古今和歌集 0058 2019-12-27 19:41:41 | 古今和歌集 たれしかも とめてをりつる はるがすみ たちかくすらむ やまのさくらを誰しかも とめて折りつる 春霞 立ち隠すらむ 山の桜を紀貫之 一体誰がわざわざ探し求めて山の桜を折ったのだろうか。春霞が立って隠していたのに。 山に咲く桜が折られていた。春霞が立って隠れていたであろう桜を、誰であるかはわからないがよくぞ見つけて折ったものだと感嘆する思い。正直なところあまりよくわからない感覚ですが、霞が立ちやすい地域で、それに隠れて桜がなかなか見えない山の風景なのでしょうか。