社長つれづれ日記

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自立

2005年10月21日 | ノンカテゴリー
 男の子を育てるには、ここぞと言うときは鉄拳あり、と言うのが私の教育方針でした。ですから、うちの長男の子育ては、時に、愛のげんこつ、平手打ちあり、の時がありました。

 私の考えるここぞと言うときは、親に対する口答え(特に母親に対して)、自分を大切にしない行動(しらけ、ひらきなおり)などの時は、特にその対象の時でした。

 彼が高校の時、しらけと横柄な態度をとった時期(今考えると彼の反抗期)がありました。あまりに見かねたので注意をしたら、これまたその返事が横柄な返事です。「これはいかん」と思って、強い姿勢で彼に迫ったとき、彼も感じたのでしょう。

 「お父さんは言うことを聞かそうと思ったら、そうやって暴力をふるうん!」

 私の目を見て、必死の思いで出た長男の言葉でした。わたしは、はっと思って、振り上げた右手をおろしました。

 その日から、私は愛の鉄拳教育はもうやめることにしました。いくら愛の鉄拳だと思っても、それが暴力だと取られるなら、これは教育ではありません。そして、彼がそういう言葉を発したこと、これは子供と言うより、一人前の大人としての扱う必要があると感じたからです。

 その長男は、今はつくば市に住んで、大学に通っています。今日で21才の誕生日です。彼が2歳の時、産みの母親は病気で倒れ、7才の時に亡くなりました。寂しい思いをしたこともあったと思いますが、優しい思いやりのある大人に成長したようです。先日も今の母親とメールでやりとりをしている内容を聞いて、微笑ましくも思いました。

 これから社会人になる進路を決めていくようです。よく考えて、自立した、良い社会人となってもらうよう期待しています。これからも、元気で頑張ってほしいと思います。

 誕生日、おめでとう。