白石一文『私という運命について』
![](http://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2f0437%2f04372004.jpg%3f_ex%3d128x128&m=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2f0437%2f04372004.jpg%3f_ex%3d80x80)
【内容情報】
大手メーカーの営業部に総合職として勤務する冬木亜紀は、元恋人・佐藤康の結婚式の招待状に出欠の返事を出しかねていた。康との別離後、彼の母親から手紙をもらったことを思い出した亜紀は、2年の年月を経て、その手紙を読むことになり…。―女性にとって、恋愛、結婚、出産、家族、そして死とは?一人の女性の29歳から40歳までの“揺れる10年”を描き、運命の不可思議を鮮やかに映し出す、感動と圧巻の大傑作長編小説。
なかなか時間が取れずに読み終わるまでに二十日もかかってしまった。
「人は自らの意志で 自分の人生を選び取ることが できるのだろうか?」
というオビが付いている。
とても興味深い作品だった。
女性の29歳~40歳までを書いたもの。ここって女性にとってすごく重要な部分だと思う。
私はまだこのスタートの29歳にもなっていないが、共感出来る部分がたくさんあった。
さらりと読み終わってしまえるけど、考えればすごく重い作品。
作者は、読了感を良くしようと考えて作ったものらしいが、見事に、とても素晴らしい読了感を与えてくれた。
この作者は男性なのだけど、女性の感じる部分を上手く表現していると思う。
最初、読み始めてしばらくは作者は女性だと思い込んでいたほどだ。
女性の私ですら、改めて感じさせられたことが多々あった。
しかし、ただ一つの部分だけ違和感があった。そこで「あれ?」と思い、調べたら男性ということが分かり、ああやっぱり男が書いたものだな、と思った。同じ女性でも、もしかしたらさらりと流してしまう部分かもしれないが。
やはり男女とも共通する「死」については深いものがあった。
小学校の頃からかな、学生にかけて、時々考えていた「死」。
この病気になる前は死ぬことがすごく怖かった。
死んだらどこへ行くのか?私は一体どうなってしまうのか?それを考えたら眠れないほどだった。
答えが分からない。いくらテレビに出ている人が何を言ったところで、実際に体験してみないとわからない。謎の部分。
病気になってから考える「死」ではなくて、小さいころに考えていた「死」について思い出した。
生まれてきたからにはいつか必ず死ぬ。絶対だ。不死はあり得ない。それは避け様のない事だ。
不思議だよね。人間って。
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【内容情報】
大手メーカーの営業部に総合職として勤務する冬木亜紀は、元恋人・佐藤康の結婚式の招待状に出欠の返事を出しかねていた。康との別離後、彼の母親から手紙をもらったことを思い出した亜紀は、2年の年月を経て、その手紙を読むことになり…。―女性にとって、恋愛、結婚、出産、家族、そして死とは?一人の女性の29歳から40歳までの“揺れる10年”を描き、運命の不可思議を鮮やかに映し出す、感動と圧巻の大傑作長編小説。
なかなか時間が取れずに読み終わるまでに二十日もかかってしまった。
「人は自らの意志で 自分の人生を選び取ることが できるのだろうか?」
というオビが付いている。
とても興味深い作品だった。
女性の29歳~40歳までを書いたもの。ここって女性にとってすごく重要な部分だと思う。
私はまだこのスタートの29歳にもなっていないが、共感出来る部分がたくさんあった。
さらりと読み終わってしまえるけど、考えればすごく重い作品。
作者は、読了感を良くしようと考えて作ったものらしいが、見事に、とても素晴らしい読了感を与えてくれた。
この作者は男性なのだけど、女性の感じる部分を上手く表現していると思う。
最初、読み始めてしばらくは作者は女性だと思い込んでいたほどだ。
女性の私ですら、改めて感じさせられたことが多々あった。
しかし、ただ一つの部分だけ違和感があった。そこで「あれ?」と思い、調べたら男性ということが分かり、ああやっぱり男が書いたものだな、と思った。同じ女性でも、もしかしたらさらりと流してしまう部分かもしれないが。
やはり男女とも共通する「死」については深いものがあった。
小学校の頃からかな、学生にかけて、時々考えていた「死」。
この病気になる前は死ぬことがすごく怖かった。
死んだらどこへ行くのか?私は一体どうなってしまうのか?それを考えたら眠れないほどだった。
答えが分からない。いくらテレビに出ている人が何を言ったところで、実際に体験してみないとわからない。謎の部分。
病気になってから考える「死」ではなくて、小さいころに考えていた「死」について思い出した。
生まれてきたからにはいつか必ず死ぬ。絶対だ。不死はあり得ない。それは避け様のない事だ。
不思議だよね。人間って。