カメラとともに自然を友に

多摩丘陵の自然を写し撮った写真を中心にしつつ、日々の暮らしのなかで目に触れたものを記録してゆきます。

加山又造展

2009-02-04 | 美術
 今日は国立新美術館に「加山又造展」を見に行く。平日にも関わらず、午前中でも結構混んでいた。国立新美術館に行くのは初めてで、建物も楽しみにしていた。以前に森美術館に行った際に展望台から眼下に面白い形の建物が見えて、何だろうと思っていたのだが、後になって、それが建築中の国立新美術館だと知った。
 今回の展示は若い時期から晩年までを展観できる企画で見応えがあった。日本画では小林古径が好きだが、加山又造の生年とは44年の開きがあり、親と子以上の年の差があるわけだが、それにしても40年あまりの間の日本画の変化の大きなことには驚かされる。それぞれの画家の個性の違いもあるのだろうが、加山又造のなんと現代的なこと。加山の絵の特徴を様々な単語で表現すれば、革新的、華麗、造形的、鋭角的、琳派と言った言葉が浮かんでくる。情緒的、繊細、気品、優雅と言った要素がないわけではないが、それよりも最初に挙げた言葉がより似つかわしい。
 それにしても美術館に行くといつも経験することだが、横5メートルもあるような大きな絵でも絵に張り付くようにして見て、遠くから眺めることをしない人が、相変わらず多い。もちろん、絵によっては筆遣いを見たい、細密に描いてあれば細部を見たいということもあるから、私だって近くで見ることはあるが、やはり絵の大きさによって見る距離というのは違ってくると思うのだ。
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