暇人おじさんのにゃんにゃんブログ

飲水思源、水を飲みて源を思う、今日も本物を求めて一万歩

甚目寺観音初観音から津島へ

2016-02-26 13:06:27 | 日記
昨日は尾張四観音の一つ甚目寺観音の初観音のお祭り。

この観音さんには、1627年に再建されたと言う国重要文化財の三重塔があり、
その内陣に鎌倉時代作と言われる愛染明王像が祀られており、毎年初観音の日だけ内陣参拝ができるのでこの像が見られるかと思って出かけてきました。

残念ながらその像は安置されていませんでした。
代わりに愛染明王像の絵が架けられていました。



境内は露店も出ていて、それなりの賑わいです。
節分の日と共に1年で一番賑わう日のようです。
地元の人達を始め役場、警察も一体となって運営されており、地元にとっても大切なお祭りの一つなのがよく分かります。



また、この境内にも出店していましたが門前にある饅頭屋さんが、この日のために特別に真鯛やえびす大黒天の落雁も売り出しており、賑わいに花を添えていました。
何故えびす大黒の落雁もあるかと言うと、この観音さんの隣の大徳院と言うお寺は、左甚五郎作と言われているえびす大黒天を祀っており、この日に合わせ初大祭を行っているからでしょうか。
早速私も他の饅頭、ういろうと共に真鯛の落雁を購入し、春を呼ぶ初観音の喜びを共にしました。
私の小さい頃は、めでたい席には必ずこのような真鯛の落雁が引き出物として用意されていましたので、
そのような風習のなくなった今の時代、このようなものに出会うと嬉しくなってつい手が出てしまいます。







さて観音さんの参拝を終え、せっかくここまで来たからと、同じ名鉄路線のもう少し先にある津島まで足を延ばしてきました。
津島は尾張藩の中でも大変栄えた町で、国内天王信仰の中心神社と言われる津島神社の門前町として、また道路・河川海上交通の要衝地としても栄えただけあって、市内は由緒ある建造物等が沢山残されております。
今の時代、他の地方都市と同じように町が寂れてきているのは仕方ないとしても、まだまだ文化的雰囲気に満ち溢れた佇まいの漂う町ではあります。
7月に行われる天王祭は、東海地方でも豪勢なお祭りの代表的なものではないでしょうか。
とは言え、この町は私には今まであまり縁がなく、15年ほど前1回しか訪れた記憶がありません。

またこの地区は濃尾地区特有の川魚料理の伝統ががまだそれなりに残されていますので、
取り敢えず昼食にうな丼でも食べようかと思って鰻屋さんに行ってきました。食べた鰻はこちら。
濃尾地区独特の甘めのタレがしっかりかかっており、この独特な甘辛さが好きな人には大変美味しい鰻丼だと思います。
もちろんこの地方の焼き方でパリッと焼かれており、噛み心地も大変良いものでした。
お酒のあてで取り寄せたもろこの甘露煮もグーで、お酒がついつい進んでしまいました。
鯉料理が置いてなくて、鯉の洗いや鯉こくが食べられなかったのは残念でしたが。



食事後は、市内をぶらっと散策。
津島神社、天王池他古い街並みをぐるりと。





重要な街道筋に当たるだけあって、追分の道標も。





駅への帰り路、鮒味噌、もろこ煮、出し巻卵を買って帰りました。