドクトル・ジバゴ」「ピアノ・レッスン」「シャイン」はしょっちゅう再生。これはBGMがわりとして「聴いている」DVDなのです。






そういえば「オペラ座の怪人」が再上映だなんて嬉しいですね。
片道二時間かけて行くかはまだ分りませんが、やっぱり大画面は絶対いいに決まっています。

以前わざわざ交通費と時間をかけて見に行って感じたのは「来てよかった!!!!!!!」でした。そして「ホームシアター欲しいっ」って思いましたもの。


細かいところもよく見えるし、巨大ファントムはセクシーでクラクラ。音も臨場感もあって全然家で聴くのと違うし、「MOTN」を聴いて悶絶し、こっそり泣きたいです。

時間があれば・・・





「ディア・ハンター」

2007年09月14日 | 映画について
また、しつこくロシア的な話題だったり・・・。
「ディア・ハンター」を見たこと事のある人だけどうぞ。 


映画を見ていると主人公たちはアメリカ人ですけれども、ロシア系の人たちらしいです。
結婚式でも教会はロシア正教風で、ダンス・パーティのシーンではロシア民謡も流れてきます。

つまりアメリカのロシアの血を持った人たちが戦争に駆り出されていったわけです。
また、ベトナムの兵士は旧ソヴィエト(ロシア)の支援していた国の兵士。
つまり「アメリカ」対「ベトナム」という図式は、裏を返せば、実は当然ながら「アメリカ」対「旧ソ連」という関係になるわけです。代理戦争と言うのでしょうか?
「ロシア」の血を持った人間が、強制的に「ソヴィエト(ロシア)の支援する北ベトナムの兵士」と戦わなければならなかった物語とも見えてくるのです。


この映画の持っているやりきれない悲しみのようなものは、もしかしたらそこにも込められていたんじゃないかと思ったりするんですね。

最初の鹿狩りのときに、優れたハンターは一撃で鹿をしとめるというようなことを主人公が言いますが、その一言が何度も弾を込めて撃ち合いをする最後のロシアン・ルーレットのシーンにもだぶりました。

何度も何度も強烈な死を味わうと言う、狂気へ導く無慈悲な極限状態との対比なのかも、とも思いました。

もちろん大国に翻弄・蹂躙されるベトナムの悲劇と言うのも考えなくてはなりません。


異教

2007年09月14日 | ルルー原作「オペラ座の怪人」

何となくですが、ブルターニュでのクリスティーヌというのは妖精さんを何度も目撃していたりして可愛い。

でも妖精さんってやっぱり異教的な非キリスト教的な存在ですよね。

「ガーゴイル」と言う言葉も異教的。

原作はキリスト教的な最後で締めくくられるのですが、クリスティーヌ(とラウル、もしかしたらエリック)と言う地方の子供は土着の幻想に取り巻かれていて面白いです。

ブルターニュやノルマンディーと言うのはケルト文化の影響もあるみたいです。
もちろん北欧の文化の影響もあるでしょうが。

ケルトといえばイギリス、と言うイメージがあるのですが泳いでも渡れる海峡を挟んだ地域なので重層的というか、様々な文化がやっぱり堆積しているのかもしれませんね。


あとぼんやり・・・あくまでもぼんやり思いついたのが「聖愚者」(ユロージヴァヤ)と言うロシアの存在とダーエ・パパの類似点など。

金に執着せず、神を讃えて放浪している「聖愚者」 

<聖なる愚者>は多くの場合、ロシアの村から村へと放浪の生活を送ります。16世紀から18世紀まで、彼らに宿を与えて世話をすることは各地の軍指令官の義務と定められていました。18世紀以降、それが農民の仕事とされてから、<聖なる愚者>によって戸を叩かれた家は有徳の家とされました。19世紀なかば頃まで、放浪の聖愚者が尊敬を集めていた様子がトルストイの『幼年時代』(1852年)などに描かれています。

「報酬を求めず、納屋に泊まっている」と言う描写からの飛躍した発想なのですが、そういう底抜けの清らかさ、聖性がクリスティーヌ→エリックと言うふうに伝わった・・・なんて妄想しています。



金銭に対してのエリックのスタンス、と言うのは一見非常に汚いです。恐喝してますから。

でも、クリスティーヌとの結婚を諦めるとすぐに返してしまったりと、彼独自の金銭感覚というのはユニークです。

というか、「人間から搾取する事に何のやましさも感じなかった」と言う部分は好きだったり・・・。



暑さも・・・

2007年09月13日 | Weblog
暑さも大分和らいできました。

そんなこんなで自分の部屋の本を整理しました。

やっぱり本が好きでつい買ってしまう上に、二次創作で使う資料はいつでも出しておくのでカオス状態になりがちです(TT)

最近クリスティーヌ萌えのためにブルターニュ関係の本も入手。


ブルターニュはクリスティーヌの住んでいた地方。子鬼や妖精さんを見る人たちのいる地方です。
「ペロス・ギレックの墓場」もありますしね!あとスカーフ事件のあった海岸とか。



なかなか原作お絵描きにまで力が回りません。気持ち的にはあるのですが(^^)


ところで「ブルゴーニュ」と「ノルマンディー」「ブルターニュ」が混ざってしまいませんか?私はすぐ間違うのですが(^^;


猫ちゃんは元気です。
母猫も一時、「?」でしたがほこりちゃんをわが子のように可愛がっています。
これでいいのか悩むところですが・・・。

避妊手術も終えたというのに、ほこりちゃん(メス)とベタベタ・ペロペロしています。

子宮がなくても母性本能は残るのでしょうか?それとも仲間としてなのか?

なんにしてもイチャイチャしているのは可愛いです。

それとほこりちゃんが母猫に噛み付いたりして、母猫もやり返したりする時もあるのですが「甘噛み」の練習なんだそうですね。
やり返される事によって噛む強さを加減する事を学習するらしいですよ。
猫ちゃん本に書いてありました。


ファントム・クリス短編 (梨紅様より)

2007年09月08日 | 「オペラ座の怪人」




舞うは紅、灯火の
散るは橙、日溜まりの
白磁の肌に縹の瞳
駈けてはためく石竹の色
風に泳ぐは黄金髪―――



〈colors〉



「マスター!」

砂糖菓子のような呼び声に、木にもたれ掛かる仮面の男はふと書物から顔をあげた。
見れば先程まで辺りをはしゃいで散策していた少女が、頬を薔薇色に染めこちらに走り寄ってくる。

「どうしたんだね、クリスティーヌ?」

あぁ、私という人間の何処からこんな穏やかな声が紡ぎ出されるというのだろう。
その源泉はこの目の前にいる少女への慈しみ以外に他ならなかった。

「見てちょうだい!こんなに綺麗な葉っぱと木の実を見つけたの。それに可愛いリスにも会ったのよ!」

そう言って少女は自分の手と同じくらいの葉と、丸みを帯びた木の実をエリックに差し出した。

「楓と……これは水楢の実だな。リスを見つけたのか?けれどすぐに逃げてしまっただろう?」
「えぇ、私の姿を見た途端にさっと隠れてしまったの。別に酷いことをしようというわけじゃないのに……」

そう口を尖らせたクリスティーヌに、エリックは揶揄するように片眉を上げる。

「おや、お前だって知らない客が来ると私の後ろにすぐ隠れるじゃないか?」
「っ…それは……」

クリスティーヌは目線を泳がせ反論の言葉を探す。
けれど悪戯にこちらを見つめてくるエリックの前ではそれも無理な話だった。

「……もう、マスターなんか、大嫌いっ」

頬を膨らませ背を向けてしまったクリスティーヌに、エリックは柔らかなため息をつくと本を抱いて立ち上がる。

「おや、それではしょうがない。大嫌いなマスターはもっと遠くで本を読んでいるとするか。」

本当にそのまま何処かへ行ってしまいそうなエリックに、クリスティーヌはぎょっとして振り返った。

「いやっ!マスター行かないで!」

エリックの腰に細い腕が絡みついてくる。
クリスティーヌの必死な様子に、エリックは腹の辺りに押しつけられた小さな頭を優しく撫でた。

そうだ、この子もまた独りぼっちの寂しさをよく知っているのだ―――

「……すまない、悪ふざけが過ぎたな。こんな愛しい子を置いていくわけがないだろう?私はちゃんとここにいる。だから安心して遊んでおいで。」

エリックはクリスティーヌの目の高さにしゃがみ込んで諭すように言ったが、クリスティーヌは顔を上げずに首を振るばかりだ。

「いや……私も一緒にご本を読むわ。」
「しかしお前には少し難しい本かもしれない。」
「でも……マスター、読んで下さるでしょう?」

クリスティーヌはそう言っておずおずと顔をあげる。
雫の溜まった美しい瞳で見つめられて、誰がその申し出を拒めるというのだろう。

「……分かったよ、おいで。」

エリックは再び木にもたれ掛かると、クリスティーヌを近くに引き寄せる。
そして古文書からなるべく簡単な民話や伝承を選んで読み聞かせ始めた。

しかし少女は遊び疲れていたようで―――


「……お休み、エンジェル。」


黄金の髪をそっと梳き。
白磁の頬に口付ける―――



赤は優しく、黄は穏やかに。

彩溢るる秋の一景。















梨紅様より,管理人の描いた絵に素敵な短編を頂いてしまいました。

「エリックは腹の辺りに押しつけられた小さな頭を優しく撫でた」


梨紅様・・・管理人、こういう身長差に萌えて萌えてしかたありません。
(某様もおっしゃっていましたが「身長差は最低でも20センチ」、ですよ♪)

森の中で二人暮らしなのでしょうか?
自分ではそんなドリームで絵を描きましたが、静かな森の中で二人きりという設定は好きです。

自分の描いたものにお話をつけていただくのは絵師冥利に尽きます。

本当に美しい言葉で綴られた愛らしい短編をありがとうございます。






巌窟王

2007年09月07日 | Weblog
巌窟王の三巻がすでに発売済みだったとは・・・!!

近くの本屋を何軒も回ったけど売り切れてました



ううううう・・・・っ。

巌窟18禁イラストもファンクリの中で異質すぎるので別館に移動しちゃったり、全然更新してなかったりしてますがまだまだ「伯爵」萌えは続いているのです。

それは「オペラ座の怪人」愛に比べれば。まあ・・・なんですが「伯爵」。


どうしてこうも更新頻度に差が出るのかって言うと

「伯爵×アルベール」にあんまり萌えないからだったり・・・。ホモなのに。歳の差なのに、体格差なのに・・・。



カップリングも片方だけの愛より「エリック×クリスティーヌ」みたいに両方愛していると創作意欲も増しますよね。