This is me.

- 無用の用 -

『われ大いに笑う、ゆえにわれ笑う』土屋賢二

2009-04-27 17:09:23 | 本 2009
『われ大いに笑う、ゆえにわれ笑う』土屋賢二


【内容情報】
名作「わたしのギョーザをとって食べた人へ」をはじめ「胃カメラからの生還」「妻への詫び状」「論よりだんご」「女性を徹底的に賛美する」「わたしの教えた学生ワーストテン」など、常識の垣根を取り払い、森羅万象をユーモアと諧謔で解きあかした、お笑い哲学エッセイ集。著者自身によるイラスト多数収録。

【目次】
無人島に持って行くもの/わたしの横顔/「犯人はだれだ」本格物ミステリ/助手室に入ってはいけない理由/胃カメラからの生還/想像と現実の間/ピアニストへの長い道/わたしのギョーザをとって食べた人へ/時間の効率的活用法/趣味は苦しい〔ほか〕



土屋先生のことは、森さんとの対談集『人間は考えるFになる』で初めて知ったのだが、それ以来注目していた人だ。

いつかは先生の本を読んでみたい、と密かに思っていた。
そうしたら、この間ふらりと立ち寄った古本屋でなんと50円で売っていたのだ。
これは買いだ!と思った私は、即レジに向かった。
こうして、ようやく先生の本を手にすることが出来たのだが、これは50円以上の価値のある本だった。
どうして50円なんかで売っていたのか、未だに信じられない。

やはり、面白かった。
この本を「面白い」と感じることが出来た人となら、相手がどの星に住んでいる人でも仲良くなった気になれるような気がする。


いやあ、こんなに笑った本は初めてじゃないだろうか。
電車で読んでいたら笑いが止まらなくなり、恥ずかしくなって、このままでは私は変な人扱いされてしまうと思い、本を閉じずにはいられなかった。



この本に収録されている「わたしのギョーザをとって食べた人へ」だけでも読んでほしい。
もちろん立ち読みで構わない。

「Tower」

2009-04-20 23:21:13 | 外出
ラーメンズ第17回公演『Tower』に行ってきた。


ピロウズの昨年末あったファンクラブ限定ライブも、今年あった「20th Anniversary LATE BLOOMER SERIES 02~BLUE SONG WITH BLUE POPPIES~」もチケットが取れなかったから、私の運も尽きてきたかなあ・・・、なんて思って半分諦めてたから、チケットがご用意出来ました、というメールが来た時にはめちゃくちゃテンションが上がった!のは確か今年の初めだったかな・・・。


前回の『TEXT』が2007年だったから、彼らに会うのは2年ぶりとなった。
・・・というか去年風邪ひかなかったら、K.K.P.#6『TRIUMPH』に行けてたんだけどな。
あー悔やまれるなあ。これだけは悔やまれる。ううう
しかーし!!!なーんて気分も吹き飛ぶ今回!
なんたってチケット来たときビックリしたTHE席♪
そう!座席!!
なんと!前から4列目!!パチパチパチ
いやぁ、チケット見てビックリして、ネットで座席を確認してビックリはしていたのだけど、実際に会場入って座ったとき、ちかっ!って思わず声が出そうになったなー。
直線距離5mぐらいじゃなかっただろうか。
こんなとこで観ていいのー(はぁと)
うふふふふー(はぁと)
なんて一人でにまにました。


実際に始まって出てきたときのあの感動は毎回だな。
ああああああ~始まっちゃったよ~みたいな。


公演中に、ふと片桐さんを観て、あぁあの人この前テレビに出てたよなーなんて思っちゃったり。
相変わらず小林さん恰好ええなあーなんて思っちゃったり。
でも、片桐さんの方が好きだなあーなんて思っちゃったり。
あああああでもでも小林さんも恰好ええなーなんて思っちゃったり。



感想は言い出すと尽きないというか、なんて言うんだろうなあ、もう「観てください」としか言いようがない。
DVDとかで観るのもいいのだけど、やっぱり生は違う。
ちょっと間違えちゃったりするんだよね。
そういうのって生でしか味わえない。
全部が全部同じ内容ってわけじゃないみたいだし。
ちょこちょこ変わってるっていうか。
やっぱあの雰囲気の中で観るのがなんとも言えないんだよなー。

とにかく素晴らしい。素敵。
よく出来てるなあ、と毎回思う。
あの才能には脱帽だわ。
拍手を思いっきりしてきた。


そして、今回、物販では何も買わず。
トートバック欲しかったけどなあ。
ピンバッチも欲しかったけどなあ。
Tシャツも悩んだんだけどなあ。
色々悩んだ末、結局やめちゃった。





あー次はいつ観られるんだろうなあ。
ピロウズとラーメンズはやめられん。






今日は事情があって駅に自転車を置いてたのだけど、帰り道小雨がぱらついてたのにも関わらず、自転車と一緒に置いてあった傘がまだあったのを見て、ああまだ世の中捨てたもんじゃないなあ、なんて思った。

子ども

2009-04-19 23:27:10 | Weblog
「子どもが欲しくない」というと10人中9人は「嫌いだから?」と訊ねてくる。
そして、私は決まって「嫌いじゃない」と答える。

「子どもがかわいいと思う?」と訊ねられれば、「かわいいと思う」と答える。
子どもはかわいい。



思ったのは、自分の子どもが欲しいかどうか、という話に於いて、「子どもが好きか?嫌いか?」というので決めるのは、ちょっと違うんじゃないか?ということ。

「子ども」というのは大人になる前の状態であって、それが好きだとか嫌いだとかで表現する意味がわからない。
そして、その状態が好きだとか嫌いだとかで、欲しい欲しくない、という話の展開になるのもわからない。
最初に書いたやり取りだってそうだ。
「子どもが欲しい」と聞いて、すぐに思い浮かべるのは「赤ちゃん」の状態、もしくはもう少し大きくなった状態じゃないだろうか。


自分が親になれば「子ども」は一生「子ども」だ。我が子と表現した方がいいだろうか。30になろうが40になろうが、子ども(我が子)だ。
我が子が「子ども」の時の状態だけ、かわいい、と思うのは違うだろう。
ずっと、かわいいと思い、愛おしいと思い、と言うか、そんな次元じゃないよな。

うーん、かわいい、という言葉自体に意味があり過ぎるなぁ。



我が子なぁ・・・わからんなぁ。違和感があるなあ。やっぱり。
うーん、なんだろ。よくわかんないな。
あれこれ書いたけど、結局ただの言い訳なのかもしれんなあ。

ちょいすっきり

2009-04-19 23:20:25 | Weblog
ここ10日ほど全くブログを回れてなかった。
気付けば未読が50記事ほどになっていた。
ようやく読了。
なんか、これだけで追いついた感があるな。
しかし、全くコメントが残せてないのがあれだけど。
ちょっと書いてみようとするのだけど、消してしまう。
書いては消し。消しては書いて。
言いたいことがあるのなら、感じたことがあるのなら、きちんと伝えればいいのに。
これが出来ないから、だから出遅れてしまうんだろうな。
と、毎回反省するのだけど、どうしても出来てない。

人ではなく、自分を粗末にしているのかも、知れない。






頭が上手く回ってない。

『霧越邸殺人事件』綾辻行人

2009-04-19 11:18:43 | 本 2009
『霧越邸殺人事件』綾辻行人


【内容情報】
或る晩秋、信州の山深き地で猛吹雪に遭遇した8人の前に突如出現した洋館「霧越邸」。助かった…安堵の声も束の間、外界との連絡が途絶えた邸で、彼らの身にデコラティブな死が次々と訪れる。密室と化したアール・ヌーヴォー調の豪奢な洋館。謎めたい住人たち。ひとり、またひとり―不可思議極まりない状況で起こる連続殺人の犯人は。驚愕の結末が絶賛を浴びた超話題作。



この本は700ページほどあり、パラパラとめくると字が小さく、しかもびっしり書かれている感がある。
読むにはかなりの気合がいるなーと思って、買ったもののずっと手に取ってなかったのだが、すぐに一気に惹きこまれた。


綾辻行人の作品は、まだ二作品しか読んでいないが、読み始めてすぐに、「ああ、綾辻行人ぽいなあ・・・」と思った。
どこか古めかしい、言い換えれば、ありきたり、何かに似ている、と感じる部分もあるのだけど、それを分かっていながらもページをめくる手が止まらない。
続きが気になって、読みたい衝動に駆られる。
こんな本は久しぶりだったかも。



全体的な空気が好きだなあ。
リアリティとは遠い感じがする。
なんて言えばいいんだろうなあ、こういう感じを。



ここからちょっとネタバレかも?!




































読んでいくうちに、ん?この人が犯人かも?というのが薄っすらわかってくる。
が、薄っすらなりにも分かっているのにも関わらず、最後の部分で、そういうことだったのか!と膝を打つ。
それに気付かなかった自分を、なんてバカなんだろうなーと思っちゃう。
本はよく読もうと、ミステリーを散々読んでいるのだからいつも思うのだけど、これはすごいな。
よく読めばわかるようになってるもんな。
それに気付かせないのがすごいのか、気付かない自分があれなのか。
まあ、それは前者だと思いたい。

2009-04-16 22:24:31 | Weblog
ここ一週間ほど時間の使い方が上手くいってない。
ブログもまわれてない。
本も佳境に入ってるのに進まない。
Wiiもしてない。
こういう日が続くとストレスを感じるなあー。
一体何やってんだろ。

『顔』横山秀夫

2009-04-04 11:30:46 | 本 2009
『顔』横山秀夫


【内容情報】
「だから女は使えねぇ!」鑑識課長の一言に傷つきながら、ひたむきに己の職務に忠実に立ち向かう似顔絵婦警・平野瑞穂。瑞穂が描くのは、犯罪者の心の闇。追い詰めるのは「顔なき犯人」。鮮やかなヒロインが活躍する異色のD県警シリーズ。



少し前に、今野敏の『隠蔽捜査』を読んだが、そこでも思ったけど、私はこの手の警察小説が好きなんだと気付いた。これも、面白かった。


長編小説かと思っていたら、同じ主人公でまとめられた短篇小説だった。
これもまた良かった。
リズム良く話が進んでいき、キレがあり、深みがある。
警察内部事情が一体どんなものか分からないが、なんとなくリアリティがあるように感じられた。




女、ってどこにいっても、まだ微妙な立場だよな。
その、微妙さをつい利用してしまうときがある。しかし、これがいけないんだよな。
だから、女であるが故・・・っていうものの根っこを取れない理由かもしれない。
どこか甘さがあるのかも。
と、考えるのは私だけかもしれないけど。
うーん、思い返してみれば、結構ずるいことやってるかもしれないなあ。



これも、テレビかなんかでやったら面白いだろうな、と思っていたら、既にドラマ化されていた。
仲間由紀恵が主人公だったのかー。私の中では、『ジョシデカ!-女子刑事-』のイメージが残っているから、ちょっと違和感があるなあ。でも、観てみたい気もする。