カメラとともに自然を友に

多摩丘陵の自然を写し撮った写真を中心にしつつ、日々の暮らしのなかで目に触れたものを記録してゆきます。

東高根森林公園②

2014-09-15 | 東高根森林公園
 ちょっとした群落になって咲いていたのはフジバカマ。
 
 カリガネソウはちょっとランを想わせるような形の花。撮っているとクロアゲハが飛んできたが、止まらずに飛び去ってしまった。
 
 ホトトギスはまだ蕾だったが、ヤマホトトギスは咲き始めていた。
 
 すっかり色づいていたムラサキシキブ。
 
 帰路は晴れていたので陽射しが強くさすがに汗をかいたが、湿度が低いので乾くのも早かった。
 この日はペンタックスを使ったが、レンズはタムロンの90マクロとフォクトレンダーの180㎜を持って行ってゆき、結局90マクロのみで撮った。ペンタックス用のレンズでは他にフォクトレンダーの90㎜、ペンタックスの100マクロ、200マクロ、70㎜といったところが、描写がよいので特に気に入っている。この内、デジタル用のレンズは70㎜のみで、他のレンズはすべてフィルムカメラ時代の古いものばかり。タムロンの90マクロは柔らかな表現が特徴的で特に花の撮影にはぴったりだ。フォクトレンダーの2本はいずれも金属鏡筒のしっかりした造りで、コンパクトながらずっしり感があり、描写はコントラストが高く緻密な表現力がある。マクロレンズではないが、準マクロレンズと言っていいほど接写ができるので撮影領域が広い。ペンタックスの100マクロはこれまで撮った写真の内、このレンズを使った割合が最も多いレンズだが、APS-Cのデジタルで使うには少し画角が狭すぎるので、最近はタムロンの90マクロの方が出番が多くなってしまった。200マクロも金属鏡筒の造りのよいものだが、その代わり重量もそれなりにあるし、APS-Cのデジタルで使うと300㎜相当の画角になってしまうので出番が減ってフォクトレンダーの180㎜を使うことが増えた。しかし、このマクロレンズの写りはペンタックスのレンズの中でもぴか一ではないかと思う。
 ところで昨夜は大田図書館で借りてきたCDで小菅優が弾くベートーヴェンのピアノソナタ1番を聴いたが、録音時点では20代という若さながらとても豊かな表現力を身につけていると感じた。普段はグルダの全曲盤で聴いているが、このCDは2011年録音とグルダ盤から半世紀近い歳月が経っているのでピアノの音の微妙なニュアンスが余すところなく伝わってきてグルダ盤とはまた違った魅力を持っている。

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東高根森林公園①

2014-09-14 | 東高根森林公園
 昨日は東高根森林公園にでかけた。初秋の爽やかな空気に包まれて気持ちよい散策を楽しむことができた。
 雑木林ではアオゲラの鳴き声を聞き、姿を探しているとヤマガラが近くのエゴノキの実を咥えてはどこかに運んでゆくのを何度も見ることができた。エゴノキの実には毒があるはずなのだが、大丈夫なのだろうか。実の中にいる虫が目当てなのか、それとも保存している内に毒が消えるのだろうか。ここではヤマガラ以外にもシジュウカラとエナガの混群もいて20羽以上はいたようで賑やかだった。夏の間は見られなかったもので、まだミンミンゼミやツクツクボウシが鳴いているとはいえ、季節が秋に向かっていることを教えているかのようだ。
 キバナコスモスにはイチモンジセセリが吸蜜に訪れていた。近くにはホウジャクの仲間もいたので撮ろうとしたが、なかなか敏感で近づけさせてくれなかった。
 
 ツリフネソウはちょうど咲き始めたところ。何度見ても花の形の面白さに惹かれてしまう。神様が遊び心を発揮して造った造形という感じ。
 
 キツリフネソウもやはり咲き始めたところだった。
 
 キツリフネソウの葉の上にはオンブバッタが止まっていた。
 

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三ツ池公園②

2014-09-11 | 三ッ池公園
 陽射しはまだかなり強烈なものがあるが、花の世界は確かに季節の移ろいを感じさせてくれる。
 ヌスビトハギが咲いていたが、種を付けているものもあった。
 
 
 これも萩の仲間だと思うが名前はわからない。よく見かける丸い葉のマルバハギともヤマハギとも違い細長い葉が特徴。
 
 これも比較的よく見かける蜘蛛でナガコガネグモ。北海道から沖縄まで広く分布するという。
 
 鳥の方はまったく静かでシジュウカラの声を2度聞いたくらい。今読んでいる「日本の鳥の世界」(樋口広芳著・平凡社)によると、鳥たちは夏の間は換羽をするのであまり動かず、鳴きもしないということである。以前に多摩川台公園のエナガが夏の間姿を消すと書いたことがあるが、どこか別の場所に移動するということではなく、動かず、鳴かずということでいても気が付かないだけなのかもしれない。
 ところでこの本には「興味深い行動や生態」という章があって、そこにとても面白い話が載っていた。ヤマドリは普通とても警戒心が強い鳥だが、まれに人おじせず近づいてくることがあるのだそうだ。そうして近づいてくるのは雄に限られることから縄張りを主張する行動の可能性があるが、はっきりとはわかっていないとのことである。面白かったのはその先で、ある人が出会ったヤマドリは家の裏山に向かって呼びかけると同じヤマドリが姿を見せ、一緒に散歩したり、肩や腕に乗ってくることもあるのだそうだ。さらにはこの方がピアノやフルートを弾いてクラシック音楽を奏でると近くで耳を傾け、家の中に入ってくることもあるのだという。餌付けでもしたというのならまだわからなくもないが、餌付けもせず、特に何かをしたということでもないということで、こうしたことはおそらく前例がないことだろうとのこと。まるでそのまま童話になりそうな話で、自然には我々の理解が及ばない未知の世界が深く広がっていることを教えてくれているように思う。

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三ツ池公園①

2014-09-10 | 三ッ池公園
 昨日は三ツ池公園にでかけた。北からの涼しい風が入っているということでこの時期としてはさっぱりとした空気が体を通ってゆく。28℃まで気温が上がったということだったが、日向では体感的に30℃を超えていて日陰にいるときとの差が大きかった。
 公園ではまだセミの鳴き声が聞こえていたしキチョウを始め蝶も数多く見られて、まだまだ夏という感じだった。
 センニンソウは白い花が目立ちあちこちで見られた。
 
 ヤブカラシの上で獲物を待っているニホンカナヘビ。
 
 タイアザミ(?)を撮ろうとしているとちょうどキチョウが飛んできて吸蜜を始めた。
 
 花から花へと飛び移ろうとしているところ。
 
 昨日はあまり持ち出すことが少ない180㎜レンズを持って行ったが、アザミとキチョウの写真はこのレンズで撮ったもの。ニッコール180㎜はフィルムカメラの時代のレンズでピント合わせもマニュアルという古いレンズだが、デジタルでも十分に使えるよいレンズだ。金属鏡筒のずっしりとした重さとヘリコイドリングのねっとりとした動きが存在感を感じさせてくれる。便利さから70~300のズームを使うことが多いが、単焦点のMFのレンズを使う楽しみというものがある。
 センニンソウとニホンカナヘビは85㎜のマクロレンズで撮っていて、これはデジタル用に設計された新しいレンズで写りはシャープなのだが、プラスチックの鏡筒なので重厚感は皆無で軽快な使い心地。上に挙げた70~300はフルサイズ用の物を使っているが、ズームとしてはかなりシャープな写りをしてくれるのでこれも気に入ってはいるのだが、ピントリングがレンズの根本付近にあって操作性がよくないのが欠点。
 この他、ニッコールレンズでは主に野鳥用に使っている400㎜F5,6が素晴らしい描写力を持っていて気に入っている。写りのよいレンズはピント合わせもしやすいものだが、このレンズもそうでフィルムカメラ時代の古いレンズだがピントの山をつかみやすい。

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多摩川台公園

2014-09-07 | 多摩川台公園とその近隣公園
 先週は涼しい日が数日続いたが、また少し暑さが戻ってきた日に多摩川台公園にでかけた。
 池ではたくさんのアメンボがすいすいと水の上を滑っている。水面に空が映ってまるで空を飛んでいるようにも見えた。
 
 しばらくするとこの池では見慣れないトンボが産卵し始めた。図鑑を見るとギンヤンマで雄とはずいぶん体色が違う。85㎜のマクロで撮ったが、遠かったので300までのズームに換えて撮ろうと思ったが、まもなく飛び去ってしまった。
 
 池のミントの花にはイチモンジセセリが多い。
 
 時々目にするがなかなか撮れなかったコミスジをやっと撮ることができた。もう少し寄りたかったが1,5m位まで近づくと逃げてしまうという繰り返しだった。
 
 公園をでて帰る途中、路上にきれいな蛾を見つけた。図鑑によるとベニスズメという蛾でヨーロッパなどにも分布するという生息域の広い種類だった。
 
 昨日も多摩川台公園にでかけたのだが、1枚も撮ることなく終わった。もっとねばれば何か見つかったかもしれないが、あまりにも蒸し暑く一度涼しい日々を知ってしまったので根気が続かなかった。
 先日は地元の図書館でCDを借りてきたので早速聴いてみた。まだ若手のピアニストで最近名前をよく耳にするようになった小菅優という人の演奏でモーツァルトのピアノ協奏曲20番。力強さというより繊細、優美という言葉を想い起こすような演奏でピリスともどこか通じるものを感じた。
 川崎市の図書館は区によってCDを置いていない図書館があり、地元の図書館はずっとCDはなかったのだが、昨年の新館開館に伴ってようやくCDが借りられるようになった。当初は数えるほどしかなかったが、少しずつ数も増えている。それにしてもこの図書館の混雑ぶりはかなりのもので特に夏休み中は生徒の利用も増えるので、どの席も満席という日が多かった。図書館に行って立読みとは・・・。中原区の人口は約24万人だがこれに対して図書館は本館と分館の2館で、12万人に1館という計算になる。全国平均がどの程度なのかわからないが、よく利用している大田区の大田図書館の混み具合とは明らかに大きな差がある。もうだいぶ前にラジオで聞いた話だが、イギリスの人口当たりの図書館の数の日本との差があまりにも大きいのにびっくりした(もちろんイギリスの方が多いのだが)ことがあるが、イギリス人が図書館で立読みする姿を見たらどう思うだろうか。

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茅ヶ崎公園

2014-09-04 | 都筑中央公園とその近隣公園
 涼しくなったので久しぶりに茅ヶ崎公園にでかけた。実は都筑中央公園に行くつもりだったのだが、新しい道ができていて本来は曲がるべきところを通り過ぎてしまい戻るのも面倒なので予定変更。前にも書いたが、中原街道は交通量が多いにも関わらず、所々道幅が狭いので自転車で走るには怖い道路であり、このためこの方面からはつい足が遠のいてしまう。わずかな区間とはいえ新しい道が整備されて走りやすくなったが、整備のスピードは超スローペースである。沿道は住宅が密集しているから立ち退きの問題がありスローペースにならざるをえないだろう。
 茅ヶ崎公園には狭いながらも田圃があるので、しばらく見ていないカエルに会いたいものだと探したが見つける
ことはできなかった。
 キアゲハを始め何種類かの蝶がいたが、いずれも止まってくれなくて撮影はできず。花ではキンミズヒキが最も目立った。
 
 ヤブランの紫の花もよく目にした。
 
 ツルマメの花は1㎝もない小ささ。図鑑によると大豆の原種と考えられていると書いてあって意外な感じがした。
 
 ハエトリグモは大きな目がなかなか可愛い蜘蛛だ。よく見ると獲物を抱えているようだった。
 
 注意していても蚊に3か所も刺されてしまったが、代々木公園ではないからデング熱の心配はないだろうと思っていたところ、神奈川県でも感染者がでたという。致死率は低いというからあまり過敏になることはないが。それよりも目では見えにくいほどの小さな虫がいるらしく、これにあちこち刺されていつまでも痒くて困っている。

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多摩川台公園

2014-09-01 | 多摩川台公園とその近隣公園
 涼しい日が続き、朝の内は雨が残っていたが、雨が上がったようなので多摩川台公園にでかけた。風が吹くと肌寒さを感じるくらいだったが、ミンミンゼミやアブラゼミは元気に鳴いていたし、少し日が射すとツクツクボウシも鳴き始めた。
 この日は木に止まっているセミがよく見えたが、木肌が濡れていて黒っぽくなっているので、それより相対的に明るい色合いのセミが目立つためだと気付いた。
 
 滴をまとったセミの抜け殻は夏の終わりのイメージ。細長い形からツクツクボウシの抜け殻ではないかと思われた。
 
 花壇ではオミナエシの花にセセリチョウを始め蝶や蜂が集まっていたが、近づけない場所なので眺めるのみ。
 
 樹液酒場にはたくさんのスズメバチとサトキマダラヒカゲがいたが、よく見ると立派な角をもったカブトムシも1頭いて、よくぞカラスの捕食から免れたものよと思った。
 先日はエナガに出会ったので念のために300㎜までのズームも持って行ったが、エナガは現れずバッグから出すことなく終わった。

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