新宿から東中野へ

2007-11-30 23:49:00 | art
あまり体調がよくない。
午後になって、だらだらと支度して出かける。

まずは新宿のニコンサロンへ。
新宿エルタワーというビルがわからなくて、あまりに駅から近すぎてかえって迷う。
西村康写真展「彼女のタイトル」を見る。
先日もpgに行ったときにそんな話をしたような気がするのだけれれど、写真にとっての「私性」というようなことを考える。「時系列はわざと崩しているの?」という質問に西村さんは「まったく考えていない、なんとなく見た目だけで並べている」と答えていたけれど、これがきちんと、被写体にとっての1年半、というようなドラマが見えるような並べ方になっていたら全く違うものになっていたのではないか、というようなことを思い、そうでないことの意味などをつらつら思いながら会場をあとにする。

そのあと、隣のビルなはずのビックカメラに行きたかったのだけれど、これまた散々迷う。もー、新宿は嫌いだ。

疲れはてて東中野の「未来」発行所へ。
恒例発行所の大掃除はあらかた済んでいて、わらわらしたなかで日曜日のシンポジウムの出欠葉書をチェックしたりする。ほどなく慰労会へ移動。総勢15名ほどの愉快な飲み会。豪快な刺身盛りやほっけやアスパラバター焼きやいろいろ食べて、赤霧島という珍しい焼酎を飲んだりして延々盛り上がる。
二次会は不思議な庶民的な店。ここでも焼そばとか焼うどんとか牡蛎フライとか延々と食べて、純米酒がないから普通のお酒飲んで頭が痛くなる。

大掃除のひとのお昼用のおにぎりの残りを、o崎に全部あげたはずだったのに、なぜか一個だけわたしの手もとにあったので、帰りのタクシーの運転手にあげた。とても喜ばれた。


『犬身』

2007-11-29 23:08:11 | books
朝から背中の筋を違えてしまい、痛くてたまらない。こういうの、風邪の前兆だったりするんですよね。寒さのせいもあるのだろうけど。
そんなわけで、来週の「コープとうきょう」の準備をしたあとは、ほとんどをベッドでうつらうつらしながら読書。おかげで『犬身』(松浦理英子/朝日新聞社)を読み終えた。

わたし、本当に現代小説って読んでいないので、松浦さんも初めてだったりする(汗)。
内容はもっとグロいのかと思っていたら、意外にそうでもなかった。登場人物の誰にも感情移入はできなかったけど(笑)、読後感は悪くない。
しかし、わたしはどちらかというと犬よりは猫派なので、犬の匂いのするカクテル(小説のなかに出てくる)とかはご免だ。犬好きなひとは、本当にそんなもの飲んでおいしいと思うのだろうか。松浦さん自身ものすごい犬好きで、犬の子を産みたいと思っているくらいらしいですが。

主人公は、人間としての意識を持ったまま犬に生まれ変わってしまう。そして飼い主として最高だと思っていた女性の飼い犬となる。
前に、犬好きな友人に犬に生まれ変わりたいかと聞いたら、自分が飼い主だったらいい、というようなことを言っていた。なるほどね~と思ったものだ。たいてい犬は飼い主を選べないもの。
わたしは猫に生まれ変わりたいと思うことがよくあるけど、それは人間としての自分に嫌気がさしたときで、日がな惰眠を貪っているだけのように見える猫の暮らしがうらやましいだけのことで、実際には嫌だな。自分に飼われたいとも思わない。


背中が痛くて上半身の動きがほとんどとれないので、晩ご飯は鯖の塩焼き、じゃがいものシャキシャキ炒め(中華風)、法蓮草と豆腐のスープ、と簡単なものに。

そろそろ、と思っていた仕事がペンディングになる。いったいいつまでこんな待機状態が続くのだろう。とはいえ今週末は何かと多忙なので風邪などひいていられないのだ。あー、背中痛い。

ハートのキング

2007-11-28 23:14:27 | Weblog
きょうは水曜日なので映画に行こうと思っていたのだが、そしてそのつもりで時間も調べて出かける準備もしていたのだが、なんだか体調が悪く、化粧して着替えた途中で2時間ほど爆睡。んー、ま、そういうこともあるか。

そんなわけで夕方になってから家を出て、明治学院へ。
きょうの課題は「王様あるいは女王様」。そんなテーマで歌を作ることなんてめったにないから本当に悩んだ。でも、こういうテーマで作ることがどれくらい勉強になるかと思うと、ほんと一生懸命作るわけです。わたしはシャルルマーニュで作りました。トランプのハートのキングのモデルだったということと、スヌーピーの漫画で「シャルルルルルルマーニュって、ルはいくつ?」っていうのがあって、それが印象に残っていて。付け焼き刃でいろいろ勉強したら意外に面白かったですよ。文盲だったとか、水泳が得意だったとか、猛獣飼っていたとか。そういう情報をいったんインプットして、どういう形で歌にするかって悩んでいるのは楽しいですね。成功したかどうかはともかく(笑)。

終わっていつものように「スカラムッシュ」へ。席をとってくれているのは当然ながら、きょうは注文用のメモ帳も置かれていた(笑)。しかも時間のかかる手羽を焼いて待っていてくれた。ありがたいことなり。っていうか有無を言わさず6人前の手羽を食べる(5人だったのに)。

I井さんが同窓会に行ったら同級生がひとり女になっていたという話で盛り上がる。同窓会には行ってみるもんだ、という話。

いつものように満腹で満足で帰る。でも、風邪っぽいなり。

『perspective』と『眼中のひと』

2007-11-27 23:22:38 | books
相変わらず電話やファクスが多くて慌ただしい一日。
I田氏、N田氏にも電話&ファクス。

そんな合間、必要があって『perspective』(香川ヒサ)と『眼中のひと』(小高賢)を読む。
『perspective』は、初期の香川さんの歌集ほどには衝撃を受けないけれど、この独自性というか屹立性に感動する。連作という視点からも、この歌集は読めそうだ。

灯台は灯台である他はなき灯台として灯台である

『眼中のひと』は単純に面白かった。歌人の名前がたくさん出てきて笑うものあり。

長ネギののぞくビニール袋さげ穂村弘風背広の過(よ)ぎる

角川「短歌」12月号が届く。「今さら聞けない短歌初歩質問集30」という特集が面白いけれど、質問のセレクトがかなりアバウトな印象。あ、胃痛を歌った拙作品「天使の喇叭」14首も掲載されています。


昨日の大松達知さんのブログ(おいしそうな写真がいつもいっぱい)で発見した安立スハルの歌が忘れられない。

一皿の料理に添へて水といふもつとも親しき飲みものを置く


きょうの晩ご飯は、蓮根と鶏ひき肉の蒸し物、サーモンとオクラのサラダ、春菊ごはん。春菊ごはんは、春菊と搾菜を細かく刻んでごま油で炒めたあとに炊きたてのご飯に混ぜる。ご飯は昆布を入れて土鍋で炊いてみた。完璧。

踊れるものは久しからず

2007-11-26 18:18:18 | art
昨日は早めに家を出て初台へ。先日松井茂さんの本を忘れた「HUB」にゆく。京王線の新線というのをあまり理解していなくて、新宿駅をかなり歩く。そんなこんなで時間がぎりぎりになってしまい、あせって目白へ。

新首都の会。11名詠草、9名出席。
時間切れで出した題詠のほうの歌について、悩んで妥協しちゃった部分を鋭く指摘される。改作しよう。

終わって、N彦さん、n見、pらむちゃんを引き連れてaちゃんの先導でpgへ。みんな松井茂の個展には足を運びたいと思いながらひとりで行くのは怖くて(笑)二の足を踏んでいたらしい。連れていってあげられてよかった。
松井さんも来て、みんなで「呑者家」へ。地獄豆腐とか小田巻蒸しとかきつね焼とか馬刺とかいろいろいろいろ食べて焼酎のお湯割りもたくさん飲んで、朗読を終えたt見さんとH山くんも来て、くだらない話をたくさんして盛り上がる。
いつものことだけれど、実の無い話すぎて記憶に残らない。
けさになって思い出したのは「踊れる者は久しからず」という言葉。だからなんなんだ。

終電いっこ前で帰宅。「しゃばけ」を見ながら寝ていた……。


きょうは電話の多い一日だった。近藤芳美シンポジウムの問い合わせも、気の重くなる電話もあり。
二日酔いっぽいのでぐだぐだしながらも家の掃除など

晩ご飯は、烏賊と大根の煮物、きのこ豆腐、春菊とまぐろのサラダ。

テレビ三昧

2007-11-25 01:00:23 | TV
録画してあったドラマ「歌姫」の第7話を見たら切なくなってしまった。
戦死したと思っていた夫/恋人が、記憶を失って別の人生を歩んでいた、という話は(「はいからさんが通る」をはじめ)ありがちな話かもしれないけれど、やはり切ないねえ。それは背景に戦争という不条理があるからよけいに、なのかしらね。

「しゃばけ」が見たかったけれど録画にして、「点と線」を見る。松本清張って一時期はまったなあー。全然内容を覚えていないのが不思議なくらい(笑)。たけしに木訥な役は似合わないように思う。ああ見えて意外に都会的なひとだし。話が面白いからつい引き込まれてしまうドラマ。明日は録画予約しておいた。

それにしても急に寒くなった。
寒いととたんに動きが鈍くなる。変温動物かもしれない。という言い訳を自分にしつつ、テレビをまったり見ていた。

夜中の2時から3時の間に(こっそり)ゴミ出しにゆくと、向かいのマンションにいつも一件だけ電気が点いている家がある。たまに消えているとちょっとさみしい。

晩ご飯は、あまりメニューを考える気力がなく、白菜と肉団子の中華煮込み、ピーマンと油揚げの味噌炒め、法蓮草のみそ汁。残り野菜の消費。

それほどのものではありません

2007-11-23 23:08:37 | Weblog
きょうは松井茂さんの恒例個展(そんな名前ではない)のオープニングだったけど、恋人でもないのに連日会いにいくのもなんだしね、個展には日曜日にでも顔を出すことにして一日心すこやかに過ごす。
あ、昨日の忘れ物は無事にお店にありました。「白い本です」って言ったら「ああ、松井茂というひとの本ですね」と言われたよ。オペラシティのHubでは松井茂が話題になったに違いない。

近藤芳美シンポジウムの問い合わせがあるので、鳴る電話にはできるだけ出るようにしている(間に合えば)。あいかわらずセールスの電話は多くて、DMを送りたいから住所を教えろとかいう失礼な電話とか気が萎えます。あとはお墓とハウスクリーニング関係ね。「奥様ですか?」と聞かれて、いまだに「はい」と答えることに抵抗があるのはなぜだろう。「それほどのものではありません」って答えてしまいそうだ。たまに「いいえ」と答えて留守番のふりをすることはある。


晩ご飯は、海老と豆腐の中華炒め。海老チリに豆腐が入った感じ。そういえば、つい最近まで海老は食べられなかったから海老チリって作ったことがなかったのだ。調味料の種類をたくさん使うのに驚く。ややパンチに欠ける味だったけど(塩が足りなかったか)まあまあかな。あとは久しぶりにシンプルポテトサラダを作る。法蓮草の卵とじも。

今週の「モップガール」は、中年女性に希望を与え過ぎ(笑)。

早稲田大学からICCへ

2007-11-22 23:25:04 | art
昼から早稲田大学へ。完璧な乗り換えで早稲田駅に着いたものの覚えているのは「銀だこ」だけで、人の流れに付いていったら大学院のほうに行ってしまった。交番で道を聞いてなんとかたどりつく。松井茂さんが塚原史先生の授業で自作解説のレクチャーをするというので聴講にゆく。法学部の「芸術論IC<モダンアートの思想>」という授業らしい。けっこうな大教室で、松井さんのレクチャーはかなりハイレベルだったので寝ている学生も何人かいたけれど、熱心にメモをとっている学生も。早稲田はさすがにレベルが高いのかな。塚原先生の魅力もあるのだろうな。あー、芸術論とかきちんと受けて勉強しなおしたいものだ。早稲田大学の教室はきれいでハイテク機器も充実していて隔世の感があった。

終わって「松井茂応援団」な面々と塚原先生と近くの喫茶店(いやレストラン?)でお茶しながらいろいろ話をする。なんか、また来週も早稲田に行くことになりそう?

そのあと九段下でしばらくお茶して、ICCへ。
「サイレント・ダイアローグ」という展示のオープニングに参加。「生体情報にもとづいて自然環境を可視化,可聴化したり,バイオセンサー技術などを応用して自然環境との関係性を探る作品が展示されるほか,コンピュータによって自然環境をシミュレートし,新しい「環境」のありかたを模索するような試み」(公式サイト http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2007/SilentDialogue/index_j.html より)がされている、ちょっと不思議な展示会。科学博物館で遊んでいるような感覚。植物が歩いていたり、きのこが鳴っていたり、草薙素子になれたりする、ってどんな展示だ? いや、口で説明するのは難しい。息子にも見せてあげたいと思い、きのこのムービーを送ってみた。お正月に帰省したときに連れていってやろう。
展示を見られるだけかと思ったらレセプションもあって、ワインやら食べ物などありがたくいただく。見事に知らないひとばかりで笑っちゃったけどね。F枝先生の話は面白かった。今度行ったときはF枝先生の作品をちゃんと聞いてみたい。


時間が早かったので、そのままICCの下のパブみたいなところへ。おもにW辺さんのおごりでビールやワインやポテトやアボカドやらを食べる。ごちそうさまでした。
よい気分で帰り道、せっかくいただいた松井さんの新しい詩集を店に忘れてきたことに気付く(がーん)。お店に電話してみよう……。

菊名止まりのほんとの終電で帰宅。駅前のタクシーが珍しく長蛇の列。木曜なのに異様に店も混んでいたと思ったら、世の中三連休前だったのね。

写真は、藤幡正樹先生の歩く植物。これじゃわけわかりません。

一卵性双子

2007-11-21 23:39:34 | Weblog
なんかもう、「風魔の小次郎」が面白くってしょうがない。DVD買ってしまおうかというくらいの勢い(保存版で録画していなかったことを大きく後悔している)。項羽と小龍の一卵性双子デュオもCDデビューするらしいしね(番組のエンディングテーマ曲を歌っている)。しかし一卵性双子でこんなに美形だったらそりゃ売り出したくなるよね。「ざ・たっち」だってあんなに売れているんだから(笑)。

毎回の、ギャグみたいな風魔一族の食事シーンは、懐かしき昭和ドラマのにおいがするよ。
個人的には、エンディングの意味不明な教室シーンが好き。みんなかわいい。

「歌姫」がちょっとトーンダウンしてしまって、そのかわり「SP」がめちゃくちゃ面白いけど、その次くらいに「風魔」を楽しみにしているわたしって、わたしって……。


きょうは秘密の作業に従事。
午後は珍しく読書、していたら眠っていた。

晩ご飯は手羽先の水炊き。実は手羽先はあまり得意ではないのだけれど、水炊きにしてとろとろになっていると大丈夫。手羽先の先っぽは食べられませんけどね。


このところずっと隣の部屋が改装工事をしている(いつの間にか引っ越していた)。朝8時から工事を始めてくださるので大変迷惑。8時には起きようといつも思うのだけれど、二度寝の誘惑と戦っているしあわせな時間なのに。いつまで続くのだろう。
ーーと思っていたら、きょうは二階上の部屋が引っ越ししていた。都会のマンションは近所が全くわかりません。

おでこにたんこぶ

2007-11-20 22:01:12 | Weblog
きょう、和室にあった猫のゲボ(吐瀉物)をうっかりと踏んでしまい、慌てて片足のまま隣室にあるティッシュボックスを取りに行く途中で、近くにあった椅子の背におでこを強打。慌てていたので自分がどういう体勢で移動したのか覚えていないのだけれど、どう考えてもその椅子の高さはおでこと釣り合わない。む~。不思議だ。あとで鏡をみたらおでこにうっすらとたんこぶができていました。久しぶりだ、たんこぶなんて!

まあ、きょうに限らず、最近、自分が「たぶんできる」と思っていることと「実際にできる」ことのギャップに遭遇することが多いですね。

対談の直しを見直して送る。
出版クラブ会館に電話して近藤芳美シンポジウムの打ち合わせ。

晩ご飯は、青梗菜と牡蛎の炒め煮。今年は牡蛎が安いですね。スーパーで1パック半額なので2パック買ったら2パック目は定価だと言う(同じことを、レジで並んでいる間に2回聞いた。みんな考えることは同じ)。
あとは法蓮草とカリカリベーコンのサラダ、じゃがいものみそ汁。もう一品、だし巻き卵を作ろうと思っていたのだけれど、牡蛎2パックで作った炒め煮がけっこうなボリュームになったのでやめた。これが案外手間のかかるレシピだったせいもある。牡蛎に片栗粉をまぶして炒めたあと取り出し、青梗菜を炒めて煮たあと取り出し、厚揚げを炒めて調味したところに牡蛎と青梗菜を戻す、というもの。一般家庭のキッチンではけっこう大変な作業だ。洗い物も増えるし。おいしかったからよかったけど。


相変わらず家にいるときはバレーを見ている。昨日の韓国戦は安心して見ていられた。韓流スターにあまり興味はないけれど、基本的には韓国メンの顔が好き。昨日はちらっとしか出なかったけどキム・ヨハンとか、エースのムン・ソンミンが好き。って誰も知らないよね~。日本選手では控えのセッター、朝永選手が好き。ってだからどうなの、って話ねー。あ~、たんこぶ痛い。