カメラとともに自然を友に

多摩丘陵の自然を写し撮った写真を中心にしつつ、日々の暮らしのなかで目に触れたものを記録してゆきます。

東京国立博物館

2014-11-15 | 美術
 日本国宝展を見に東京国立博物館にでかけた。予想はしていたがかなり混んでいたので奥の方の展示から見て行き、しばらくたってから入り口近くに戻って見て歩いた。経験上入り口近くの展示が最も混んでいるので。
 玉虫厨子は教科書で見た覚えがあるが実物を見るのは初めてのはず(若いころに奈良を旅したことはあるのだが、記憶が曖昧)。7世紀と古いだけに絵はかなり薄れて肉眼ではわかりにくかったが、双眼鏡を持って行ったおかげで細い金の線描で描かれている部分が見えてきたりして役に立った。
 今回の展示で最も心奪われたのは「阿弥陀聖衆来迎図」で12世紀に描かれたものだが、雲に乗って様々な楽器を楽しげに奏する聖衆たちの浮遊感が素晴らしく、また聖衆たちの表情もしっかりと描き分けられていて、2度、3度とこの絵の前に戻ってきて見直すほど魅力的だった。
 国宝展の写真撮影はできなかったので、一般展示の作品のいくつかを紹介します。
 国宝展の会場を出てすぐの展示室では田中親美という画家による模写作品展が開催されていて、その中の一点で鎌倉時代・13世紀の作品の模写。ガラスの反射があったので斜めから撮影。笑っているような顔つきの象さんが面白かった。
 
 本館の日本美術もすべて見て回った。プレートを撮るのを忘れて作者名等不明だが、様々な野鳥が描かれた屏風絵の部分。オシドリ、トモエガモ、オナガガモらしいカモ類などが描かれている。
 
 とても端正で穏やかなお顔立ちをした仏像。これもプレートを撮影しなかったので、時代等すべて不明。フィルムカメラの時代にはとても撮れなかった暗さでした。
 
 博物館名物のユリノキの巨木は黄葉の盛りだった。
 

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