『おおきく振りかぶって』11巻

2008-10-31 23:58:11 | comic
最近ちょっと悔しかったこと。
『流星の絆』原作本が、いつのまにか二宮くんたちの写真付き帯になっていたこと。わたしが買ったときにはまだ文字だけだったのに……。ちぇ。

そしてドラマももう3話。ちょっと今週は緩かったかな。しかし、子役たちがすばらしい。

そうそう、先日、『おお振り』の新刊を買ったですよ。初めての危機、な感じにどきどき。いや、今までも危機はいっぱいあったんだけど、今回はちょっと違うのよね~。そしてついでにまた1巻から読み返したりしています。本当にもう、どんだけ好きなんだかって!



きょうはなんだか眠い一日だったけど、さすがに書きあぐねていた原稿を仕上げる。珍しく途中で大きく書き直したため、予想外に時間がかかってしまった。とりあえず、自分に課している月末締切は守った。ぜいぜい。

それにしてもこの二日間ほとんど家を出なかった。きょうも、なんとなく家にあるものでいいやと、買い物にも行かず。ちょっとしたひきこもりな気分。

『リアルのゆくえ』

2008-10-30 23:57:17 | books
『リアルのゆくえ――おたく/オタクはどう生きるか』(大塚英志+東浩紀/講談社現代新書)を数日前、やっと読み終わりました。電車のなかで笑いそうになりながら読んでいたのはこの本です。とにかく大塚さんが東さんに苛立って噛み付いていて、わたしは世代的には大塚さんのほうが近いのだけれど、少し東さんに同情してしまいましたよ。
そしてあとがき読んで唖然……という感じでしたが、いろいろ得るものは多かったのです。
読んでいて、唐突に「短歌」という語が出てきたので驚いたのね。ライトノベルについて語られているところなんですけど、「受け手と作り手が共通のデータベースを持っていないといけないわけだから、仲間うちだけの閉じた作品になる可能性は高い。それはそうなんだけど、他方では短歌のような古い伝統とも結びついた方法だと思う。この場合、いい小説とは、できるだけ多様な感情をできるだけ効率よく圧縮したものということになるでしょうね。つまり、適度な量で物語も平凡だけど、感情を喚起するポイントがとにかく満載されているもの」(東浩紀)というように。「短歌のように古い伝統」とか言われていますが、たしかに短歌ってものすごい量のデータベースの上に成り立っているんですよね。そして、どこかで聞いた「圧縮」なんてことまで出てきてしまうと、いろいろ頷いてしまうわけです。


きょうは終日、お金にならない原稿書いたり、お金になる原稿のための資料を読み込んだり。

友人に借りていた本を返すのに、佐川急便の袋に入れてヤマト運輸の伝票を貼ってしまった。家にあった伝票がたまたまヤマトのだったということに気づかなかった。ふだんは佐川くんを使っているので、とても後ろめたい気分に(ヤマトのお兄さんは笑って「かまいませんよ~」と言ってくれたが)。

二日くらい前に仕込んだ塩豚で茹で豚を作る。スープももちろん使って若布スープに。
少し残ったので、明日のお昼は焼きそばに決定。

『ブーリン家の姉妹』

2008-10-29 23:09:04 | cinema
邦画が続いていたのでたまには洋画をと『ブーリン家の姉妹』を観るため川崎TOHOシネマズへ。

ヘンリー8世(Wikiから拝借してきた写真参照)が、愛人を正妻にするためにカトリックから離脱してイギリス国教会を作っちゃったトンデモな王様で、しかも絶倫なひとだったということは有名な話。この映画は、そうやって愛人から正妻になってしまったアンと、歴史上にはあまり出てこないけど実はアンよりも前に王の愛人だった妹・メアリーの物語。
なんというか、時代や家や男に翻弄されて生きた姉妹の、壮絶な話で、けっこうはらはらどきどきな展開です。姉・アンは知的で美貌の持ち主なんだけど、はじめ王は控えめで女性的なメアリーのほうを好きになってしまうのね(しかもメアリーは当時人妻)。でもっていろいろどんでん返しがあって、最終的にはメアリーの強さが強調されるような結末。
馬がね、すごいです。あと、ヘンリー8世の肩幅がすごいです。あ、姉妹のお母さんが一番すごいです。
なかなかいい映画を観たですよ。

そのあと、とある買い物のため川崎を徘徊。疲れた……。
書きあぐねている原稿のために資料を持ち歩いていたのだけれど、喫茶店に入る時間もなく帰宅。

録画しておいた「スクラップ・ティーチャーズ」の3話が、野球中継の延長のせいで尻切れとんぼになっていた。うちのレコーダ―ちゃんは野球があると自動的に30分は延長してくれるんだけど、その日はCSでの巨人優勝が決まった試合だったから40分も延長していたらしい。むう~、巨人め。

『ネフスキイ』

2008-10-28 23:57:12 | books
みんなが面白い面白いと言うので(と言われたから、というわけではないけれど)、『ネフスキイ』を読んだ。八百首以上あるというのに、すらすらと楽しめる。
気になったのは、なんだかかわいい歌があること。岡井さんもいよいよかわいいおじいちゃんになりつつあるのだろうか。やだなあ、それは。

関東バス車庫にくらぐらと休むのをおやすみと声かけて通りぬ
パジャマのまま飯食ふ慣ひ前方にムク後方にスズメ騒げど

こんなのね。パジャマ姿でご飯を食べている岡井さんを想像してみる。パジャマはシルクだったりして……。いやん。

どこから読んでも、何日かかけて読み継いでも、それなりに楽しめる。もちろん即詠に限りなく近いのだけれど、様々な試行がされている。八十歳を過ぎてこういうことをされると本当に困るよね。
『ネフスキイ』は、来年早々にでも読書会のようなものをやろうと企んでいる。多くのひとたちと語り合いたい歌集だ。

とあることの準備のため、歌集やアンソロジーを模索していた一日。
比較的、まじめな一日。
相変わらず書きあぐねている原稿は取りかかれず。

『花柄』批評会

2008-10-27 23:53:01 | Weblog
昨日は、やや二日酔い気味の頭を抱えて神保町へ。
魚村晋太郎さんの第二歌集『花柄』の批評会にパネリストとして参加した。
このところ司会ばかりやっているので、パネリストとしての登壇は久しぶり。緊張すると思ってメモのようなものを用意しておいたら、結局それをつなげて読むことに終止してしまった。時間が足りない気がしてどんどん早口になってしまったことも反省。だいたいわたしは早口なんだけど。
他のパネリストは穂村弘さん、花山周子さん、島田幸典さん、司会が尾崎まゆみさん。
相聞歌の連作についての評価が大きく分かれたが、有意義な会だった。岡井隆=キムチ説に深くうなづく。わたしも、ちょうどいい漬かり具合の茄子の一本漬けくらいにはなりたいものです。
参加者は70名ほど? なかなかの盛況ぶりで、様々な結社のひとがいたし関西からも多くいらしていた。人徳だなあ。とはいえ著者の魚村さんは前夜大変なことがあったらしく、上がったり下がったりの二日間だったもよう。

二次会ではいろんな人といろんな話。玲瓏は不思議なひとがいっぱい。
三次会でもいろんな人といろいろ話す。このあたりで一回転び、唇を切る(転んで顔は無傷で唇だけ怪我するってどゆこと?)。
四次会でカキフライを食べるひとたち。もはや何を話したかの記憶もあいまい。
そのあとさらにT村さんとU村さんと三人でSad' cafeでワインを飲み、合計3回くらい転んで膝が痛かったわたし。


そんなわけで、唇と口の中と右膝と左腕の痛いきょうのわたくしです。
内臓もあちこちぼろぼろな感じなので、蜆のみそ汁を飲む。だんだん。
明日からまたがんばりますです。

骨盤とか骨折とか

2008-10-25 23:26:22 | Weblog
新首都の会のため、目白へ。
本日は参加10名。これくらいが人数としてはちょうどいい。
歌会人生初の0点を経験する。0点なのに、みんなが「いい歌」とほめてくれるのは社交辞令を割り引いてもそれほど悪い歌ではなかったのかもしれない。歌会で点数が入るか入らないかということは、あまり歌の善し悪しには関係ないとは思うものの、やはり0点はへこみますね。

終わって、新宿へ、n見とお茶したあと紀伊國屋書店で「短歌研究」と「短歌」と「ユリイカ」(中上健次特集)を購入。「短歌」は光森さんの受賞が発表されている号で、なかなかいい一連だった。難解さは選考会でも理解されきっていないようだったけど、あきらかに力を感じる50首。新首都の会で出された歌もいくつか散見。こうやって50首のなかに入れられるとずいぶん印象が変わる。

そのあと、M井夫妻と待ち合わせの「呑酒家」へ。何回も行っている店なのに、なぜか道に迷う。左に曲がるところを右に曲がっていた。ああ、なぜ……。
入れ替わり立ち替わり、初めてのひとや久しぶりのひとたちと飲み語らう。骨盤ダンスを終えたn見も合流。その後、波照間島で骨折したO久保さんの話で盛り上がる。基本的にはいつものようにくだらない話に終始。
明日は「花柄」の批評会なので、終電前に失礼する。
M井さんとリアリティの話ができたのは収穫だった。これは明日につながる。

『わたしを離さないで』

2008-10-23 22:57:57 | books
そういえば、この本を読み終えていた。『わたしを離さないで』(カズオ・イシグロ/ハヤカワepi文庫)。映画『闇の中の子供たち』を観たあと、I井さんから薦められていたものだ。
内容を書いてしまうと面白さが半減してしまう気がするのは、「何」について書かれているかが少しずつだんだん分かるような作りになっているからだ。その種明かしのされ方が、非常に繊細で巧み。ミステリを読んでいるような気にさえなる。
もちろんフィクションであるから事実ではないけれど、『闇の中の子供たち』とはまた違った意味での、背筋の寒さを経験させられる。近い将来、こういうことが起こったとしても不思議ではない。そういう意味ではSF的であるかもしれない。


昨日「未来賞」のテープ起こしが届いたので、きょうはそれを一日かけて整理した。久しぶりにワープロ打ちで疲れる。出来上がったものをチェックしてもらうため、選考委員に送る。は~、肩が凝った。

来月の『萬葉集』を読む会の会場予約をするも、なんだかマイスペースが異様に塞がっていた。さまよう『萬葉集』を読む会、となる。

それにしても、まだ大小さまざまな「やること」がたくさんある。取りこぼさないよう気をつけなければ。とりあえず、週末の準備に専念する。そうこうしているうちに11月になってしまうのだ。がるるる。

『おくりびと』

2008-10-22 23:40:40 | cinema
久しぶりに映画。ほんとは違う映画を観たかったのだけれど時間があわず、わりと評判のいい『おくりびと』をチネチッタ川崎にて。
ご遺体を納棺するまでのお清めのようなことをする仕事に、ひょんなことから就いてしまった男性の話。からだを清めて死に装束に着替えさせるまでの作業が美しく、まるで茶道とかのお作法を見ているようだった。主役のもっくんが「自分は何を試されているのだろう」と自問するところとか、よかった。そしてやはり、山崎努が秀逸。

もっと泣ける映画かと思っていた。実際、二人となりくらいの人がものすごいすすりあげている声は聞こえていたけれど、わたしはそんなに泣けず。生母の死のときのことも少しは思った。あれは不思議な感覚だったなあ。悲しいという感情があまりリアルではなかった。誰かが泣くと、つられて泣いていた、という感じ。


映画のあと川崎で少し買い物などして、きょうは品川から歩いて明治学院へ。
経済問題という難しい宿題ながら、意外に面白い作品が多かったように思う。わたしは詞書のほうにエネルギーを注ぎ過ぎたかも。でも笑ってもらえてよかった。
終わっていつものように「スカラムッシュ」へ。いつものようなものを飲んで食べる。
I井さんの歌にあったKRUGというシャンパンについてしばし盛り上がる。I井さんの死に水はKRUGでとることに(本人は末期の水にしてほしいらしいが)。

人生最後の晩餐に何を食べたいかと聞かれたら、KRUGと答える、というのもいいかもしれないな。いつか他人のお金で飲んでみたい酒、ということだ。

『流星の絆』

2008-10-21 23:27:08 | books
ぽつぽつ読んでいると書いていたのに、結局あっという間に読了。
小説っていつも、後半に行けば行くほどスピードが上がってしまう。しかし、久しぶりに単行本で小説なんて読んだ。1700円もする本をこんなに早く読んでしまったらもったいない……と思ってしまうわたしは貧乏性。
最後はちょっと泣けた。救いのある終わり方でよかった。

それにしても、「えー?!」な展開でしたわ。ドラマでどうなるのかとても楽しみ。わくわく。


まだ続くドラマの話。「スキャンダル」と「イノセントラブ」を見たですよ。
「スキャンダル」は「四つの嘘」によく似てますね。「四つの嘘」のほうがキャスティングが面白かったと思う。あまり続けて見たいとは思わなかったな。
「イノセントラブ」は、う~ん。北川くんの顔の下半分が嫌い……(笑)。堀北真希は幸薄い感じが似合っていたけど、この先どろどろになるとどうなるんだろう? どろどろになるんですよね? ちがうの?


出かけたついでに久しぶりに漫画を買う。『駅から5分』(くらもちふさこ)と『シマシマ』(山崎紗也夏)の2巻がそれぞれ出ていたので。これから読みます。

視聴率21.2パーセント

2008-10-20 23:28:34 | Weblog
ひどく眠い一日……。
録画されていた「篤姫」見ながらも眠ってしまう。おかげで気がついたら家茂が死んでた。泣けず。

とはいえ、『花柄』のレジュメを送らなくてはならないので、うー、とか、あうー、とか言いながら歌を選んでは入力する。夕方なんとか送信したものの、ファイルが開けないと言われてテキストで送り直す。Mac使いの悲しさをまた味わう。
まだ言いたいことがきちんと見えてこないので、本番までにちゃんと考えよう。なーんて暢気なことを言っているとすぐに日曜日になってしまうんだけどね~。

あと、明治学院の宿題が難し過ぎるため(テーマは経済問題)、呻吟。

「流星の絆」初回視聴率20パーセント超えを祝う。ぱちぱち。
実は原作を購入したのでぽつぽつ読んでいるのだけれど、ドラマの映像が素直に重なることにびっくり。もちろんあちこち違うんだけどね。ドラマの進行と同時並行で読めたら面白いのかな。どう考えても本のほうが早く読み終わりそうではありますが。