This is me.

- 無用の用 -

美しく成る

2010-10-22 23:10:24 | moblog
北村薫の『スキップ』という本を読んだ。


読み進めていくのはそう早い方ではなかった。
先が気になって気になって仕方ない!というほどじゃあなかった。
しかし、読み終わった今、あぁこの本を読んで良かった、と思った。

私がなりたいものが書かれていたように思う。

少し大げさかもしれないが、私は美しく年を重ねていきたい、と考えているのだと気付いた。

この「美しく」というのは外見では、そうなればいいなー、というほどのものだが、それよりも内面。まぁ、外見は今さらどうこう出来ないので、諦めているというのも無きにしも非ずだが。


この間、駅のホームで困っている(だろう)人を見かけた。
そのホームは乗換する線がとても多く、混雑する駅のホームだった。
その人は車椅子でホームにいた。
普通ならば、車椅子の人のそばには駅員の人が居て、乗り降りしやすいようにボードのようなものを持って一緒に居る。しかし、その時のその人の傍には駅員の姿は見当たらなかった。
私は人の波に流されるようにして、その人を見ていたが、結局何も声をかけることが出来なかった。乗りたそうに見えたのだが、私は何もしないまま通り過ぎたのだ。
それが一週間ほど前の出来事だろうか。一カ月前だったか。定かではないが、それが今でもとても悔やまれている。どうして一言声をかけられなかったのか。声をかけないというのは、何も思っていない、感じていない、と同じことなのに。


この本に出てくる女のひとたちは、特に主人公はとても真っ直ぐで素敵だった。


私はまだまだ慣れなければならない。

少し前だっただろうか。いつだったかは忘れた。
友達と駅の階段を上がっていると、前の女の人がタバコの箱を落とした。
私は考えるよりも先にそれを拾い、落ちましたよ、と声をかけた。

その後、友達と話をしていて、こういう咄嗟の出来事というのは、頭で考えることではなく勝手に体が動くものだ、という結論に達した。
考えている間に人の波は流れていく。考える隙を与えずに、体が動くようでなくてはならない。

道は遠いようだ。

効果

2010-10-17 00:06:25 | 心身
薬の効果をあなどっていたわけではないけれど、ホントに効くんだなーと思った。
昼の薬を一つ増やしただけで微熱が治まった。なんかだるい熱あるかな、と思って計ってみてもたいしてない。ブルーデーを終えたからかもしれないが。

しかし、なんだかやる気というか、気力が前みたいにないなぁ。
やらないといけないことがそこそこあって。
こういうイレギュラーなことをすると疲れる。
そうそう。そうだ。イレギュラーなことをしなければならないから疲れるんだ。
何時にどこどこに行かなければならない。それには電話をしてアポをとらなければならない。電話をするためには予定を合わせないといけない。合わせると言っても私と相手の二人ではなく、複数の人間がかかわってくる。そしてそこに、無理やりねじ込むように同じ場所に行くならと、また他にもアポを入れる。
いつまでに何々をしなければならない。
いつまでに何々を決めなければならない。

こういうのが苦手。ホント苦手。

社会人としてどうなんだろう、とふと思った。

少し薬が増える

2010-10-05 22:41:46 | 心身
月曜日、さすがに今の状態に不安を覚えてきたので、次の診察には少し早いが病院に行ってきた。
日中の薬が2日に1回だったのが、毎日になり、その他頓服薬をもらった。念のため血液検査をしたが、おそらく異常はないだろう。
月のものの前なので、こういう状態なのだろうか。・・・って先月も同じことを考えていたと思う。微熱が続いて一カ月になるのか。
少しだけ睡眠障害も出てきている。寝付きにくい。昼寝してるからだろうか。寝ている時に息が出来なくなって起きる。これにはさすがに参る。もういい加減にしてほしい。
正直、ちょっとまとまった休みがほしい。。

今日、もう一人の友達へのプレゼントを買いに出かけてきた。友達夫婦がちょうど同じ方面に行くというので車に乗せてもらった。
これで、買いに行かないといけないものは終わったはずだ。あとはネットなりで注文すればいい。その他は現地に行ってやることだけだ。
プレゼントを買いに行って、ご飯を食べて、甘いものが食べたくなり喫茶店へ寄って帰ってきた。洗濯を入れて、洗いものをして、軽く食事をとって、お風呂に入った。何もする気がなくなった。朝、旦那さんは「何もしなくていい」と言って出かけて行った。私の居る意味はあるのだろうか。友達と会っている時は普通になる。病院に行く前に式場へ打ち合わせに行ったが、その時も普通だった。しんどさなんてどこかにいっていた。仕事に行っている時もそうだ。吹っ飛んでそこそこバタバタしている。帰ってきたら、ただの屍のようだ。
少し落ち着いて様子をみよう。

ぐずぐず

2010-10-02 22:09:52 | 心身
ここ数日ぐずぐず。
微熱が続いている。しかし仕事には行ける。洗濯は出来るが、掃除はだいぶ気が向かないと出来ない。昨日久しぶりに掃除機をかけた。食事は微妙というかだめ。月曜から木曜まで作らなかった。作れなかった。どっちだ。金曜日は何とかやる気が起きたので作れた。賞味期限近いものがあってそれを無駄にしたくなかったというのが大きかったが。
病気になってからの記録みたいなのを簡単に付けている。エクセルに時系列で書き込む。久しぶりにそれをみた。なんだか嫌な感じ。なぞっている、とは考えたくない。しかし、どうしても何もやる気の起きない自分を感じている。季節柄そういう時期なのかな、と思おうとしても、最初の最初に体調を崩し始めたのが9月だったので、嫌でもそれが頭をよぎる。
私はあれからだいぶ回復している。大丈夫だ、と自分に言い聞かせて、そちらへ引っ張られないようにしていたが、そろそろもしかするかもしれないという思いもあり、どうしようもなくなる。
気持ちがしんどい、と打ち明けた時、何かあったの?と聞かれたが、特に何があったというわけじゃない。ただ、同じだと感じるのが、友達へのプレゼントを買いに行って、その翌日から気が抜けたように、私の中から何かが抜けた。あの時もそうだった。どうしても今日中に仕上げないといけない図面があって、それを仕上げたあとやり遂げた満足感があったものの、他の仕事のやる気のほとんどを失った。最初は、燃え尽き症候群、などと言われていたが、その後の事情により、病名は変わった。
最近「疾病利得」という言葉を知った。この病気になってそこそこ経つが、初めて知った。私はこれに該当するのだろうか、と考えた。
会社が統合することになり、仕事場が移動した。他社の人と関わることになった、一番接触する人はとてもいい人で、ほっとした。一緒に働いていた、密に一緒に仕事をしていた人たちは、今、体調を崩している。一人は病気になりずっとお休み。一人は体に異常が見つかったので、入院している。外科的なものなので、心は健康そうだ。もう少ししたら出勤出来るという。新しいところで仕事をするようになり、他社だった人はまだこちらの仕事に慣れていない。ほとんど何も出来ない感じなので、今まで割り振っていた仕事がアルバイトの私がほとんどするようになった。有り難いのかなんなのか、一応何とか色々出来るようになったので、そこそこ頼られている感じ。でも、たぶん、みんなの方が色々大変だと思うが。友達にプレゼントを買いに行った翌日は、あまりにもしんどいので休ませてもらった。以前は迷惑な感じで受け取られた時があったので不安な心持で翌日仕事に出たら、大丈夫?と逆に心配してくれた。
ノーと言えない日本人だと自分で思っていないが、仕事の面ではそうだと思う。あれこれ頼まれても断れない。自分が出来ることだし、相手の方がもっと忙しいのだろうということがわかっているので、断れない。結局最近は残業続きだ。式の準備があったり、旦那さんも会社は同じだが新しい店舗が出来るということでそちらに移り、あまり休みもない。そして毎日疲れた顔でへとへとになって帰ってくる。
回復してほしい。回復したい。もう少し前の自分に。それが無理ならもう少し待ってほしい。仕事は辞められない。こんな待遇のいい仕事場は他にない。それに、金銭的にも正直きつい。なんとかなるのだろうけれど。杞憂であってほしい。

ミーハーな旅 in 名古屋

2010-10-02 20:53:51 | 外出
先月、日帰りで名古屋へ行ってきた。

本来の目的は旦那さんの弟に会うため(初対面)だったのだが、平日だったため相手は仕事。
待ち合わせの時間は夜の7時だったので、それまでどうする?と聞くと「N大に行く?」ということになり、それならば!ということで、あちこちちょこちょこ歩いてきた。






まずは『水曜どうでしょう』藤村Dのご実家!
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行き方が動画でネットにUPされてて、すごくわかりやすかったという・・・。

ドキドキして店内に入った。
ずっと前に、行ったよ~という人の話を聞いていたので、
 は~ここが噂のどうでしょうコーナーなのね(グッズやら写真がたくさん!)
なんて思いながら、席に着く。

お店が掃除中(?)だったので、ちょこんと座ってどうしようかきょろきょろしていると、帰り支度をしている人が「何にします?」と声をかけてくれた。
注文をして、まず出てきたのがこちら。
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私、レモンスカッシュ。旦那さん、抹茶・・・なんだったけかな?忘れた。
このレモンスカッシュがすごいレモンレモンしてた。一緒にシロップを持ってきてくれたのだけど、ほとんど入れてしまったほど。レモンが体中に沁みわたる感じがした。

そうこうしているうちに男子8名ほどが来店。彼らの目的も同じだった。
ちょこちょこ話を聞いていると、どうやら静岡あたりから来た様子。大学生だったのかな?
そこにかあちゃん登場!おおお!この人が!なんとまぁ気さくな方。
男子集団と仲良くしゃべって、写真まで撮ってた。さすが・・・。

そうこうしているうちにこちら登場!
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これが食べたかったのよね~。小倉トースト。(かなりでかい)
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かあちゃんが持ってきてくれたのだけど、あれよあれよという間に取り分けてくれた。
その後、男子集団のところにも小倉トーストが運ばれて、その時もあれよあれよという間に取り分けられてた。その後男の子が写真を撮ろうとしているのを見て「写真撮るんだったら、分ける前に撮らなきゃ」なんて言われている始末。そして、私もその口だったり・・・。

いや~ホント美味しかった!普段つぶあんは好んで食べないし、お昼ご飯食べてそんなに時間が経ってなかたので1枚しか頼まなかったけれど、半分ぺろりとたいらげました。おそらくまるまる1枚いけたと思う。パンに塗ってあるバター?マーガリン?のいい塩味と、このあずきの甘さが素晴らしく良かった。

持ってきてくれた時に、かあちゃんと少し話をした。
今度は京都に行ったりするみたいで、もうあっちこっちひっぱりだこみたいで、もう芸能人ですね!なんて言い合いしました。
一番面白かったのが、かあちゃんが藤村Dを「ふじやん」って呼ぶこと。「え?息子さんですよね?」と訊くと、「もう、そんな息子として観られないよ~」と仰ってた。

もうちょっとゆっくりしても良かったのだけど、この後があるので、早々にお店を出ることに。
なんとなく一言声をかけて行こうと思って、奥の厨房に「帰りますーありがとうございますー」と声をかけると、ええ?!もう帰るの?なんで?と驚きながらも顔を出してくれました。

あー書いてたらあの味がよみがえってきた。また食べたい!
塩しか入れてなくて、時間もそんなにかけて煮てない、って言ってたけど、あのあずきは絶品だったなぁ・・・。


はー美味しかったね、なんて言い合いながらお次はこちら!
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N大です。
一度来てみたかったんだよねぇ。もう私ったら本当ミーハーなんだから。

ここから工学部を探す。
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大学って広いね。。もうあちこち歩いて、何がなんだかわかりませんでした!
途中敷地内で本屋を見つけたので立ち寄った。
どれくらい森作品があるかなぁ~と何気に見たら、それはもう!え?これって?完全?コンプリート?っていうぐらい、ずらーっとあって思わずカメラを出そうかと思った。もちろん止めたけど。あぁ、あの光景はすごかったなぁ。モリログとかも全部あって。初めて見たよ!こっちのでかい本屋もたいがい行ったけど、あそこまで揃えてるのは見たことない。はー全部買いたかった・・・。
記念に名古屋大学のクリアファイルを買ってもらいました。


その後、お土産を買って、待ち合わせ場所へ。
もちろん待ち合わせはこちら!
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名古屋駅の『ナナちゃん』前。
あーここで、犀川先生と萌絵ちゃんが待ち合わせしたのね。なんてすこし感動。(全部小説の中の出来事なのに・・・)
ちなみに後ろ姿はこんな感じ。
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しばらく待って、弟さんと無事合流。
初めまして。はじめして。等言い合って話ながらお店へ向かった。
歩いている途中で、あれ?と思ってよく見ると、弟さん背が高い?と思ったので、「あれ?兄ちゃんやのに背負けてる?」というと、旦那さんが「いやー実はそうやねん」と言いだし、もしかしたらもう一人の弟にも負けてるかも知れない事実が判明した。
そして、ご飯食べてる途中で、あまりにも弟さんが痩せてるので、体重どれくらい?と訊いたところ、背は旦那さんより5センチ以上高いのに、体重は同じだった・・・恐ろしい兄弟!その体質を分けてほしいわーと切実に思った。

お店では、お互い緊張しながらも、どこかぎこちない感じがしながらも、私の方が年下なのに相手が敬語で私がため口という変な感じがしながらも、とてもいい時間が過ごせた。気付くと新幹線の最終まであと30分!ということになって、慌ててお店を出た。
3人で早歩きで駅に向かい、なんとなくバタバタした感じで、お礼を言い合ってわかれた。

いい子だったなーとしみじみ思ったので、いい弟やねぇ、と旦那さんに言ったら、ちょっと嬉しそうだった。


次に会うのは、来月の式か。式の前に挨拶、と思って行ったのだが、はー言ってる間にもうすぐだなぁ。