This is me.

- 無用の用 -

『黒猫館の殺人』綾辻行人

2009-10-30 17:10:58 | 本 2009
『黒猫館の殺人』綾辻行人


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
6つめの「館」への御招待―自分が何者なのか調べてほしい。推理作家鹿谷門実に会いたいと手紙を送ってきた老人はそう訴えた。手がかりとして渡された「手記」には彼が遭遇した奇怪な殺人事件が綴られていた。しかも事件が起きたその屋敷とはあの建築家中村青司の手になるものだった。惨劇に潜む真相は。



館シリーズ6作品目。
もう6作品も読んだのか。なんだかんだで読んでるな。


これはちょっと今までと雰囲気が違うかった。
どこがどうと上手く説明出来ないのだけれど。




途中で「え?」と疑問に思ったところがあって、それが小説内の探偵も疑問に思ったとあって、こういうのはなんとなく嬉しかったな。
伏線に気付けたよ、私。みたいな。

ああそうだ。何が不思議かって、もう最初から犯人がわかるんだよな。
おそらくこの人だろう率が9割で、もしかしたらこの人かも率が1割、という感じ。

謎解きの仕方も一風変わってたような。
そうでもないかな。



綾辻さん的に、解説で書かれているけれど、この作品は「区切り」=折り返し点的な作品なんだとか。
確かにそういう部分も見られるような気がする。
それが、この私の、今までとちと違う、という何かに結びついているのかな。



次は『暗黒館の殺人』か。これ楽しみにしてたんだよなあ。
文庫で全四巻。果たしてどんなお話なのかしら。

人生何度目かの過渡期

2009-10-23 21:43:06 | Weblog
完全に機会を逸してしまったような気がするが、気のせい気のせいと言い聞かせて書いてみる。


まともなブログを書くのは久しぶりだな。
ここ2週間近く一体何が起こって何をしているのか。
あ~私が書くとだらだら長くなりそう。


10日に彼がこちらへ遊びに来た。
前にブログに書いたかな?彼の仕事のことや、私の心境を含めて、今回は詰めて話をした。
結果、その、まあ、なんだ、あの、こういうの書くの苦手だなあ~世間で言うところのプロポーズとはちょっと違うかもしれないけれど、形的にはそうなるのかな?ということで、結婚することになりました。



父は昔から、お前の結婚相手には会わない、と断固として言っていたので、どう話を切り出そうかと考えていたところ、ちょうど12日から母が居なかったので、サシで話が出来るのはここしかチャンスがない!と思い、会って欲しい人がいる旨を伝えた。
結果、案の定、会わない、と言われたけれど、これがまたややこしいというかなんというか変わった内容で・・・。
「そのうち嫌でも会う機会があるはず。その時は会う。」「結婚式をするなら行く。」と言う。
話を詰めてみると、要するに、お互いかしこまって挨拶をするとかそういう雰囲気が嫌だそうな。と言われても、はいそうですか、と言えないので、(逆の立場だったらちょっと・・・と思う)親戚のおじさんに相談した。
味方についてもらう予定だったおじさん(私の中で)なのに「いやー父ちゃんの言うこともわかるで」「俺も同じ気持ちになるかもしれんわ」「絶対会うのが嫌やって言うてるなら話は別やで。そうじゃないやん」と言われてしまい、挙句の果てには「そういう父ちゃんの話を聞いて、そんな常識のない親がどうたらこうたら言う相手やったらそれもどうかと思うで」と言われてしまった。
最後の一言で納得してしまった私。
それから彼に話しをしたら「俺の立場としては会ってくれないのは寂しいけど、逆の立場なら同じこと言うかもしれん」とか言い出した。汗
お前もか!という心境になったけれど、まーお互いこれでええって言うてるんやったらええか、ということになった。
これで2日ほどもめたんだったっけな。



とにかく何もかもが落ち着かなくって、仕事も行ってて、調子がいまいちだった。
上記の話が落ち着いた次の日14日に、両親から彼とのこれからの生活について詰められて、久しぶりに泣きながら大声出した。
これは、色々と誤解が誤解を呼んで、あれこれ間違った情報が錯綜してて、結局まあなんとか収まったんだったっけな。
この時はさすがに参った。おそらくあんなに感情的になって泣き叫んだのは、人生の中でこっちに帰ってきてすぐの時と今回で2回目だったと思う。
あー私ってこういう一面があるんだなあ・・・なんて思ったっけ。



16日~18日は物件周りをした。
不動産屋3軒行って、見た物件は20軒を越えてると思う。かなり疲れた。

一緒に回ってくれた友達は、2年前から同じ地域に住んでいるのだけど、その2年前と比べたらものすごく敷・礼金、家賃が下がっててびっくり&ショックを受けてたなあ。
かなり親身になって探してくれて、ネットで私の物件を探している途中で自分の憧れのカウンターキッチンの賃貸を見つけたのが18日だったっけな。
その日に見に行くというので、私も興味があったので付いていった。
実際行ってみると、すでに人が住んでいたという・・・!2日前にはまだだったのに・・・!こんなことってあるねんなあ~なんて言ってて、本当は店に戻る予定ではなかったのだけど、流れで戻ることになって、流れでまた違う物件をちょっと見に行くことになったんだっけかな。
そしたら、2階建て(ハイツ)が見つかり、これがちょうど私の迷っていた2軒の家賃の間を取った値段のところで、私も気に入った。
そしたら、ちょうど1階と2階が空いていて、上と下で住んじゃう?なんて話が持ち上がったんだったっけな。
彼女も今の家より家賃が下がるし、それに、彼女は地元の友達と三世帯で住むのが夢で(あくまでも彼女の夢)、その夢の一歩になるという。
私も家賃も申し分ないし、場所も便利だし、ということで彼に相談したら、言った途端かなり大笑いされ、いいよ、とまあ軽く承諾を頂いた。

21日に彼がこちらへ来て、友達の旦那さんと4人で物件周りをした。
結果、旦那さんからもオッケーが出て、まだきちんとした契約は結んでいないけれど、おそらく上と下で住むことになるだろうと思う。
・・・なんか書いてて思ったけど、こんな展開あり得ないな。笑



そして、最大の問題は彼の仕事。
まだ引越しもしてないし、決まっていなかった部分が大きかったり、まーちょっとのんびり屋さんというのもあって、未だ一社も面接を受けておらず。
昨日今日とハロワに行ってたみたいだけど、給与や仕事内容の面でなかなか折り合いがつかないみたいだ。
仕事なあ・・・あるにはあるんだけど、一人暮らしとかだったらどんな仕事でもいいかもしれんけど、状況が状況だけにやはりそれなりになーと言うのがあったり。モゴモゴ




これからまだまだやる事あるなあ。
家電、家具、引越し、仕事決め、その他諸々。




みんなこんなことやってきたの?毎日仕事をしながら?と尊敬の眼差し。

足して2で割るということ

2009-10-13 22:41:05 | Weblog
母の言動によって父が不機嫌になる。
しかし、母は父の機嫌を考えてそういう言動に走ったのだ。

そこ、ちょっとちゃうわ。
それを話すと父ちゃんが不機嫌になるから避けているんかもしらんけど、父ちゃんは今それを話してほしい時やねんて。
ああでもお母さんの考えもわかるよ。あえて避けてたんやよな、うん、それもわかるんやわ。

なんて言いたくなる。


ここから眺めているとすごくわかるのにな。

『流しのしたの骨』江國香織

2009-10-13 22:03:38 | 本 2009
『流しのしたの骨』江國香織


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
いまはなにもしていず、夜の散歩が習慣の19歳の私こと子、おっとりとして頑固な長姉そよちゃん、妙ちきりんで優しい次姉しま子ちゃん、笑顔が健やかで一番平らかな‘小さな弟’律の四人姉弟と、詩人で生活に様々なこだわりを持つ母、規律を重んじる家族想いの父、の六人家族。ちょっと変だけれど幸福な宮坂家の、晩秋から春までの出来事を静かに描いた、不思議で心地よくいとおしい物語。



江國香織だな~という本だった。

この人の本ってブクログにも書いたけれど、なんだろう、読んで!読んで!って勧めたくなる本じゃあない。だけど、一度読んでみてはどう?って言いたくなる、そんな本が多いような気がする。

それと、自分の心の場所がちょっと不安定だった場合、がっさりすくわれる。
救われるのではなく、足もとをがっさりすくわれる。
だから読む時期を選ばないとちょっと困った自体に陥るかも、なんても思ったりする。



 昨日の出来事はすべてものがたりに変わり
 明日のわたしを夢に見ながら
 今日のわたしを生きている
       「読語ライブ」(解説)より

解説もとても興味深かった。
旅芸人って書いてたけど、名前聞いたことなかったなあ。



よそのおうちって本当に別世界だよね。
うちでは当たり前が当たり前じゃない。
そこに漂う空気自体が何か特殊なもののような気がする。

どれも同じような

2009-10-07 13:01:14 | Weblog
我が家もそろそろ光へ移行しようということになった。
なった、というか、先日友達の家でネットの話になったときに、今支払っている金額とかADSLであるとかの話をしたら「お金もったいないやん~。無線のレンタル料やって5年使ったと考えたらなんぼになる?旅行いけるやん~。今より早くなるで~」などと友達の旦那(今年からケーブルテレビの会社に勤め出した)に言われてしまったため、それまで面倒くさくって放置していたのだがやはり改めて考えてみるとたいして違わない料金払うならより安くて早い方がいいか・・・と思ったので、申し込みをした次第である。

8月の末に申し込みをして、9月の頭に宅内調査に来てもらって、ようやく本日宅内工事の日程調整の電話がかかってきた。
・・・ってちょっと遅くないですか?まあいいけど。
・・・って友達の家は一日遅く申し込んだのにもう工事済んで使ってるんですけど、これってどういうことですか?まあいいけど・・・。

そこで、今の回線を解約するとなるとレンタルしていた無線ルータを返さないといけないわけで、新しく買わないといけない。
朝から価格comとアマゾンを行ったりきたり。色々調べているのだけど、あっちも良さそうこっちも良さそうで、一体どれにしていいのかわからん。

B社は色々出回っててまあ良さそうな感じ。
C社は初めて名前聞いたけど、これもまあ良さそうな感じ。
N社もランキング的にはあまり上位に入ってきてないけれど、これも良さそう。
予算は1万円前後。
今のパソコンだとgで十分だけど、このパソコンちゃんもいつまで持つかわからんし、これからを考えるとnは必須か。

レビューを見る限り、結局どれ買ってもプラマイゼロ的で同じなんちゃうん?と思う私は浅はか?
家電量販店に行って相談するのもいいけど。なんだかなぁ~。

この船はどこへ

2009-10-06 22:28:50 | Weblog
彼からメールが入った。
話したいことがあるからちょっと早めに上がれる?と。
私たちはいつもスカイプで話をしている。
何があったのかな?風邪でもひいて今週末無理とかかな?と色々考えながら通話ボタンを押した。

「もしもし」という声はとても低く、これは風邪なんかじゃなく何かがあった、と瞬時に思った。
もしかしたら家族の誰かが倒れたとか?病気になったとか?そんなことが頭を回った。

結論から書くと、仕事を辞めることになった、ということだった。
クビになったとか勢いで辞めてきた、とかではなく、先週あることが職場で起こり、それが原因となって店長から今日になって、意見が合わなかったらこれから一緒に働けないね、と言われたらしい。彼もその出来事以前から店長のやり方に疑問を持っていたので、そうですね、ということで辞めることが決まったみたいだ。とりあえず締め日までは行くらしい。
うーん、これって結局クビになるんかな。とはいえ、以前から店長のやり方への疑問や、自分は悪くないというしっかりした気持ちを持っていたのが救いかなあ。
私も前々から店長には疑問を持っていた。前に、こんなこと言っても食べさせられるわけじゃないけど嫌やったら辞めてもええで、と言ったことがある。
一日だけ来て辞めていった子の話を聞いたときなんかは、あーある意味その子正しかったかもなーなんて笑いながら言っていたぐらいだった。正直、今の仕事は辞めてほしかった。
それがこんな形で訪れるなんてなあ。


彼がとても落ち込んでいたのは、出来事に対する良し悪しではなく、私に対して職が定まらずふらふらしててごめん、ということだったので、これもまあ救いかなあと思った。
私は仕事を辞められたからと言って責めたりしないし、逆にあらーそうなの?いい機会だったじゃないの?という感じだ。



昨日の夜寝る前、今週末話をどう切り出そうかと考えていた。
ひとまず、今の仕事はいつまで続けるの?から入ろうと思っていた矢先の出来事だったので、そこには驚いた。
え?あ?え?これに関して聞かなくて良くなった?え?じゃあ何から切り出せばいいの?え? みたいな。

話の流れで、まーあんまりやいやい言うのもなんやと思ったから訊かんかったんやけど、今の仕事はいつまで続けるつもりやったん?と訊ねたら、雪が降る前には辞めようと思っていた、とのことだった。今の仕事を始めだしたのは今年の2月ぐらいで、その時に私があまりいい顔をしなかったってのもあって、一年だけ時間をください、という一言があった。あーそれ覚えてくれてたんだなあ、とちょっと感動した。
まあ今年一杯とかそこらだったらしいので、ちょっと前倒しになったぐらいかな。(私の状況とちょい似てる・・・



彼は、辞めることになったのはもう決まってしまったことなので仕方ないとして、次の仕事が決まるかどうかにすごく不安を抱いていた。
話をしながら、彼の住んでいる地方の求人サイトを見てみたのだけど、これがない!びっくりするぐらいない!やっぱり大阪はなんやいうても数はあるなーと思った。
ちょっと迷ったけど軽く突くぐらいの気持ちで、大阪で職探してみたら?と言ったら、大阪なあ・・・近くなるしなあ・・・休みもそんなに気にしなくてよくなるしな・・・親にも話さないとな・・・とやや傾き気味なのに驚いた。
じゃあ週末フリーペーパーでも見てみたら?というと、そうだねえ、という感じ。


なんだか話が思わぬ方向へ進むような。
今週末の議題が変わってしまったような。
まあテーマ的には変わらないのだけど、ある意味逆に話をしやすくなったような。


あーなんか肩凝って頭痛がしてきた。
落ち着かないからタバコ吸うし。
一人悪循環。
でも、悪くはなさそう・・・・・・?

『誘拐の果実(上・下)』真保裕一

2009-10-05 13:46:38 | 本 2009
『誘拐の果実(上・下)』真保裕一
 

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
病院長の孫娘が誘拐された。犯人からは、人質の黒髪と、前代未聞の要求が突きつけられる。身代金代わりに、入院中の患者を殺せ、というのだ。しかもその人物は、病院のスポンサーでもあり、政財界を巻き込んだ疑獄事件で裁判を待つ被告人だった。悩む家族、後手に回る警察。人質救出の極秘作戦が病院内で幕を開ける。そこに第二の事件が―。



初めての真保裕一作品。
映画で「ホワイトアウト」を観たことあるが、あれは面白かった。
ほとんど期待してなかっただけにか、かなり引きずり込まれた。


これは、うーん正直まあまあと言った感じかなあ。
様々なことが詰め込まれて過ぎてて、頭が付いていけなかったってのもある。
ちょっと異色、そんな感じを受けた。



内容はまあそんな感じだったのだけど、書かれている言葉が所々良かった。

「うちには、そういう遠慮が少し多すぎた気がしてきた。(略)相手を尊重するのが一番だと胸に言い訳を用意しながら、本当は下手な干渉をしてあとで揉めるのは嫌だと手をこまねいていた。感情をぶつけ合わず、大人を気取って(略)」


命は金に代えられない、と言われるが、人の命と金を現実に比べる立場に置かれた者は少ない。


「心にもないことを言って人を甘やかさないでくれ。頼む。」



感情を言葉にするのって難しいよなあ。
やっぱり小説家ってそういうのがすごい。
観察力とか語彙力とか。

蓋を開けないと中身は見えない

2009-10-02 00:28:33 | Weblog
10月に入ったか。

ブログに書いたり、人に話したり、意見を聞いたりというのはとても貴重だと最近しみじみ実感する。


昨日書いた文を読み返した。
珍しい。

一つ気がかりなことがある。
まあ上手く話が進んでいったとして、いざ一緒に暮らしましたとなったとする。その場合、やはり人と一緒に生活するということは私にはかなりのストレスになるだろうことは簡単に予想される。
例えば母が急に出かけなくてはならなかったり、直近でいけばお盆に両親が居なかったりで、まあその場合は一人だからふらふらしててもいいのだけど、要するにそういう小さなことでもちょっとしたストレスになってしまうのが現状。
そんなこんなで話をしていないっていうのがある。
いざ話をして、それじゃあ・・・って話が進んで行った時、私は尻込みしてしまうんじゃないだろうかと。
要するに自分か・・・ってそりゃそうだわな。

ああでも友達が言ってたっけな。
結局“それ”はいつかはやってくる、って。
一生独りで通すのならばやってこない。悠々自適かどうはかはわからないが、マイペースにやれるだろう。
しかし、一生独りはやはり嫌だな・・・。


そろそろどうにかせんとな。
5月末ぐらいから徐々に気落ちしてきて、今に至ってる。
4ヶ月あれこれ考えたんだから、もうそろそろどっちかに腹を括ろう、私。