カメラとともに自然を友に

多摩丘陵の自然を写し撮った写真を中心にしつつ、日々の暮らしのなかで目に触れたものを記録してゆきます。

ジョロウグモとカマキリ③

2008-10-29 | 町田の谷戸
 見つけてから6分ほどで勝負がついた。口のあたりに噛みつくと間もなく今度は胸のあたりに食いつき、毒液を注入している。この毒液はカマキリを殺すためではなく、麻痺させて生かしておくので腐ることなく保存できる。クモはこの後獲物を糸でぐるぐる巻きにしたはずである。そして、クモは少しずつカマキリの体液を吸って、吸い尽くすと邪魔になった抜け殻を捨てるのである。とても残酷なようだが、カマキリにしても捕らえた獲物を頭から丸かじりしてしまう。昆虫の世界の食う食われるの関係は人間から見るとぞっとするところがあるが、生物が生きてゆくというのは基本的にはそういうことなのだろう。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ジョロウグモとカマキリ② | トップ | 秋草図 »
最新の画像もっと見る

町田の谷戸」カテゴリの最新記事