誕生日なのにお尻に火がついて

2006-07-20 17:05:30 | Weblog
昨夜の午前0時を過ぎて、一番に誕生日おめでとうメールをくれたのは息子でした。
素直にうれしいわたし。
そして続々とメールやらmixiのメッセージやらコメントやらでのおめでとうのメッセージありがとうございます。

そんな46歳の誕生日に、ケーキの上のろうそくではなく、わたしのお尻に火がついています。
朝から締め切りを過ぎている原稿を二本書く。両方とも締め切りが青森行きの直後だということはわかっていたので、事前にぼつぼつと準備はしていたんです(むしろ青森に行く前に送っておこうかと、そんなことを考えたこともありましたねえ、ははは)。一本はすでに下調べも済んで、原稿もほぼ出来上がっていたんですが、結局気に入らなくて全面書き直し。無駄の多い人生であることよのう。

夕方前に原稿のほうはけりがついたので(すばらしい集中力だ)、そのまま添削仕事に突入。しかしここに来てひどい胃痛。あきらめてしばらく横になり、これは誕生日に仕事なんかするなという神様の思し召しということにする(いいのか?)。

とはいえ、明日は栗原寛くんの歌集批評会なので、その準備もしなくてはならない(とりあえず歌集は発掘した)。



46歳ってどんな歳でしょうね。わたしは歳をとるのは好きなほうなので、ひとから年齢を聞かれても平気で答えるのだけれど、だんだん「今何歳か」という自覚がなくなってきて困ります。本気で自分の歳が思い出せないこととかあるんですよ(それはボケか?)。
30歳代の頃に、自分が30歳になるなんてと、すごくびっくりした記憶があります。子供のころに想像できる自分というのは、それくらいが限度なんでしょうね。30歳以上はみんなただの大人としか見えていないだろうし。
40歳代はいろいろな意味で中途半端な気がします。枯れるにはまだ早いけど、体力的には確実に衰えていくわけだから。へたに足掻くのもみっともないし、でも簡単にあきらめてしまいたくもない。
さいわい、毎年新しいひとにたくさん出会って、新しいことをたくさん経験できているので、これからも前向きでいきたいと思っていますよ。どんとこい、更年期! ってね(笑)。

そんなわけで今後ともよろしくおつきあいくださいませ。

忙中閑なし

2006-07-19 22:51:06 | Weblog
昨日は校了日だったのですが、ここ二か月くらい余裕の終了だったので、ついmちゃんとのデートの予定を入れてしまっていたのでした。本来ならありえない。三連休やら青森行きやらでちょっとした気の迷いが生じていたもよう(笑)。一刻も早くmちゃんにおみやげも渡したかったし(はあと)。

しかし、世の中そうは甘くない。あやうくドタキャンになるかと思ったですよ。この会社に来て最大のピンチ。スリルとサスペンス。まあ、編集長のナイス判断でなんとか解放されましたけどね。
でも、そのおかげできょうも大変。昨日もきょうもわたしは昼食抜きです。は〜、でも終わってよかった。


そんなわけで、昨日は会社からダッシュで「じゃんか」へ。
わたしの誕生日の二日前だったので、お店からデザートのサービス。ろうそく立てて「ハッピーバースデー」を歌ってくれて、S井さんと写真も撮ってもらった。しかーし、わたしの贔屓の荒井さん(玉子焼き担当)が辞めてしまったという衝撃ニュース! もうあの店で玉子焼きは頼みません(涙)。
青森を懐かしみながら「豊盃」を飲む。飲む。

でもってきょうも朝早くから会社へ。
ここだけの話、まじで原稿と添削仕事がたまっているので本当は休みをとりたいくらいだった。まあ、明日からがんばります。

そうそう、昨日青森の友人N村くんから奥入瀬地ビールの詰め合わせが届いたの。
忙しい中遠方を呼びつけたというのに、こんな気までつかってもらっちゃって申し訳ないったら。かたじけない、遠慮なく飲ませてもらうよ。

翻弄される一日

2006-07-17 22:52:29 | Weblog
昨夜青森から帰ったわたしを待っていたのは一通のファクス。
O井さんからのもの。
割り付けの日を間違えて昨日発行所に行ってしまったらしく、そしたら「17日は電気工事のため停電になります」という張り紙がしてあったらしい。

停電、ということは、電気も冷房もパソコンも電話もファクスも使えないということで、そんな状態で割り付け作業はできません。とはいえ、割り付け日当日に宅急便などで原稿が送られてくる可能性はあるので、誰かしらは発行所にいないといけない。
そんなわけで、疲れたからだにムチ打って、あちこちにメールしたり電話したりして、事情を説明したうえで来てもらうひとと割り付けの振替日を検討したりしていたというわけ。

で、けさはなんとか7時過ぎには起きて、自分の担当の原稿の整理をしたり、再び電話で振替日のことを相談したあと、昼過ぎにようやく出かける。
電車に乗ってもすぐに爆睡してしまうような状態で発行所に着くと、普通に電気はついているし普通にみんな割り付け作業をしている。

はい?

なんでも停電は延期になったとかで、だとしたら、昨夜のわたしの苦労はなんだったの? と脱力。


まあ、人生なんてそんなものかもしれない。

今週はいろんな用事や原稿の締め切りがめじろ押し。時間のやりくりを考えなくてはと思っていたところにひとつ用事がキャンセルになり、別の用事が急に入ったり。なんとかなりますよね、きっと(基本的には楽観主義です)。

ふしぎ発見青森紀行(八)

2006-07-16 23:02:29 | Weblog
青森から八戸へ。ここで新幹線「はやて」に乗り換えて東京まで。
八戸でビールを買い、新幹線でほたて釜飯を食べる。

中ザワさんたち飛行機組はきょうは恐山に行っている(県立美術館は金曜日に見たらしく)。恐山ツアーに誘われたのだけれど、片道3時間のドライブと聞いて断念。電車のわたしたちは帰り時間が早かったので。
恐山チームにメールをすると、飛行機が遅れて空港で宴会中とのこと。雨がすごかったからね〜。

わたしたちも負けずにビール、ビール。移動販売で買ったイカ珍味盛り合わせもおいしかった。ほんとになんでもおいしい、青森。

疲れのせいなんだか酒のせいなんだか、ぼろぼろの状態で東京駅。ここでaちゃんと別れ、あ〜、青森は涼しくてよかったなあと思いながら12時過ぎによれよれ帰宅。

すると一枚のファクスが届いている。
がび〜ん。
疲れたからだにムチ打って、あちこちメールして善後策を練る。
(それについての悲しい報告はまた日をあらためて)

写真はほたて釜飯。小粒なほたてが10個以上入っていて、ほたてがこんなにおいしいなんて、と思わせてくれる逸品。

ということで、駆け足青森終了です。


ふしぎ発見青森紀行(七)

2006-07-16 15:01:31 | Weblog
おみやげコーナーでしばらくおみやげなど物色し、いろんな珍しい食べ物や日本酒の試飲などしてみたりしたあとバスで青森駅まで戻る。

いそいそと市場へ。
普通市場というのは非常に活気にあふれた場所だとおもうのだけれど、青森の市場はわりと静か。あまり声をかけられることもなく、「買いたいんなら買ってもいいよ〜」という感じ。魚類はどれも安くておいしそう。イカやほやが泳いでいたり、ほたてのヒモにいたっては結構な大きさのビニール袋いっぱいで100円(刺身で食べられる)。昨日食べたヒモがおいしかったから心が動いたけれど、家に帰り着くのは夜中だし、と泣く泣く断念。
さけとばや「豊盃」のワンカップみたいの買った程度。

ホテルに荷物を取りにいってしばし休憩。
最後に駅でほたて釜飯を買う(新幹線で食べるため)。

今回のおみやげのメインは「ドライりんご」。
昨晩、ACACの真武さんにおすすめのおみやげを聞いたところ、「りんごの輪切りのドライ」というものがいいよと言われていたので、あちこちで探してみた。最初箱入りがみつからなくて、ばらで買い占めたりしていたのだけど、やっぱり箱入りもちゃんと他の店では売っていた。味見させてもらったらこれがなんとも不思議な食感で、めちゃくちゃおいしい。本当に食べ物はなんでもおいしいなあ、青森。

「白鳥」に乗って帰路につく。
写真は市場のある「ニコニコ通り」。このニコニコマークの看板が続いている。かわいい。
つづく

ふしぎ発見青森紀行(六)

2006-07-16 13:00:42 | Weblog
疲れたしお腹もすいたので、遺跡に隣接する「縄文自遊館」のなかにあるレストランへ。ここでの名物は「発掘丼」。古代米の中に具が隠れていて、発掘しながら食べる(笑)。はまぐりが出てきたら当たりで、アイスクリームが貰えるらしい。当たらなかった。「何が出てくるかはお楽しみ」とメニューに書かれているが、けっこう大胆だ、青森。嫌いなものとか出てきたらどうしてくれるのさ。ほたてやキンキ、野菜の煮物など、でしたけど。

そうこうしているうちに、いつの間にか外は大雨。この雨女が、これまでなんとか降られずにいたのに、やっぱりこういうことに。
遺跡の発掘現場や出土品の展示室は、この「縄文自遊館」の外へまたしばらく歩いて行かなくてはならず、美術館で疲れた足とからだではさらに雨の中行く勇気が出ない。仕方ないので「縄文自遊館」で関連展示ブースなどを見てまわる。けっこう面白かったです。組みひもみたいなのの体験コーナーがあって、aちゃんと二人で挑戦するもなかなかできず。二人でああでもないこうでもないとしばらくやって、なんとか完成。誇示して置いてくる(大人げない)。

写真は発掘丼。
つづく

ふしぎ発見青森紀行(五)

2006-07-16 12:59:58 | art
7月16日

酔っぱらってホテルに帰って、二人とも寝間着に着替えてしまったあとでわたしは「水が欲しい」とだだをこねたらしい。で、aちゃんは決死の覚悟で部屋の外にある自販機まで水を買いに欽ちゃん走りで行ってくれた(良い子は真似してはいけません)。あげく、aちゃんがお風呂に入っている間にわたしは眠ってしまっていたらしい。全く何様なんだか。

そんなわけで酷い二日酔いの状態で目覚めたものの、ホテルの朝食バイキングはしっかりと食べる二人。

10時チェックアウト。手荷物をホテルで預かってもらって近くの市場を下見。夕方までやっていることがわかったので、夕方また来ることにしてバスに乗って青森県立美術館へ。シャガール展を見にいく。

青森県立美術館は13日にオープンしたばかり。三内丸山遺跡の近くにあるということで、山内丸山遺跡でバスを降りる。あちこちに美術館のポスターや幟はあるのだけれど、場所の表示が見当たらない。仕方ないので売店のおばさんに聞くと「美術館はこっちじゃなくて、道を渡ってかなり戻ったところにある」と言う。わたしたちが戻りかけると、「でも、ここから遺跡の入り口に行けばこっちからも行けますよ」と言う。そうであるならその遺跡の入り口だけ教えてくれればいいと思うのだが、青森のひとは親切なんだか不親切なんだか。しかも、これはあとで気付いたのだけれど、遺跡のバス停の後方に美術館行きのシャトルバスのバス停もあったのね。普通さあ、降りたら前方しか見ないでしょ? せめてバス停にシャトルバスの案内くらいしようよ、青森。

遺跡の入り口から延々歩くこと数分(5分と言われたけどもっとかかった)。エントランスの表示があったので入ろうと思ったら「この入り口からは入場できません」と書かれている。どんだけ親切なんだか不親切なんだか、青森。
ぐるっと回ってようやく正しい入り口にたどりつく。遠い。
オープン最初の日曜日ということで、人の入りはまあまあ。でも、それほど混雑という感じでもない。大丈夫か、青森。
シャガール展はめちゃくちゃよかった。4枚の、バレエ「アレコ」の舞台背景画は迫力満点。シャガールのアメリカ亡命時代の、ごく限られた期間の作品だけなのだけれど、戦争をテーマにした作品群はシャガールにこんな作品があったのかと、ちょっと鳥肌ものでした。
「アレコ」や「火の鳥」は、衣装のデザインもやっていたみたいで、そのデザインのデッサンもとてもすばらしかった。実際の「アレコ」の衣装も展示されていて、どれも忠実にデザインが反映されていてかわいかった。

常設展はちょっと盛り沢山過ぎて、最後のほうは疲れてしまって早足に回った程度。展示が多すぎて導線が悪く、無駄足が多いのも欠点。

この美術館でいいなと思ったのは、入場するときに会場の見取り図と展示作品の一覧のようなものが貰えることで、これはとても便利。目録買うほどでもないとき、あとでこれを見れば思い出せたりします。ほかの美術館でもやってくれればいいのに(やってるとこあるかもですが)。

写真は県立美術館。真っ白でおしゃれな建物。これも安藤忠雄なのかな?
つづく

ふしぎ発見青森紀行(四)

2006-07-15 23:59:15 | Weblog
すべてが終わって、ラウンジでみんなと話したりしたあと、ACACの真武さんの車で青森駅近くの「横丁」という蕎麦屋へ。蕎麦屋だけど地元の料理をいろいろ出してくれるということで、ミズという山菜、みそおでん(こんにゃくが微妙にやわらかくて美味、しょうが味噌も衝撃的)、ほや(肉厚で新鮮でうまいうまい)、焼き鳥(なのに豚肉)、そばサラダ、銀ダラの焼き物などなど。お酒が、メニューには載っていないけれど「豊盃」というのがおすすめと言われ、その日本酒はよく行く渋谷の「じゃんか」で飲んだことがあるといったらえらく驚かれた。地元でも知るひとぞ知る隠れ名酒らしい。うれしくてたくさん飲む。

途中、高校時代の友人N村くんが来てくれる。青森に住んでいると聞いたので呼びつけたのだけれど、青森市内までは結構遠いところに住んでいたらしい(そりゃ青森は広い)。2時間ほどかけて来てくれたにもかかわらず、ただの酔っ払いの集団のなかにいきなり混ざって大変だったことだろう。申し訳ない。でも、こんなことでもないと会えませんからね〜。20年ぶりくらいの再会に感激。

〆の蕎麦を食べて解散。この蕎麦がまた独特の蕎麦。細いけれどしっかりしていてとてもおいしい。もう、青森はなんでもおいしい!

「横丁」での写真は撮り損ねたので、写真は「方法舞踊」をする女の子たち。
つづく

ふしぎ発見青森紀行(三)

2006-07-15 16:58:30 | Weblog
松井茂とゲストによるパフォーマンス+トーク「遍く、いつつの時」、今回のゲストは中ザワヒデキさんと外山紀久子さん。

はじめにエントランスのところに集合して、ダンサーとなった外山さんが中ザワさんの「方法舞踊」を披露。長いアーケードを戻る形で外山さんが歩いていく。進んだり戻ったりするのにあわせて、観衆はうしろをぞろぞろついていく。

次に野外ステージに移動して、女性二人による「方法舞踊」。これがそろっていてなかなかよかった。あとで聞いたらその日初めて練習して本番だったらしい。多少のダンス経験はあるらしいけれど、動きもきれいだったし、二人の体型や歩幅がそろっていたのがよかった(歩幅がとても重要なダンスなので)。

次は松井さんの新作「構造」。ダンスの二人に中ザワ、外山が加わって四人によるパフォーマンス。実に退屈で面白い試み。ほんとによくこういうことを考え付くものだと感心。

そのあとラウンジに移動。ボランティア・スタッフ三人による「方法ババ抜き」の熱い戦いが繰り広げられるなか、松井、中ザワ、外山の三人によるトークショー。
このときわたしは猛烈に眠くて、しかもうとうとしたら体が冷えきってしまってお腹が痛くなったりと大変な状態で、トークはあまり身に入らなかった。でも、外山さんの「作務アート」という新しい概念は方向性として時代ともあっていて、なかなか興味深いものがあった。

写真はアーケードを歩いていく外山さんの後ろ姿。
つづく

ふしぎ発見青森紀行(二)

2006-07-15 14:57:40 | art
国際芸術センター青森(略してACAC)は山の中である。円形の、コンクリート打ちっ放しの独特な建物はいかにも安藤忠雄な建築。う〜ん、写真ひどすぎですね。

とりあえず展示を見てまわる。
「エフェメラル 遍く、ひとつの時」はアーティスト・イン・レジデンスのプログラムで、松井茂さんのほかにフィンランドやイラン人のアーティストも参加している。半円状の展示スペースは真っ白で天井が高く、とても贅沢な空間。松井さんの作品(回文)は無印良品のコンパクトミラーを使っていて、そのアイデアにまず驚嘆。写真ではうまく雰囲気が伝わらないと思って写真撮らなかったけど、すごく良かった。これ、いつか東京でも展示してほしいです。

松井さんは体調が悪いみたいで青い顔をしている。このところの東京ー青森移動三昧で消耗しているせいもあるのだろう。しかも仕事の関係でこの日のうちに東京に戻らなければならなくなったとかで、せっかく青森くんだりまで来てあげたのにそれはないぜセニョールなわたしたちだったけれど、本当に具合悪そうな顔を見たらかわいそうになってしまった。
きょうのゲストの中ザワヒデキさんともあいさつ。パフォーマンスの準備で忙しそうだった。

ほどなくパフォーマンスが始まるというので、トンネルのようになった四季のアーケードを抜けてエントランスに人が集まる。
つづく