西村しのぶ、久しぶりの新刊。といっても、これが連載されていたのはもう15年くらい前のこと。いったいどういうわけで15年を経ての単行本化とあいなったのか、そっちのほうが気になります。
しのっちゃの漫画としては珍しく男の子が主人公。医大に通う、とても普通な男の子。そこそこ女の子にももてて、そこそこ遊び上手で、でも家族思いのすてきな広瀬くん。『動物のお医者さん』的な要素もあり。
しかし、女の子のファッションに時代を感じます。そりゃ15年前ですもんね。ボディコンとかですよ、ええ。
個人的に、西村しのぶ強化月間なので、会社で『一緒に遭難したい人』とか『LINE』とか『RUSH』とか布教しています。あまり知っているひとがいないのが新鮮。
で、かわりに、といっては何ですが、『7つの黄金郷』(山本鈴美香)を借りて読んでいます。これは1970年代ですか(笑)。古すぎてもはやファッションがどうのということを超えていますけれど、未完の大作なんですって? わたしの机の上に置いてあったのを目敏くみつけたDTPのn村さんが懐かしそうに熱く語ってゆきました。
未完といえば『メディックス』もそうですし、西村しのぶには未完が多すぎます。
ドラマの最終回がえてしてつまらいのと同じように、長編漫画の最終回もかなり厳しいことが多いですものね。未完であることの魅力というものもあるのだろうなあ。最後を知りたいと思う気持ちと、知ることによって失望・落胆することへのリスク。
小説の未完よりも漫画の未完が多いというのも、何かありそうですよね。漫画家って行き当たりばったり系が多いとか?
昨夜、サッカー見たくて寝たり起きたりしながら朝を待っていたのだけれど、肝心なフランスーポルトガル戦の記憶が全くありません。寝不足だけが残りました。とほほ。