秋の夜長

2008-09-30 22:20:44 | Weblog
寒い寒い。

なのに、昨夜は寝たのか寝なかったのかわからないまま朝だった。
ずっと本を読んでいて、新聞配達が来た音がしてさすがにスタンドを消したものの、ふわふわと夢とうつつをさまよっていた。あまり動かないからからだが疲れていないのだろう。また少し歩いたりしないといけないなあ。

ぽやんとした頭のまま、原稿を仕上げてファクスとメールで送信。

久しぶりに土鍋で炊き込みご飯を炊く。鮭と塩昆布。きょうは上手に炊けた。



元ボスが会社を辞めるという噂を聞いていたのだが、きょう正式に辞令があったらしい。(葛藤はあったものの)いろいろとお世話になった方だ。あんなに仕事のできる(量も質も)ひとが辞めてしまうなんて、あの会社はこの先どうなってしまうんだろう。ううむ。

フォークダンスDE成子坂

2008-09-29 22:12:01 | Weblog
寒っ!


おかげでよく眠れるのはありがたい。
とはいえ、ぽそぽそとやるべきことをやる。
あとは、録画しておいた「ボキャブラ天国」をうつらうつらしながら見る。
もう10年も前の番組なんですね。懐かしい番組。すごく好きだったのだ。フォークダンスDE成子坂が出なかったのがすこしさみしい。

フォークダンス DE 成子坂 ボキャブラ 傑作選



9月ももう終わりですね~。
読みたい本がたまってきたので、しばらくマンガは節制して読書にいそしみたいものです。寝室に山積みになっているマンガを整理しなくては……。

プラッチック

2008-09-28 23:24:08 | Weblog
新首都の会だった。
今月はi川さんのかわりに詠草を預かって行かなくてはならず、ほかに会計とかいろいろ重なってとても不安。案の定、投票用紙の準備を忘れ、コンビニでメモ帳を購入。
10名詠草の7名参加。少人数だったので、一首一首をいつもより丁寧に。個人的興味でo滝さんにほぼすべての歌についてコメントを貰ってみた。相変わらず、「精神が貧しい」「読者を脅している」「黒百合にめがけて(票を)入れてしまった」などo滝語録を満喫した。
わたしは万葉集のとても有名な歌を下敷きにした歌を提出していたのだけれど、分かってくれたのは二人だけだった。とはいえ、逆に分からなかったひとに猛省を促すようなかたちになってしまって、かえって申し訳なかったような。まあ、知識なんてのはこういうことの積み重ねでしかないと思いますけどね。
どの歌の批評のときかは忘れたけれど、M森さんがプラスチックのことを「プラッチック」と言っているのを聞いて、「ああ、関西人なんだなあ」と思う。という話を飲み会のときに言ったら、本人は全く気づいていなかったみたいで面白かった。M森さんの第一歌集のタイトルは『プラッチック』にするとよいと思う。

そんなわけでM森さんとN島くんと三人で寂しく盛り上がって飲んでいたのだが、白の会からK瀬くんとY岡くんとY田くんが流れてきて、どういうわけか結果的に「やるき茶屋」とは思えないような豪遊をしてしまった。最後は水をピッチャーで貰う(でもその後も日本酒を飲んでいる若干名)。そして今月も「やるき茶屋」のワインは飲み尽くした。いいかげん覚えて在庫を増やしてほしいものだ。

S藤さんが同人誌をやるという不穏なニュースについて本人に電話確認。ついでに入籍の確認。
N島くんの歌集の表紙のゲラを見せてもらう。ついでに彼にもおめでた話。

なんかほかにもいろいろ面白い話があったようにも思う。
写真は「ストロベリーパフェ(巨大)」を無心に食べる某男子二名。都合により一部画像を修正しました。
なお登場人物についての敬称「さん」「くん」の区別に深い意味はありません(尊敬度、ではありません)。基本的にわたしは男子は「くん」(か呼び捨て)で呼びます。って無駄な情報。

短歌研究の授賞式

2008-09-27 23:22:54 | Weblog
昨日の話から。

昼過ぎに会社に行って、届け物をしたあとo川さんs瀬さんとランチ。
時間が中途半端だったので迷ったのだが、とりあえず神保町へ。駅出たところのロイホでコーヒー飲みながら、貰ってきた「トリッパー」を読む。マンガ特集をざっと。東浩紀と宇野常寛の対談がなかなか面白かったので赤線引きながら読む。本当にそうなのか? と思う箇所もあり、とりあえず宇野常寛は読んでみなくては。

少し早めに如水会館へ。短歌研究三賞の授賞式。O原さんを見つけて喫煙所に誘い、少しお話。授賞式は、新人賞の受賞が田口綾子さんということで早稲田短歌会の若者が多くなんだか華やかな雰囲気。研究賞の穂村弘さん、評論賞の今井恵子さんおめでとうございました。

懇親会では最初h山さんの手先となって働く。オムレツ(目の前で焼いてくれる)を一番に食べ、ローストビーフを一皿食べたのみ。あとはずっとワイン飲みながらいろんなひとの間を巡る。すごく久しぶりにkちゃんに会えたのがうれしかった。遠くからY岡くんがにこにこと近づいてきてくれたのがうれしかった。M月くんとツーショットの写真を撮ってもらえてうれしかった(あれは編集部のカメラだったと思うけど、くれないかなあ~)。

二次会は同じ会館内の1Fの店だったのだけれど、なかなか誰も来ないのでI井さんと長いテーブルの端と端に座ってお金持ちの食卓ごっこをして遊ぶ。Y岡くんがクリームなんとかかんとかというカクテルを頼んだのに全然クリームは乗っかってなかった。H村さんとI井さんの名刺入れとお財布がお揃いだった。

そのあとI井さんと新宿のsad's cafeへ。来週のクロちゃんを偲ぶ会の話をしながら、お腹がすいたので葱うどんを作ってもらう。激うま。鴨スモークも食べた。ワインのあとジンライム。いろいろ驚く話など聞きつつ午前3時頃まで。帰りのタクシーは珍しく高速から自宅まで滞りなく指示ができた。

で、寝たのが4時半くらいだったと思うのだが、8時半にi田さんからの電話。ケータイにだったのでなんとか出て、頼まれごとを引き受ける。するとそれに関わる電話がすぐに家電にかかってきたのだけれど、す、すみません、出られませんでした……。

ぼんやりと二日酔いな一日。来月の万葉集の会の会場予約を忘れていたことに気づき、慌てて電話予約。あ、危なかった。

他にも何かとりこぼしていることがありそうな予感。
とりあえず、明日の新首都の会の歌を作ろう。

『夏鴉』

2008-09-25 23:24:58 | books
澤村斉美さんの第一歌集『夏鴉』を読む。
澤村さんと初めて会ったのは、もうずいぶん前のような気がする。着々と角川短歌賞を受賞し第一歌集を上梓されたように思われるものの、もう彼女も三十歳になろうとしているらしい。

一読して、正直言って分からない歌が多かった。
たとえば

死ののちもしばらく耳は残るとふ 草を踏む音、鉄琴の音

この「耳」が聴覚のことだと分かるまで、ほんの少し時間がかかるのだ。分かってしまえば分かり易いいい歌だと思う。
それから、上半身の重い歌が多いという印象も持った。

本当に欲しいものだけメモをするノートを秋の日付で終へつ

「本当に欲しいものだけメモをするノート」と「秋の日付で終へつ」のバランスのような話。これは、多出する句跨がりの問題ともつながるだろう。

とはいえ、読み終わってみたら案外付箋の付く歌は多かった。

おほかたの友ら帰りし構内に木の椅子としてわれを置きたし
雲を雲と呼びて止まりし友よりも自転車一台分先にゐる
深い深い倦怠感のプールへと投げる花束浮いたではないか
セロテープひらひらと指に泳がせて来るはずの人来るまで長し
ミントガム切符のやうに渡されて手の暗がりに握るぎんいろ
喪主として立つ日のあらむ弟と一つの皿にいちごを分ける
恋はれ買はれ絵はまもられてゐたりけりガラスケースのほの明るさに
蜻蛉はあらはれよ ゐよ なだらかに夏の思ひのくづれるみづに
手を垂れて生木のやうな体にてわれは市バスに運ばれてゆく
ハプスブルク凋落の章の読み易く髪の奥までゆふやみがくる
倦むほどの長い時間を眠りつつもうそろそろだ、薄を刈りに
もの憂さはあなたのせゐではないけれど伐らむとすアサガオの枯れ蔓
自意識の濃きひとときをやりすごす木の下の人は鳥を見つめて
決別といふほどのことわれはせずひとりで閉ぢゆく扉を思ふ

定型との格闘の跡が見える、骨太な歌が魅力的だ。やや大づかみな印象はあるものの、等身大の歌は好感度が高い。

それにしても、『夏鴉』という歌集名はどうなんだろう。俳句の季語らしいけれど、若い女性の第一歌集としては地味すぎないだろうか。

まあでも、わたしは個人的に「京大短歌」なひとたちがとても好きなので、彼女には大いに期待するのです。負けるなよ、西やん。


明日は短歌研究の授賞式にゆきます~。

S.A.S.

2008-09-24 23:32:06 | Weblog
CDTVのスペシャルとかで、サザンオールスターズが出ているとこだけを見た(たまたま)。サザンは4曲歌ったのだが、これが最後のテレビ出演になるであろうラストの曲が「マンピーのG☆スポット」だった。桑田さん、はげヅラにピーマン乗っけて。いいなあ、サザンのこういうとこ。

それにしても、ミュージシャンというのは何歳になってもベタなラブソングを歌って許されるからいいよね。

先日の加藤さんの会のときに、S苑ちゃんがもう50歳になるという話をしていて、H村さんがぼそっと「なんでこんな歳になっちゃったんだろう」って言うんですよ。その気持ちすごくよくわかって「10年くらい気を失っていた気分だよね」と言ったら、H村さんも同意してくれた。たぶんわたしたちは、10歳くらい若い気分でいるのだな。そして、歳をとるということはそういうことなのかもしれない。自分が重ねた年月が、積み重ねになっていないかもしれないという悔恨との闘いだ。


きょうは水曜だったけど映画には行かなかった。なんとなく。
家で洗濯婆と化していた。
あとは歌集を読んだり、総合誌を眺めたり、原稿を3行くらい書いたりした。

嫌いなCM

2008-09-23 23:41:59 | Weblog
木村拓哉が「好きな男」V15なんだそうだ。ま、このアンケートの信憑性については(あまりにもばかばかしくて)今さらどうのこうの言うつもりはないんだけど、わたしはこの頃のキムタクの出ているCMが嫌いでたまらない。ガムのCMも、ジーンズのCMも、ヘアーワックスのCMも、全部嫌い。

あと、見るだけで嫌な気分になるのは吉瀬なんとかって女優(?)の出ているCM。ニベアとなんか車のやつ。最近このひとがやたらドラマにも出ていて、どれも嫌な女の役だったりするから似合っているといえばそういうことなのか。

ついでに言うと、みのもんたの出ているなんとかホームのCMも嫌いだ。

みんながみんなこれらのCMが嫌いなわけではないだろうけど、見ていて不愉快な気分になるCMというのはどうなんでしょうね。CMキャラクターって好感度が一番なんだろうに。だからキムタクのCMが多いんだろうけど、それ見て不愉快になっているわたしは世の中に逆行しているの? (あー、でも、吉瀬なんとかとみのもんたはキャラクターそのものが嫌いだけど、キムタク自体は別に好きでも嫌いでもない。CMが嫌なだけ)

好きなひとが多ければ嫌いなひとが多くなるのは仕方ないことだけど。
とはいえ、たったひとりのひとに愛されるためには、誰にも愛されないでいればいいってわけではない。

世の中むずかしいね。

きょうは秋分の日。equinox な日。
equinox という語が気に入って、歌集のタイトルにしたいと言ったら反対されたことがある。発音むずかしいね。

「世にも奇妙な物語」、「どつきどつかれ~」というやつが面白かった。微妙にフェミコードにひっかかりそうでしたが(笑)。

『英語でよむ万葉集』

2008-09-22 21:10:08 | books
きょうは一日ダウン。
胃が痛い(飲み過ぎ~)。でも、おかげさまで風邪はどこかへ飛んで行ったもよう。前日の発熱が効いたのだろう。きちんと熱が出ないと風邪は長引くのだな。

ぐだぐだと、録画してあった「ファン・ジニ」の最終回など見て一日を過ごす。ま、きょうは自分を甘やかす日(甘やかしてばかりのようでもあるが)。


少し前に読み終えていた『英語でよむ万葉集』(リービ英雄/岩波新書)のことでも書いておこう。
万葉集ブーム(自分内)なので、こういうものも読んでみるのだが、予想以上に面白かった。現代語訳よりもむしろわかりやすいかもしれない。いつだったか、リービ英雄が朝日新聞で「天の香具山を実際に見に行ったら、山というよりただの丘だったことに驚いた」みたいなことを書いていたのだけれど、その体験からか、「天の香具山」は「heavenly Kagu Hill」なのだった。

世の中を何物に譬へむ朝びらき漕ぎ去にし船の 跡無きごとし

この沙弥満誓の有名な歌は、英訳されると

To what shall I compare
this life?
the way a boat
rowed out from the morning harbor
leaves no traces on the sea.

となる。なんと、わかりやすいではないか。

あと面白かったのは、リービさんは枕詞も全部訳しているのだ。「あをによし」は「beautifl in green earth」、「草枕」は「grass for pillow」というように。これは大変だなあと思うと同時に、やはり枕詞にもそれなりの意味はあるわけで、特に翻訳の場合は完全に無視するわけにはいかないのだろうなと思ったりもする。
そういう苦労も含めて、なかなか面白かったのだけれど、やはり新書というのはどうにも中途半端な気がしてならない。もちろんリービさんは万葉集を全訳しているわけだから、全部英語のやつを読むべきなのかもしれないなあーと、遠い課題図書として思うのだった。
しかし、長歌とかを、「これは英語にしやすい」とか興奮して語っているのを読むにつけ、『万葉集』は意外に英語に近いのかもしれませんね。負けるな日本人って感じ。

『雨の日の回顧展』読書会

2008-09-21 00:10:16 | event
ゆうべ、風邪のピークが来たのだった。夜中に、ぴゅーと発熱。もんどりうって眠られず。ほんと、きょうは絶対出かけられないと思ったのね。

でも、朝起きたらそんなにしんどくもなく。たらたらと支度をして出かける。
飯田橋まで、一番楽な経路で。
飯田橋に着いたら、雨。あらら、雨は夜からではなくって? と思いつつ、しばらく歩いて行くも(傘持ってません)、本降りになってしまい、途中の店で傘を購入。3000円もした。

出版クラブ会館にて、加藤治郎さんの『雨の日の回顧展』の読書会。25人ほどの小さな会で、佐藤弓生さんと岸原さやさんの基調発言のあとは全員の意見を順繰りに聴いていくような会。他結社からも穂村弘さんや栗木京子さん、松村由利子さん、小嵐九八郎さん、今橋愛さんなどもいらして、全体的には昔からの治郎さんを知っているひとたちとお弟子さんたちとの混合な会。
いろんな問題点が言及された。トップを走っているひとには注文が多くなるのは仕方ないことだ。わたしは、私性をどこまで排除できるのか、そこのところの問題提起をしたつもりだったが、岡井さんがうまくフォローしてくれた。

懇親会では栗木さんや小嵐さんといろいろ話す。後半、N村くんと継続の力について。
お開き後、まだ7時なのにお茶に行く一陣を見送って、o崎、E田さん、N島くんとそのまま「鮒忠」の2階で飲みなおす。短歌の未来やE田さんの若かりし日の武勇伝について(?)延々と語り、10時に追い出される。

名作誕生

2008-09-20 21:40:52 | event
立川の朝日カルチャーセンターへ「岡井隆の朗読術」を聴きにいく。

早目に着いてしまったので、ルミネのヴィレッジバンガードで「VOW」(渋江譲二がインタビューされている号)を立ち読みなどしていたらぎりぎりになってしまった。

本日は、岡井さんのほか石井辰彦さん、穂村弘さん、詩人の平田俊子さんというメンバーで、ソネットと「東京タワー」をテーマにした新作の披露と朗読。
こまごまとしたことは書かないけど、またしても名作誕生の場に立ち会ってしまったという感じ。ほんと、岡井隆はすごいなあ。震えたよ。これだから、多少遠い(立川)とか、受講料が高い(3700円くらい?)とか思ってもこの講座は聴きに行きたくなってしまうのだよな。

終わってe子さんと少し話す。講座の始まる前に、こっそり「点取り占い」を手渡してくる、お茶目なe子さん。

そのあと、n見や「かばん」のひとたちと餃子屋へ。ものすごい中途半端な時間に餃子や皿うどんとか食べながら軽くビールと紹興酒。5時前に解散して、オリオン書店で買った「短歌研究」の9月号を読みながら帰る。途中でものすごい頭痛がしてきて、これはやはり風邪が治っていないのか半端な酒を飲んでしまったせいなのかと思いつつ、でろでろになって帰宅。晩ご飯、という気分でもなかったので、刺身を買って帰った。

家に帰ると「短歌研究」の10月号が届いていた。