4番 誓願寺
京都市中京区新京極三条下る桜之町453
正式名 山号はない
創設 天智天皇 勅願
宗派 浄土宗西山深草派
本尊 阿弥陀如来
仏光寺からは、四条通に出て新京極を北へ10分ほどで門前につく。
上京区の西陣地区に元誓願寺通と言う東西の通りがある。今出川通の南、笹屋町通の北。東は新町通、西は七本松通間の短い通りだ。平安時代以前、天智天皇の勅願で奈良に創設されその後この地にあった。時代は過ぎ秀吉の寺町・寺の内政策で現在の新京極に移転されたが、通り名にその歴史が残る。
門前には、月下氷人石(迷子道しるべ)と言う石碑が見える。携帯もメールもない時代、訪ねる人(迷子)を探す為に繁華街に設けられた掲示板(伝言板)だ。よく出来た仕組みで、側面に探している人「たつぬるかた」別の側面に知っている人「おしふるかた」、を貼りマッチングして行く。同様のものが、北野天満宮には奇人氷人石、八坂神社には奇縁氷人石がある。
その誓願寺の本尊の阿弥陀如来坐像は、新京極通からお顔が拝める。通りがかりに手を合わせて行く人も多い。
55世の住職、安楽庵策伝は、「醒睡笑」で笑い話を集め落語の祖と言われている。
浄土宗も、知恩院を総本山に、西山三派、禅林寺永観堂の西山禅林寺派、粟生光明寺の西山浄土宗、そしてこちら西山深草派など派閥争いの歴史でもある。現在はない。
自由に本堂内にお参り出来る。立派な阿弥陀座像の前にゆっくり座りひと時を過ごす。やはり浄土宗・浄土真宗系は自由だ。
次が町堂、革堂の行願寺へ。