This is me.

- 無用の用 -

自分がアホやと気付いた時

2012-05-23 11:12:01 | Weblog
何度かブログに書いたことがあるが、未だに「生まれてきて良かった」と思ったことがない。

先日、友達がこの話を出してきて、あぁそう言えば前にそんなことを言ったことがあるな、と思い出した。

ある日話の流れから旦那さんにこのことを言うと「え!思ったことがないの?!」と、すごくビックリされた。と同時にすごく悲しそうな顔をされた。

私の理論はこうだ。

生まれて来なかったら、ゼロ。知らないのだから、良いも悪いもない。
極端な例だが、浮気と一緒だ。知らなかったら今まで通り暮らせる。知ってしまったからこそ、苦しみや悲しみ、嫉妬、恨み辛みが発生するのだ。

旦那さん曰く、比較対象が間違っている、と。
「生まれてきて良かったか、悪かったか、だ」と言われ、改めて考えてみたが、うーん・・・としか言えなかった。


女友達と3人で居る時にまたこの話題になった。私の考えを言うと一人は知らなかったのか「え!ないの?!一度も?!」と同じように驚かれた。信じれない、言ってる意味がわからん、というか理解しようとも思わない、とまで言われた。

そこで友達が、おそらく私が生まれてきて良かったと思う時は死ぬ時だろう、と言った。
私もそう思っていたので、たぶんそうだと思う、と返した。

彼女たちは、生きなければ、と思う時があるらしい。
私はいつもふわふわした感じで生きている。時々、はっと目を覚ますように、私はここに居て、こうしてパソコンに向かって文字を打っているんだ、と時々自覚する。
この話をすると、生きてることが当たり前と思ってるんじゃないの?と言われた。
その時は、そうかもしれん、と答えたが、その後しばらく考えてみて思った。きっとその逆なんだろうと思う。夢を見ているのと同じような感覚で、今の状態が不自然、とまでは言わないが、そういう感じなのだろうな、と思った。だから、ふわふわしている、のだ。

生きなければ、とそこまで思わない半面、先日やっと5年保存出来る水を買った。
その話を友達にしたら、めっちゃ生きる気満々やん、と言われた。

うん、確かに矛盾してる。



つい最近読んだ本の中にこんなことが書かれてあった。

A「産んでもらえへんかったら、今のあんたはいてへんということやで。それでもよかったんか」
B「生まれてこなきゃ、いいも悪いもないだろうが」
A「あかん、話にならんわ。もうこんなアホはほっとこ」
C「生まれてきてよかったこと、一度もないのかよ」「あんた今、千鶴さんのことを好きだろ。これからだってあんたは、いろいろな人を好きになるんだよ。それって、生きてるからこそできることなんだぜ」

ここの部分を繰り返し読んだ。
Bの言っていることがすごくわかる。ちょっと付けたすのなら、生まれてきてよかったこと、はある。・・・あれ?もしかしてみんな勘違いしてる?「生まれてきて良かったと思ったことがない」と「生まれてきて良かったことがない」これ完全に違うよな。あーでも、友達とかとの話の流れから考えると合ってるか。

この本を読みながら、自分はアホなんだと思った。



みんな生まれてきて良かったと本当に思っているのだろうか。