うめがかを そでにうつして とどめてば はるはすぐとも かたみならまし
梅が香を 袖にうつして とどめてば 春は過ぐとも 形見ならまし
よみ人知らず
梅の香りを袖に移して留め置けるなら、春が過ぎ去ってもそれを偲ぶよすがにできるであろうに。
以前も書きましたが、古今集は季節の移ろいを時のながれの順に合わせて歌が並べられています。初春から始まった季節が徐々に進んで、梅の季節が終わろうとしている、その名残惜しさを詠んだ歌ですね。
うめがかを そでにうつして とどめてば はるはすぐとも かたみならまし
梅が香を 袖にうつして とどめてば 春は過ぐとも 形見ならまし
よみ人知らず
梅の香りを袖に移して留め置けるなら、春が過ぎ去ってもそれを偲ぶよすがにできるであろうに。
以前も書きましたが、古今集は季節の移ろいを時のながれの順に合わせて歌が並べられています。初春から始まった季節が徐々に進んで、梅の季節が終わろうとしている、その名残惜しさを詠んだ歌ですね。