ふしぎ発見青森紀行(五)

2006-07-16 12:59:58 | art
7月16日

酔っぱらってホテルに帰って、二人とも寝間着に着替えてしまったあとでわたしは「水が欲しい」とだだをこねたらしい。で、aちゃんは決死の覚悟で部屋の外にある自販機まで水を買いに欽ちゃん走りで行ってくれた(良い子は真似してはいけません)。あげく、aちゃんがお風呂に入っている間にわたしは眠ってしまっていたらしい。全く何様なんだか。

そんなわけで酷い二日酔いの状態で目覚めたものの、ホテルの朝食バイキングはしっかりと食べる二人。

10時チェックアウト。手荷物をホテルで預かってもらって近くの市場を下見。夕方までやっていることがわかったので、夕方また来ることにしてバスに乗って青森県立美術館へ。シャガール展を見にいく。

青森県立美術館は13日にオープンしたばかり。三内丸山遺跡の近くにあるということで、山内丸山遺跡でバスを降りる。あちこちに美術館のポスターや幟はあるのだけれど、場所の表示が見当たらない。仕方ないので売店のおばさんに聞くと「美術館はこっちじゃなくて、道を渡ってかなり戻ったところにある」と言う。わたしたちが戻りかけると、「でも、ここから遺跡の入り口に行けばこっちからも行けますよ」と言う。そうであるならその遺跡の入り口だけ教えてくれればいいと思うのだが、青森のひとは親切なんだか不親切なんだか。しかも、これはあとで気付いたのだけれど、遺跡のバス停の後方に美術館行きのシャトルバスのバス停もあったのね。普通さあ、降りたら前方しか見ないでしょ? せめてバス停にシャトルバスの案内くらいしようよ、青森。

遺跡の入り口から延々歩くこと数分(5分と言われたけどもっとかかった)。エントランスの表示があったので入ろうと思ったら「この入り口からは入場できません」と書かれている。どんだけ親切なんだか不親切なんだか、青森。
ぐるっと回ってようやく正しい入り口にたどりつく。遠い。
オープン最初の日曜日ということで、人の入りはまあまあ。でも、それほど混雑という感じでもない。大丈夫か、青森。
シャガール展はめちゃくちゃよかった。4枚の、バレエ「アレコ」の舞台背景画は迫力満点。シャガールのアメリカ亡命時代の、ごく限られた期間の作品だけなのだけれど、戦争をテーマにした作品群はシャガールにこんな作品があったのかと、ちょっと鳥肌ものでした。
「アレコ」や「火の鳥」は、衣装のデザインもやっていたみたいで、そのデザインのデッサンもとてもすばらしかった。実際の「アレコ」の衣装も展示されていて、どれも忠実にデザインが反映されていてかわいかった。

常設展はちょっと盛り沢山過ぎて、最後のほうは疲れてしまって早足に回った程度。展示が多すぎて導線が悪く、無駄足が多いのも欠点。

この美術館でいいなと思ったのは、入場するときに会場の見取り図と展示作品の一覧のようなものが貰えることで、これはとても便利。目録買うほどでもないとき、あとでこれを見れば思い出せたりします。ほかの美術館でもやってくれればいいのに(やってるとこあるかもですが)。

写真は県立美術館。真っ白でおしゃれな建物。これも安藤忠雄なのかな?
つづく

最新の画像もっと見る