エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

「新しい公共」と緑の分権改革&エコマネー

2010-04-05 22:36:37 | Weblog
政府に「新しい公共円卓会議」が設置され検討が行われています。3月1日に金子郁容座長から検討課題が提示されましたが(こちらをご覧ください)、そのうち「緑の分権改革」やエコマネーの観点から注目すべき事項は次の通りです。

①クリック募金→検索連動型広告の活用

②自治体による「コミュニティマネー」(目的限定のクーポン)→エコポイント&エコマネー(原口ビジョンのグリーンコミュニティマネー)

③エネルギーの地産地消などの社会的イノベーション推進

④社会的責任投資とコミュニティ投資(地域再投資法の設定等)→減CO2(ゲンコツ)ファンド

コスモ石油の風力発電への進出

2010-04-05 00:01:26 | Weblog
 コスモ石油は、風力発電国内4位のエコ・パワーを買収し、風力発電事業に進出することを決定し、3月25日にエコ・パワーの親会社、荏原から保有する全株式を1円で取得しました。
 エコ・パワーの売上高15億円程度ですが、2008年度は15億円程度の最終赤字、09年度は黒字転換する見込みですが、累積負債約100億円を抱えています。
 今回コスモ石油は1円で買収する代わりに、負債をすべて引き受けたもので、縮小する石油関連事業に対するコスモ石油の危機感を表しています。
 エコ・パワーは、東北、北海道などの25拠点で計117基(約12万キロワット)の風力発電設備を運営し、地元の電力会社に販売しています。3月までに愛媛県でも12基が運転を開始する予定で、コスモはこれら設備の稼働率向上により収益力を高める計画です。ちなみに、コスモはすでに山形県酒田市で1500キロワットの風力発電を稼働しています。
 なお、国内の風力発電業界は、東京電力子会社のユーラスエナジーホールディングス、Jパワー、日本風力開発(独立系、出光が出資)が上位を占めています。