メキシコ朗読会

2005-10-31 23:47:35 | Weblog
酷い二日酔いである。
ウコンを飲んでいたわる。

夕方、家を出て赤坂見附のメキシコ大使館へ。
もう会場は準備万端な雰囲気満々なのに、肝心なことが全くできていない様子。
アウレリオが必死でプログラムとプロフィールを作っている。
出演者の集まりも全く悪くて、リハとかいう感じでは全然ないまま開場時間。
どうなることやらと思っていたけれど、続々と来場者が会場を埋めていく。いったいこのひとたちは何を見て集まってきているのだろうとちょっと不思議。たいした宣伝もしていなかったのに、結局100人くらい来たんじゃないかしら? 満員御礼。

最初にメキシコ大使のスピーチ。
日本語の通訳がつく。
おお、なんか国際的な雰囲気だなあ。

松井茂さんの純粋詩を朗読するさかいれいしうさん。あいかわらずきれいな声だ。純粋詩はさかいれいしうという楽器をもって完成されたというべきか。
斉藤斎藤さんはいつもの感じで、会場の笑いを誘いながら。
わたしは「Merry-Go-Round」をゆっくりと読んだ。
石井辰彦さんは『全人類が老いた夜』から二編。アウレリオからシリアスすぎて翻訳できないと泣かれていたらしい。
平田俊子さんは男への敵意をこめた(?)詩を朗読。スピーチで「メキシコ体育館」と言い間違えていて笑う。

休憩。ビールなどがふるまわれる。
いろいろ来てくださったひとたちと挨拶。

後半トップは藤井貞和さん。『神の子犬』のなかの一編を、短歌バージョンに書き換えたものを朗読。
メキシコからのルイジ・アマラの詩は日本語訳を松井さんが、アントニオ・デルトロの詩は斉藤さんが日本語訳を朗読。
最後白石かずこさん。圧倒。和紙に筆で書かれた詩を三編。チャーミングでエキサイティングな朗読。

時間が押してしまったので、オープンマイクは田中庸介さんとアメリカ人らしきひとがしただけ。準備してきていただいていたひとたちに申し訳なかった。

すべて終わって再び飲み物とタコスがふるまわれる。
mixi経由できてくださったアリカワさんやつぅさんと歓談。林ゆみさんが約束通り日本酒を持ってきてくれたのだけど、そこでは飲むことができず、結局貰って帰る。素敵な紙袋が注目の的(笑)。
テキーラがおいしかった。

お開きのあと、赤坂見附近くの店で打ち上げ。空腹の民たち。
野谷さんがいてくれたので、わがテーブルはスペイン語が飛び交う。スペイン語になると全くわかりませーん、な感じ。きょうアウレリオに教えた日本語「ダジャレ」。

お帰りになる白石さんを平田さんと二人で駅まで送る。
(関係ないけど、きょうわたしはとても手が冷えていて、朗読が終わったあとに白石さんから「よかったわよ」と言われて手を握ってもらったのだけど、それ以来手がぽかぽかになっていたのでした。遠赤外線詩人と名付けたい)

12時くらいに帰る。昨日と同じ磯子行き最終電車だった。


ご来場いただいたみなさまありがとうございました。
大使も大変お喜びだったとのこと。グラシャス。

目白で飲んで飲んで飲んで

2005-10-30 23:54:25 | Weblog
体調いまいち。とはいえ、きょうは岡井さんがレギュラー出席しなくなって最初の「新首都の会」だから、這ってでも行かなくては、とか思いながら文字通り這うように目白へ。

途中で本屋に寄ろうと思っていたのに、あまりに切羽つまっていて(笑)そのまま一気に目白まで行ってしまう。目白には大きい本屋がない(泣)。うう、現代詩手帖~。

で、「新首都の会」は出席者8名。
いや、自分だって、岡井さん来ないなら休んでもいいかなあとか、思わなかったわけじゃないですから他人のことは言えませんが、なんだかさびしかったです。
この会の継続を願うのであれば、きちんと出席してくださいね>みなさん


で、今、ちょっと正気に戻りつつある状態でこの日記を書いているんですが、たしか、きょうは人数も少なかったしいつもよりも1時間くらい早くに会が終わったんですよね。
で、いつものように近くの「やるき茶屋」に、N沢くんとM崎くんと行って飲みはじめて、途中でK瀬くんが来て…。えと、4時過ぎから11時まで飲んでいたということでしょうか?

ま、でも買いそびれた「現代詩手帖」も貰えたし、よかった。
(という結論でいいのか不明)






若干遠回りして帰宅。どれくらい遠回りしたかは言わない。

大口散策

2005-10-29 16:55:10 | books
超ブルーな気分の土曜日。

気分転換に、買い物がてら大口へ。
ぼてぼて歩いているうちに無性に「現代詩手帖」と「ユリイカ」の11月号が見たくなったのだけれど、このへんにそんなものを置いているような本屋はない。横浜まで出てみようかとも思ったけれど、誰かに偶然会ってしまったら言い訳のしようもないほど薄汚い格好で出てきていたので諦める。明日、どこかで買おう。

大口商店街を延々歩く。たいした収穫はなかった。国道1号を渡って、子安のほうまで行ってみる。Y部さんが通っている美人の女医さんがいるという歯医者はこの辺かな、とか思いつつ。疲れたのでマクドナルドに入って100円のコーヒーを飲んでいたら雨が降ってきた。雨が止むまで『フラジャイル』を読む。

松岡正剛というひとの頭はどんなになっているんだろう。ぜひ電脳化していただいて外部記憶としてコピーさせてもらいたいものだ。

いろんなものに興味を持つのは簡単だけど、それを自分のなかで関連付けて整理できる能力というのは、誰にでも備わっているものではないと思う。『フラジャイル』を読んでいると、かつて自分が結構真剣に読んだ書物の名前や著者の名前がざくざく出てくる。そういうものが、松岡さんの手できれいに束ねられたり選り分けられたりしているのを見るとくらくらしてくる。そしてそれ以上に、自分にとっては未知の固有名詞のオンパレードに圧倒されてもいる。世界はどれだけ広いのさ。

そういえば先日「Newton」という雑誌の中吊り広告に「太陽の年齢は50億年、余命も50億年」というようなことが書かれていて、ちょっと気が遠くなったのだった。だからなんだ、ということではなく。

ユニーではなぜか阪神応援感謝セールが行われていた。
安かったので油とか買ってしまったら、帰り重くて死ぬかと思った。こういうとき、息子がいないというのは不便なものだ。

デザイナー

2005-10-28 14:28:19 | Weblog
お昼に家にいるときは、なんとなく「デザイナー」を見てしまう。その前にやっている「貞操問答」というのもなかなか凄いが、それよりも「デザイナー」は面白い。

一条ゆかりの原作は読んでいないのだけど、『プライド』とかも似たような世界だと思えばだいたいの想像はつく。主人公の亜美を演じている松本莉緒がはまり役。彼女が『ガラスの仮面』の亜由美さんをやったときも「なるほど」と思ったけれど。
ライバルで母親でもある鳳麗華(すごい名前だな)を国生さゆりがやっていて、これまた凄みのある演技。おニャンコも憎まれ役をやる時代となったのだね。

で、全く違う意味で興味深かったのは、明という亜美を慕っている役のひとで、どこかで見た顔だと思ったら「仮面ライダー剣」のギャランだった(笑)。特撮イケメン俳優の次の舞台は昼メロと相場が決まりつつあるのかしら。


テレビの話ばかりで恐縮だけど、昨夜の「ローゼンメイデン」もすごかったですね。真剣に人形と口喧嘩するジュンくんに思わず笑ってしまったです。槐先生は後ろ姿だけでした。
からんくんが、わたしがくんくん探偵を好きじゃないかと言っていたけれど、あんな変な犬は好みではありません。断然深紅です!(と、熱くなってどうする)

最近深夜はアニメばかりをザッピングしているので、からんくんと話があってしまいそうで恐いです。ヴェネチアでゴンドラ漕いでいる女の子たちのアニメとか、変なコードぶらさげた鳥のお化けみたいなひとたちのアニメとか、お姉様の入浴に背中を流しにいくコスプレ女学院のアニメとか、人間兵器の少女をおいかけまわしているアニメとか(書いているだけで恥ずかしい)。

いえ別に真剣に見ているわけではありません(念のため)。


きょうは夕方から明治学院大の講座に行きます。
本当は他にも行きたいイベントが二つくらい重なっているのだけど、仕方ありません。
このところ、なんだかいろいろ重なってしまう。来月も涙を飲まざるをえないものの数々。うう。

おやじのような昼食

2005-10-27 16:19:58 | Weblog
けさ、7時半に一回目がさめて「ゴミ出さなくちゃ」と思ったものの動けず、再び目がさめたら9時でした。あーん、またゴミ出せず。まあ、一日おきで来るし、二人暮らしはそんなにゴミも出ないからいいんだけど。

そんな話をすると「夜のうちに出せばいいのに」と言われるのですが、夜更かしとはいえたいてい2時から3時の間には眠るので、そんな時間に外に出る勇気はない。鳥目だから暗闇にめっぽう弱いの。おばけとか見たら恐いし(お前はいくつだ!)
そもそも収集車が来るの早すぎと思います。


お昼ご飯に餃子を食べる。ゆうべ無性に食べたくなって仕事の帰りに買って帰ったものの、遅い時間には食べる気になれなかったもの。昼から餃子というのもなんだか肉体労働のおやじみたいだな、とか思いつつ。言い訳のような玄米をよく噛んで食べる。

また貧血気味なのでやたらと眠い。とろんとしながら「未来」10月号を読む。全選歌欄を読んで月旦書かなくてはならないのもあと2か月だ。そう思いながら読んでいたら、毎月マーカー引きながら「未来」の歌を読んでいるという歌があった。そういう会員もいるのだね。このひとに月旦書いてもらいましょうよ。

いろいろやるべきことを思い出す。明日から週明けにかけてまたばたばたするので、指差し確認しておかないと。
ああ、映画も見たい。もうどれくらい見ていないだろう。「春の雪」って今週からだっけ?

そして今夜は「チャングム」の最終回だ。わーん、号泣かしら~?

M上氏のこと

2005-10-26 22:28:10 | Weblog
11時出社は極楽極楽、などと思っていたけれど、これも慣れてしまうと同じことね。
出かける直前まで「だる~」な気分で、だんだん出社時間が遅くなるような。

きょうは来日しているメキシコの詩人たちが東京外国語大学で朗読会をするというので、挨拶がてら聞きに行こうかとも思っていたのだけど、やはり会社帰りにはきつい時間帯だった。ごめんなさい(ってスペイン語も習っておこう)。


で、全然関係ないけど、やはりM上氏(現在はH島氏)のことを少し書いておこうとか思う。
M上氏(現在はH島氏)は、2001年1月に、将来を嘱望されていた化学の道を捨てて(同時に短歌も捨てて)実家のある北海道に帰って司法試験の勉強を始めた。

と、ここまで書けばわかるひとには誰のことを言っているのかわかる。

で、彼は今年見事に司法試験に合格し、晴れて弁護士になることが決まったらしい。
その就職活動で上京していたところを、先週の金曜日に会って久しぶりに「天狗」で酒など飲んだわけ。来年の夏にはこっちに再び出てくるみたいなので、短歌も復活するのかな? 本人は否定しておりましたが。

大学院の博士課程まで行った化学の道を捨て、法学の道を一から勉強しなおすなんて、凡人にはできない技ですが、彼は三年目で司法試験に受かっちゃうわけ。いやはや。
まあでも、わたしにはそんなことはあんまり関係ないですけどね。

わたしが持って行った「未来」を懐かしそうにめくりながら、「この名前は知っている」「このひとは知らない」と感慨深げにたどりつつも、しっかり時評の文章にいちゃもんをつけるあたり、変わってないなあと思ってしまった。
思い起こすに、彼が北海道に帰るまでの数年、わたしたち(ここにはいろんな人の名前が入る)はとても濃密な時間を過ごしていた。月一回、渋谷のハチ公前で待ち合わせ道玄坂のルノアールで歌会をしたこと。終わったあと近くの「天狗」で泥酔するまで飲んだこと。帰りの東横線で喧嘩していて乗客に注意されたこと。青梅で合宿したこと。朝まで長電話したこと。
恋人でもないのにこんなに濃厚なつきあいができていたことは、今では奇跡だとしか思えない。全然仲良しなんかじゃなくて、会えば言い争いの絶えない関係。でも本当に短歌の話ばかりしていた。みんな短歌馬鹿だった。
本当に「楽しかった」というよりは「濃かったよねー」という日々だったのだ。

当時の仲間たちはいろんな事情でばらばらだし、今さら同じことができるとは全く思わないけど、あの日々が持てたことはいろんな意味で幸せだった。

彼が本格的に上京してきたら、盛大な歓迎会をしようと思っている。

今さら「パトレイバー」

2005-10-25 18:20:53 | Weblog
ふにゃふにゃな一日。

『機動警察パトレイバー劇場版』と『機動警察パトレイバー2 the Movie』をDVDで見る。
もう、圧倒的に2がいいですね。絵も全然違うような。
これって80年代なんだー。はぁ。てことはエヴァより前なんですよねー(いろいろ感慨深い)。
設定が、80年代から見た2000年くらいの世界だから、当時の20年後ってこんなふうに捉えられていたのかとか、押井さん独特の下町っぽい描写が面白かった。
登場人物のキャラみたいのはやっぱ『攻殻機動隊』のほうが格段に面白い気がしますけど。
ま、まだ一回ざっと見ただけなので、近いうちにまた見直してみたいです。

そんなわけで、あとは手紙を一本書いたくらいでした。

らでぃっしゅぼーやにまたカボチャが入ってきたので(カボチャは嫌いではないけれど、料理法がワンパターンになってしまってつまらない)、時間もあることだしポタージュもどきにする。
バターでタマネギを炒めて、かぼちゃを小さめに切ったものを加えて水と牛乳とコンソメの素でひたすら煮込む。多少かたまりが残っているくらいでよいの。

明日はまた会社です。
メキシコの詩人たちの朗読会が東京外国語大であるので行きたいのだけど、ひどく遠い場所(多磨?)のようなので、会社帰りには厳しいかも。

ネクラポリス

2005-10-24 16:45:23 | books
8時過ぎに起きたものの、からだが動きません。
でも、きょう締め切りの添削のお仕事が~。量もけっこうあったから半分諦めかけたけど、始めたらサクサク進んでしまった。なんのことはない。

午後の早い時間にケリがつき、宅急便で送り、ついでに息子へビデオと「三蔵2」と歯ブラシを送るため郵便局へ。「手紙は入っていませんね?」と聞かれたので「はい」と答えたけど、歯ブラシは冊子小包で送ってよかったんだろうか? るる~。

(あ、歯ブラシというのは、彼はずっと歯の矯正をしていたのでちょっと特別な歯ブラシを使っていてそのへんでは買えないのです)

家に帰ったらナイスタイミングで「攻殻機動隊」のDVDが届いていた。
K島さんから借りた「パトレーバー」劇場版のDVDもあるし、明日はDVD三昧と行こうかな(と、いっこ終わるとすぐに気がゆるむ悪い性格)。

んー、でも、あらかた済んだような気がするぞ。き、気のせいかな。


今、通勤などでは敬愛する松岡正剛さんの『フラジャイル』を読んでいます。ずっと気になっていた本なのだけど、文庫になったと聞いて飛びつきました。松岡さんの本はどれもお高くて。でも、『複雑性の海へ』を読んでなかったらわたしの短歌はずいぶんと違うものになっていただろうと今でも思うのね。『フラジャイル』も予想にたがわず面白くて、読むのがもったいないくらいです。なのでとてもゆっくり読んでいます。

あと、寝る前読書は恩田陸さんの『ネクロポリス』。最新作家の小説を読むのってあんまりないことなんだけど、珍しく心惹かれて。でも、『ネクロポリス』って覚えにくいですよね。みくろぽりす?(それは小さすぎ) ぷろぽりす?(それは蜂の巣) ねくらぽりす?(それは根暗な警察官)……くだらなすぎ。

それから『NANA』の13巻もやっと読んだですよ。
だんだんどうでもいいや、って気になってしまうのはわたしだけ? 面白いのは面白いんだけどねー。

歌葉新人賞公開選考会にゆく

2005-10-23 21:42:36 | Weblog
出かけるつもりではなかったのだが、よんどころない事情によって予定が急に変わったので、外苑前まで「歌葉新人賞公開選考会」へ行く。

行く前に町内会の共同募金の集金を会計さん宅に届け、神奈川参議院の補欠選挙に行って。

昨日のことがあったので、きょうは念入りに会場を調べて行ったのだけど、迷う余地のない場所であった。
予約で席はいっぱいだと聞いていたし、立ち見する体力があるのか不安ではあったけれど、なんだか椅子を増やしてくれて司会席の目の前に座ることになり、風邪を押しての司会役に奮闘するS藤さんを応援しながらの観戦となった。
まず驚いたのは、聴衆の若さ。や~ん、あたし最年長かしら~と、どきどきしてしまったわ。しかも知らないひとが多いこと。ま、候補作の作者でまともに面識があるのは島さんくらいだしね。
穂村、加藤、荻原の三氏の絞り込んだ三作品が出た時点で受賞はすんなり決まるかと思われたけれど、意外に難航したという感じだった。あそこで妥協して決めてしまっては圧倒的につまらない展開ではあったけれどね。

しかし、批評の軸がもう本当に変わってきているんだなあと実感。
穂村さんの言っていることが一番面白かったし理解もできたけれど、結社の歌会などでこういった視点で批評を行ったとしても世代がもう少し上のひとたちには全くちんぷんかんぷんなのではないかしら。
休憩のときに荻原さんと、総合誌の新人賞との圧倒的な差みたいなことを話した。

でもいろいろ勉強になりました。無理してでも行ってよかった。

会場で枡野さんとも久しぶりに話をする。少し太られたみたいだけど、バランス的には丁度いい感じでした。
それにしても、島さんやしんくわさんなど、毎年遠方からがんばって出てくる。こうやって目の前で自分の作品が批評のまな板に乗っているのを見るなんて、やっぱり貴重な体験なんだろうな。

そして何にせよ、一番大変だったであろう穂村、加藤、荻原の三氏はお疲れさまでありました。


終わって懇親会には参加せずダッシュで帰る。
結局まあ、自分で自分の首を絞めているわけで。とほほ。


あ、「仮面ライダー響鬼」は「NARUTO」みたいだった。朱鬼、かっこよかったけどね。もう死んじゃうんかい!

自分を信じちゃいけないよ

2005-10-23 01:02:12 | Weblog
伊津野重美さんの出版記念朗読会に出演するため表参道へ。
一回行ったことがある会場だし、前回は奇跡的にすんなりたどりついていたので、油断して地図も持たずに行ってしまったのが大きな間違い。

迷う迷う。これは絶対無理と思って、スタッフのK池さんにSOSの電話。言われたとおりに戻って歩いていくものの、行けども行けどもたどりつけない。ぐるぐるまわって元に戻る。再び電話。クレヨンハウスの前で回収してもらう。うう。

たぶん30分くらいさまよっていた。会場に着いたらすっかり疲労感マックス。こんなんで朗読できるかしら?
簡単なリハ。暗転のなかで舞台に出ることができず(鳥目なんです、わたし)、明るいうちに出させてもらうことや、ハケのときに舞台袖のスタッフに手を引いてもらうことに(あたしゃ婆さんかよ)。

朗読会は、これまで伊津野さんが一緒に朗読してきたひとたちとの回想的というか総集編というかそんな感じで、出演者のみなさんも朗読に関してはもう辣腕者揃いなので、もりだくさんでありながらも飽きさせることのない2時間強でありました。
会場の一般のひとがどんなふうに聴いたかはわからないけど、わたしはほとんどをリアルタイムで見てきた人間のひとりとして、心からえみちゃんを応援してきたひとりとして、なかなか感慨深いものがありました。
それぞれたぶん全くすばらしい(変な日本語か)。
印象的だったのは広田栄美さんのからだの美しさだった。ひきしまった二の腕~。

打ち上げのインド料理屋でたくさん食べた。なんだかすごくお腹がすいていて、実は舞台の上でくぅ~とお腹が鳴ったりしていたのだった。てへ。

穂村さんと久しぶりに少し話した。昼間BSの短歌スペシャルの選者やっていて(NKHからヘリコプターで移動だったとの噂あり。うそですけど。レコード大賞から紅白歌合戦に移動する売れっ子歌手並みのハードスケジュールだったみたいよ)さぞやお疲れだと思いきや、老人熱にやられたのか(笑)珍しくやる気満々な感じが頼もしかった。
そうだよね~。なんかわたしも「疲れた」「忙しい」「しんどい」とかばかり言ってないで、隙あらば切り込んでいくくらいの意欲を持たないとな。

ま、無理だけど。

なにはともあれ、えみちゃん、おめでとう。歌集楽しみにしています。
そしてご来場くださったみなさん、ありがとうございました。