This is me.

- 無用の用 -

久しぶりの禁煙話

2009-03-11 23:17:10 | Weblog
彼からの電話の開口一番が、仕事も決まったことやしさ、そろそろ禁煙の方は・・・、だった。

一気にテンションが下がった。

彼が悪いわけではないが、正直、少し責めたくなった。


そう。忘れていたわけではない。禁煙はしようと思っているが、相変わらず吸っているのが現状だ。

前に「タバコをやめようと思っている」と自分から言い出したのがいけなかった。
タバコは害以外の何ものでもないので、やめてほしいらしい。
そして、以前はタバコを吸う人は恋愛対象外だったらしい。
彼は、時々と言っても年に1,2回吸ってたというらしいが、基本吸わない人だ。
たぶんもう軽く一年以上は吸ってないだろう。吸ってない人と同じだ。

確かに体のことが心配、というのはわかる。私も自分の体が心配だ。
時々息苦しくなるし。だけど、やめられない。やめてない。まあ、ニコ中だ。



今日、お母さんが仕事から帰ってきて、また外出するというので、ついでにタバコを買ってきてもらった。買ってきてくれたのはいいが、カートンだった。
前に一度頼んだときもそうだった。それを狙っていたわけではないが、心のどこかで期待をしていたのは事実だ。あり難いと思ってる。



カートンのボックスを横目で見ながら、禁煙のことを考える。
禁煙のことを考えだしたら、イライラしてきて、タバコを吸いながら禁煙のことを考える。


仕事にしろ、何にしろ、一体何やってんだろ。



ふと思いついて、「いつまでにやめたらいい?」と訊ねたら、「いつまでにやめられる?」と聞かれた。
そんなんわからんわ。っていうか、ただ意思が弱いだけなんだけど。


禁煙が出来ない人というのは意志が弱いからだけではない、というのをどこかで聞いたが、まあ、程度にもよるが、明らかに私の場合は意志が弱いためだと思う。
危機感がないというか。



こういうことにこういう話を持ち出すのは好きじゃないが、ウツの人が禁煙するには結構な労力が要るとか要らないとか。先生と相談しながらしたほうがいいとかなんとか。
一時期あーだこーだ言ってたときに色々調べたら、そんなことが書いてあった。
禁煙外来に通おうかとも考えたが、禁煙するのにまた病院に通うことがバカらしくなってやめた。

そして、私は未だに禁煙できてないわけだ。


自己嫌悪。

確認

2009-03-11 02:03:41 | Weblog
今回の仕事の件があって、彼に「こんな私でいいの?」と、思わず訊いてしまった。
ちょっと返答に困った様子だったが、それで嫌いになるとかはないよ、と言ってくれた。
しかし、その後、ただ・・・と言って黙り込んだ。
「え?何?」
んー。こんなん言っていいんかな。
「気になるやん」
もし、えりに他に好きな人が出来たらどうなるんかな、って思った。
と、言われた。

ああ、なるほどな、と少し考えて、笑ってしまった。

携帯や車を頻繁に代える人は飽きやすい、と言うが私はそうではない。
ほぼ一年に一回は携帯を代えてきた私だが、家に使われていない携帯が5台以上あるが、男性に対して飽きたことはない。
みんな、振られてきた。
・・・言ってると悲しくなってきたが。
将来性のない恋愛や、私が相手の許容範囲を超えたり、相手に好きな人が出来たり、で別れてきた。
しかし、考えてみれば、何かが起こったとしても、みんな自分からは、別れてくれ、とは言わなかった(一度だけあったが、またよりを戻した)。
完全に終わりの空気が流れているのに。そう感じているのは、もしかしたら私だけだったのだろうか。
そして、結局、最後は私が言ってきた。
そして、不思議なことに最初も。
なんか考えたら変な話だなあ。
と言うわけで、それはない、と言えた。


本当は、電話でしかもこんなタイミングで言うつもりはなかったが、この間自分の中で確信に変わったことを伝えた。
ずっと一緒に居たいと、居てほしい、と思っていることを。




なるようになる。
なるようにしかならない。

私は一体何をやっているのだろう

2009-03-10 21:39:26 | Weblog
結論から書くと、仕事を辞めた。

私は一体、何をやっているのだろう。



さっき、一本の電話があった。
部屋で鳴っているのは聞えていたが、ちょっと手が離せなかったので、あとで掛けなおせばいいと、そのままにしていた。
着信を見てみると、知らない電話番号からだった。
そして、留守電にメッセージが入っていた。
なんと、私が以前に、『求人を見た瞬間に「これだ」とわけのわからないことを思ったんだ』と思って面接に受けに行った会社からだった。
「お話したいことがありますので、また電話します」という内容だった。
考えた。
おそらく、採用の話だろう、と思った。
電話を握り締めたまま、どうしよう、と考えているうちにメールが飛んできた。
そこは、面接までの連絡のやり取りを全部メールでしていたのだ。
やはり、そこには、「是非ご就業頂きたい」という文字があった。それと、折り返し連絡をください、と。

悩んだ。
いや、普通ならば、悩む必要が無いはずだ。私は昨日から仕事に行っているんだから、そこは断るべきなのだろう。
しかし、私は悩んだ。

メールを何度も読み返し、求人のサイトを見直して、考えた。
「もー!遅いねん!」と独り言まで出てしまった。
しかし、遅いことはなかった。私が早まっただけのことだ。
2日に面接をした際に、連絡は今週末か遅くとも来週の初めにはします、と言ってくれていたのだ。
昨日、仕事が終わって携帯をチェックした時に、連絡が入ってなかったので、ああやっぱりアカンかったか、と思っていたのだ。

かなり考えた。考える時間はあまりなかった。

もう完全にパニックで、一人ではどうしようもなかったので、まず母に相談した。

母は「お母さんからは何も言われへんわ~」と言われた。そりゃそうだろうと思う。仕事をするのは私で、母ではない。もし、後悔をするのなら私で、母ではない。
それと、「ある意味、今、電話があったのは、チャンスかもしれんという前向きな見方もあるよ」「やりたい方に行ったらええ」と言われた。

そして、友達に電話をした。
友達は今日誕生日で、旦那さんが休みなのもあって、ご飯を食べに行くと言っていたのを知っていたけど、どうしても彼女の意見が聞きたかったのだ。
友達は、あっさりと最初から「うちなら行きたいほうに行くけどな」と言っていた。
自分が昨日から仕事を始めたばかりのことなど、これまでの私の経緯を話しても、そう言っていた。

そして、彼に電話をした。
最初は微妙な反応だった。当たり前だろうと思う。
昨日から仕事に行き出したのだから、そっちは断って当然だろう、そういう感じだった。きっと彼ならば今回の話は断って、昨日から行っているところに行くだろう。そういう人だ。私がそう言うと、「そうやろうね」と言っていた。
しかし、彼が一言、「迷っている時点で、答えは決まってるんやろ?」と言った。
よく分かっていらっしゃる。そう、私は、確信に満ちて、逡巡する、のだ。これは『センセイの鞄』に出ていた台詞だ。読んだ瞬間、私に当てはまる、と思った。

皆から責められたのは、何故、返事を待たなかったのか?だった。
だってさーもう先週の金曜に返事がない時点でアカンと思ってんもーん。私やって生活かかってて焦ってたし、早く仕事決めたいと思っててんもん。
子どもみたいだが、これが私の浅はかなところだ。
今回で、大変勉強になりました。



色々考えたが、考えている暇はないので、とりあえず、新しいところに電話をして、どういう条件なのか、聞いてみようと思った。・・・・・・というか、その時点でもう答えは決まっているようなものだったが。
かなりいい感じの人で(私が推測するに、その人は大阪支社の人ではなく、本社で人事を担当している人だと思う)、休みや時間の考慮も柔軟に対応してくれるとのことだった。
この返事で、決まった。
「よろしくお願いします」と言って電話を切った。



そして、問題はこれからだ。どう言って辞めるか。
ありきたりなパターンだったが、一日しか行ってないですが、ちょっと合わないと思いましたので、辞めさせてほしいのですが。と言った。
何度も連絡を頂いて、こちらも何度も連絡をして、せっかく採用していただいたのに申し訳ありません。
等とひたすら謝った。
相手はあっさりしたものだった。
まあ、ちょっと慣れてから辞められるよりは早めの方がいい、というのは皆が言っていたし、私も思った。






あーーーーー何やってんだろうな、私。
言い訳ばかりずらずら並べてさ。
って言うか、贅沢な悩みだよなあ、とふと思った。
このご時勢、そうはいかない人が多いと思う。
私って、考え方によっては恵まれているのかもしれない。というか、恵まれてる。


今日、給与振込みのために、指定された銀行の口座を開設してきたばかりだったんだけどな。まあ、100円しか入れてないんやけど。





後付みたいだが、実は昨日の晩、ふと考えていた。
自分はお客さん相手よりかは、主に社内向けの仕事の方が向いているんじゃないか、と。
しかし、働くと決めたのだから、慣れるように一生懸命頑張ろうと思っていた。
しかし、私の主な仕事は電話対応なのだけど、電話が取れない環境にいる。このままでは慣れない。これはどうするべきか、上司に相談しよう、とかとか色々考えていたのだ。
まさかこんな展開になるとはなあ・・・。



今まで仕事でこんなしっちゃかめっちゃかなことがなかった。
前の飲食店を辞めたもの急だし。
私の人生どうなるんだろう。
辞めたのも自分の意思で、今回の件も自分の意思だ。
結局は自分がやりたいようにやっているのだな。
傍からみたら、一体何をやっているんだ?と疑われそうだが。



あの、求人を目にした時の「これだ」とわけのわからないことを思った自分のインスピレーションを信じたいと思う。

あー

2009-03-10 00:48:39 | Weblog
得体の知れない不安感がある。

仕事が決まらなくても不安で、仕事が決まっても不安。

眠れん。
大丈夫。すぐ眠れる。
すぐ慣れる。
いや、少しかかるのが常だ。

雰囲気に、人に、ある程度馴染まないとダメで。
それには、多少仕事に慣れないと馴染めなくて。


あー何言ってんやろ。
甘いな。


全部、ブルーデーの前だから、の所為にしてしまえ。

思いあがり

2009-03-09 23:14:46 | Weblog
周りの評価と自分の評価、どちらを信用するか。

自分の評価より、周りの評価が良いと、それを信用してしまう。
信用してしまう、というよりも、信用したい、のだろう。
そして、信用してしまう、のだろう。


結局、何も出来ないんだな、と思い知らされる。
そんなことないんだよ、
仕方ないんだよ、
と、多分、私なら言うだろうけど、そういう問題じゃないんだ、と強く言う、自分。


謙虚なふりをしていただけか。
結局「そこ」でしか、通用しないことばかりだったんだ。

初日終了

2009-03-09 21:18:49 | Weblog
お昼に記事を一つ投稿したけど、まあ、よーわからん一日だった。


私、今日、びっくりするぐらい何もしてない・・・!
本当に人を雇う必要があるとは思えない・・・!
私、本当に居るんだろうか、もとい、要るんだろうか、と思った。


日報を書いたのだけど、え?何したっけ?って感じだった。
「電話対応1件」ってどうよ?!
しかもこの1件、しどろもどろもいいところ。って言うか。しどろもどろにもなってなかった。

部屋に私を含めて4人しか居なくなった時があって、しかも他の3人が電話中に電話が鳴った。
これは取るチャンスだ!と思い受話器を取ったのはいいが、会社の名前がわからなくなった。
例えて言うならば、NHKかHNKかどっちかわからんようになった、そういう感じ。
このアルファベット3文字って曲者や・・・。
受話器を取ったものの、それがわからんくて「はい。えっと、あっと、えっと・・・」を繰り返していた。
相手が本社の人だからまだ救いだったと思う。
「○○さん居ますか?」と訊かれた。
・・・○○さん?○○さんって誰?
この時気付いたのだが、みんなの名前をまだ聞いてなかった・・・。
「えっと、あっと・・・」を繰り返す私。
「△△さん居ますか?」
・・・△△さん?△△さんって、誰?どの人?
「××さん居ますか?」
ようやく名前と席が一致している人の名前が出てきた!(顔と名前はまだ一致していない)
「××さんは、席を外しています」とようやくまともに答えることが出来た。
ちゃんと伝言も残せた。まあ、頑張った方だろうか、私。


大問題が一つ。
電話を取るのが私の仕事なのだけど、私の席には電話がない。
そして、今時の会社ぽく、席が横幅1.5mぐらいあるのだけど、左隣の人の席には電話があるが、電話は左側にあるので、その人が居たら取ってしまう。
前には誰も居ない。もちろん電話もない。
左斜め前の人のところに電話があるが、左隣の人と同様だ。
後ろの島にはそれぞれ電話があるが、全員が席を外していることなんてないに等しいので、誰かが電話を取ってしまう。
今日のように、お昼に出かけて人が少なくなって、誰も電話を取れない状況でしか私は電話を取る事が出来ない。
これ、かなり問題やと思うのは私だけでしょうか。


まあ、ぼちぼち頑張っていくかあ。

わからん

2009-03-09 12:15:42 | Weblog
午前中ほとんど何もしていない。
まぁ、事務職とかって最初はこんなもんだと分かってるけど。
それにしても、これはいかがなものだろうか。

今お昼休み。
使われていない会議室で一人で食事中。
気楽だ。
しかし、会社のことがなんもわからん。

『議論の余地しかない』森博嗣

2009-03-08 23:09:20 | 本 2009
『議論の余地しかない』森博嗣


【内容情報】
忘れた“時間”と“気持ち”を思い出す60点の写真作品+書き下ろしメッセージ。



こういう本いいなあ。って全部「良い」って言ってる気がするが。


これも、前に書いた『的を射る言葉』と同じで、ずっと前に頂いていたのだけど、ちらちら見ただけで、きちんと読むのが今になってしまった。
今、読んだからこそ、良い、と思えたのかもしれない。


森さんが出している本の中から言葉を選び出して、それに一言付け加えた、という内容。

やっぱり、言葉にキレがある。
作品中に出てくる言葉自体がそうなのに、それにまた一言メッセージを付け加えたものにも、それがある。


この人の思考は本当にどうなっているのだろう。



オビより。

 「もっとも難しいことは、
  何事に対しても、
  いつになっても、
  素直でいつづけることでは
  ないだろうか」

き、き、決まった

2009-03-07 20:40:30 | Weblog
昨日の面接がダメだったようなので、いつかの記事に書いた、一度断ったけどまだ仕事をしていないのなら働きに来ませんか?と、あり難い連絡をくださったところに、思い切って電話をしてみた。
色々ごちゃごちゃその時の言い訳を並べて、「まだ募集してませんか?」と訊ねたら、「来てくれるんですか?!」との明るいお声を頂いた。「はい。そちらで働かせていただけたらと思いまして・・・」と言って、話がついた。

面接の時には、10時から17時まで、という約束だったのだけど、さっき「10時から18時まで」と言われてしまった。あまりのスムーズさに言葉を挟む余裕がなかった。私の心の余裕がなかったのかもしれない。いや、心の余裕というより、懐の余裕がないのが事実である。
まあ、これもリハビリだと思って頑張るしかない。
とりあえず月曜日初出社である。持ち物は特にないらしい。うーん
あとあとの詳細は月曜日に決めるとか。


まあ、何軒か面接に行ったけど、ここが一番感じが良かったかなあ~と今になって思う。
そこの人が、私が前に勤めていた会社に営業として出入りしてたこととかあったし。
対応してくれたお姉さんも感じが良かったし。
時給は前より100円多いし。
当初の目的の事務やし(ちょっと違う部分もあるけど)。



仕事を辞めたのが、2月4日。
決まったのが、3月7日。
要領よくやってればもうちょっと早く決まっていたかも知れないが、ようやく決まった。一ヶ月かかったかあ。

ようやくこれからだな。

3時間

2009-03-07 17:59:12 | Weblog
昨日、面接に行ってきた。
なんだかんだで3時間かかった。
過去に5分で終わった面接があったが、こんなに長いのは初めてだった。

まず、会社概要や仕事内容についての説明に20分。
その後、休憩5分。
それから、適正試験を受けた。これが1時間ぐらいかかった。しかも、あんま出来なかった。急に計算しろって言われても難しいなあ。テレビに出ている芸能人が簡単な計算問題でひっかかる気持ちが分かった。
その後、休憩20分。
それから、面接。そして、電話対応模擬試験のようなものをした。
これが一番厄介だった。
通信販売のオペレーターの役で、お客様に間違った色のセーターが届いたという設定。名前を聞いて、漢字を確かめ、住所を聞いて、いつ届けるようにするか、手元にあるセーターをどうするか、というようなことをやり取りした。相手の言うことだけ決まっている。それに合わせてこちらが質問をしていくのだ。
もう、完璧にしどろもどろ。「えー」「はい」の繰り返しばかり。これならまだいいが、変な間が開いたりした。なんとか終わったものの、苦笑い。
この面接とロール・プレイングに時間がかかっていた。30人ほど来ていたのだけど、一人ひとりやっていく。いっきに出来るのは、それぞれ4,5人ほどなので、待ち時間がたぶん45分ぐらいあった。
終わったあとはへとへと。何に疲れたのかわからなかった。

採用であれば、今日の17時までに電話が来るはずだった。
・・・・・・ま、あれじゃあアカンわな。泣

『的を射る言葉』森博嗣

2009-03-06 15:05:42 | 本 2009
『的を射る言葉』森博嗣


【内容情報】
的を狙わずに、本質を射抜く108のメッセージ。「気づかされ」、そして「気づく」ための言葉。



この手の本、好きだなあ。
好きなのにも関わらず、ずーっと前に頂いた本なのだけど、今まできちんと読んだことがなかった。
あまりにも手軽すぎて、それがかえって遠ざけていたのかも知れない。


やっぱり森博嗣ってすごいな。

切れのある言葉たち。


最初は心に残った言葉を少しだけ載せようと思ったのだけど、やっぱりそれはいかがかと思ったので、オビに載ってあったのをご紹介。

 虚しいと思う気持ちは
 虚しくない

 自信がない人間ほど、
 「自信がないのか?」と
 他人に問いかける。

 何をやったか、は見える。
 何をやろうとしているか、
 は見えない。

 「やる気」の有無は
 重要ではない。
 問題は「やる」か
 「やらないか」の違いだ。

 「誠意」が
 相手に届くことは
 稀であるが、
 自分に届かないことは
 決してない。

 

積み重ね

2009-03-06 01:18:46 | Weblog
私は、かなり言葉を選んで話す方だと思っている。
時には思いつきが口をついて出てくる時もあるが、ほとんどは選ぶ。
それでも、誰かを嫌な気分にさせたり、傷つけていることもあるだろう。

これは小さい頃からずっと母から「話す前に考えてから喋れ」と、それは何度も何度も言われて育ったからだ。

私は、今の何倍もお喋りさんだった。
親戚が集まると、皆口を揃えて言う。
よーしゃべる子やった、と。
喋り疲れたのか、もう何十年分も喋ったため、今ではあまり話さなくなったんじゃないか、と笑い話になる。


この母から言われた言葉にはすごく感謝している。
その裏にある話は決して楽しいものではないが、この事に関しては感謝している。





先日、友達夫婦がケンカした。
ケンカは同棲していた頃から頻繁にあって、最初に聞いた時は、またか、という感じだったが、内容がこれまでと違った。

旦那さんが、家で暴れたらしい。
発端は彼女のたった一言なのだが、余程腹が立ったのだろう。
椅子を蹴り倒し、食器棚のガラスを殴って割り、ふすまを蹴って倒れたふすまの角が壁にあたり、壁がめり込んだ、とか。

話を訊くと、確かに彼女の発言は悪い。
しかし、男の人ってそこまでキレるものなんだろうか。




私の家も昔は荒れてた。
卓袱台は2,3回ひっくり返ったはずだし、父の投げた一升瓶が空を切り、壁にぶち当たって穴が開いている。何かをぶつけてテレビも壊れた。母もお皿を壁にぶつけて割ってた。父から蹴られたこともある。すごい力で、あの時は折れたかと思った。腫れ上がって痣が出来ていた。枕もぶつけられてた。

そんな環境だったから、一緒に住んだ男の人が暴れたら、私はどうするだろう?と考えた。
きっかけにもよるだろうけど、きっと相手の男性が怖くなり、逃げ出してしまうだろう。
恐怖。
それしかなくなるような気がするのが、怖い。

足りないなら求めて与えるから

2009-03-06 00:14:41 | Weblog
今、すごく不安な気持ちに襲われた。
仕事に行くのが急に怖くなった。
病気になった当初を思い出した。
気を取り直して、適当にしてりゃいいねん、と自分に言い聞かせる。




久しぶりに音楽を聴いている。
彼女の声を聴くと、落ち着くような落ち着かないような、不思議な気分になる。

病気になってすぐの頃、よく『Tiger in my Love』を聴いていた。
出だしの、
 貴方がその醜さに怯えるために全てが鏡であればと願った
この部分を、別れた彼に聴いてもらいたいとずっと願っていた。
アンタの事だよ、と。
今考えるとそんな自分が怖い。
ああ、私ってかなり病んでたんだなあ、と思うことが多々ある。
今思い返せばなんてことないことでも、すごく拘っていた。
なんでこんな小さなことに拘っていたんだろうなあ、とあの時の自分に苦笑い。






年に数回、極度に、寂しい、と思う。
とにかく人と接したい、話をしたいと思うときがある。
誰でもいい。こういう時に頼る人は限られているのだろうけど、そういう人たちには頼れない。時間とか、都合とか、色々考えてしまう。
そして、本当はそんなことをしても解決しないのを知っている。
結局は面倒なのだ。
自分を持て余して、自分のことで精一杯になってしまう。
「もっと甘えてほしい」とよく言われる。
「十分甘えているよ」と答えるものの、多分、こういうところなんだろうと思う。
甘え方が分からない。わかっているのだけど、相手の都合を考える。
いや、都合を考えているふりをして、結局は自分のことしか考えてない。
頼られる嬉しさを知っているのだけど、肝心なところで頼らない。
結局、私は、それで生きていけるからだ。
それほど重要なことではないということかもしれない。



最近思ったのだけど、今までの私は、彼氏、という存在にすごく依存していた。
それを毎回ひしひしと感じていた。
それが、今回はあまり感じない。
とっても好きなんだけれど、今までのように依存していない。
依存の仕方が変わったのかな。わからん。



束縛って結構難しい言葉だと思うんだけど、今時の子ならだいたい意味を知ってるよね。

『流星ワゴン』重松清

2009-03-05 16:40:29 | 本 2009
『流星ワゴン』重松清


【内容情報】
死んじゃってもいいかなあ、もう…。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして―自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか―?「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。



こういうSFファンタジーものって好きだなあ。


そう言えば、以前に、母親と同世代として、同世代ではなくとも、“親子”という関係で出会ってなかったら友達になれただろうか?と考えたことがある。
しばらく考えて出た結果は、おそらく友達にはなれてないだろうな、だった。
別に嫌いなわけじゃないし、どっちかって言うと好きなほうだし、今では気も合うのだけど、「友達」という関係になるのであれば、おそらくどこかしら無理が生じるような気がした。きっと、母の方も、私とはちょっと距離を置くような、そんな気がした。

この物語の中で、主人公は自分と同じ年の父親と出会う。そして、友達とまではいかないにしても(というか、元々が親子なのだから友達にはなり得ない)、それなりの関係を築く。
こういうのって、やっぱり父と子だから、男同士だから成り立つものかもしれないなあ。

私が男だったらもっと感情移入して読めたのかも知れない。
でも、とても素敵な作品だ。

終わり方が良かった。