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漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0045

2019-12-14 19:28:56 | 古今和歌集

くるとあくと めかれぬものを うめのはな いつのひとまに うつろひぬらむ

くるとあくと 目かれぬものを 梅の花 いつの人まに うつろひぬらむ


紀貫之






 日が暮れても夜が明けても目を離さずに見ていた梅の花なのに、いつ人が見ていない間に散ってしまったのだろうか。

 美しさにひかれて時間さえあれば見ていた梅なのに、見ていないうちにいつの間にか散ってしまった寂しさ。なんだかわかるような気がします。