加川広重氏の巨大水彩画が神戸へ遠征し、「デザイン・クリェーティブセンター神戸」に展示されることになった。昨年の7月、巨大水彩画の前で神戸の詩人松尾正信氏が「長旅のいしずえ」を上演した際、同郷のギャラリーオーナーS氏を招いた。それがきっかけとなった。
25,000人の人々を呑み込んだその規模も意味も人間の叡智では図りしれないない出来事に迫るには、俳句や和歌ではだめで大叙事詩が必要なのだ。それを描いて、個人の心情を越えたドキュメンタリーとなるためには、この大きさとそれを描ききる才能が必要であった。以前からなぜこんな巨大水彩画を描き続けているのだろうと思っていたが、彼は自分でも分からず、この未曾有の出来事の証言者となるための訓練を続けていたのかもしれない。次のステップはモニュメンタルなこの作品を永久保存する手だてを考えることだろう。
(写真は「長旅のいしずえ」上演シーン。巨大画の前の松尾氏と加川氏。)
25,000人の人々を呑み込んだその規模も意味も人間の叡智では図りしれないない出来事に迫るには、俳句や和歌ではだめで大叙事詩が必要なのだ。それを描いて、個人の心情を越えたドキュメンタリーとなるためには、この大きさとそれを描ききる才能が必要であった。以前からなぜこんな巨大水彩画を描き続けているのだろうと思っていたが、彼は自分でも分からず、この未曾有の出来事の証言者となるための訓練を続けていたのかもしれない。次のステップはモニュメンタルなこの作品を永久保存する手だてを考えることだろう。
(写真は「長旅のいしずえ」上演シーン。巨大画の前の松尾氏と加川氏。)