虫刺され

Ｔシャツから無防備に伸びた左腕に計９か所、僅か10分ほどで蚊の餌食になった秋分の日午前7時前の墓参り。

右腕、左足首も狙われましたが、結局1匹も撃退できませんでした。これで少しは空かした腹の足しになっただろうなんてことはもちろん思いませんでしたが、何となく墓前の殺生に気が引けたもんですから・・・なんてそれは表向きで、単にドンクサいだけなんですけど。

猛烈な痒みに思わず爪で付けまくった引っ掻き傷は、刺されて膨らんだ箇所がすっかりどこかわからなくなった後でもうっすら残っています。それも今に跡形もなくなっていることでしょう。

アフガニスタンで人道支援の末凶弾に倒れられた中村哲氏の街中の壁画が、タリバンによって塗りつぶされた少し前のニュースを読み返しながら残念に思うものの、良い悪いとかではなく、こういうものかもしれないと思いました。

革命には血が伴う

20日、中国巨大不動産開発事業企業恒大集団の３３兆円超の巨額負債が表面化し、世界規模で株安が発生しました。さてはリーマンショックの再来かと動揺が走る中、元々史上稀にみる高値で推移していた米国株やFRBの大規模金融緩和の段階的縮小策が予測され揺り戻し警戒中での発表でしたので、心理的にやや過剰に反応したのではないかともいわれているようです。

結局、国有の華融資産管理を助けた様に国家が動くでしょという楽観論。でも今度は民間の不動産企業ですしそれに・・・中国共産党内には3つの派閥があるそうで。
江沢民中心とした上海閥、胡錦濤盟主の縁故でない実力主義の共青団、習近平主席の所属する権力者2世3世の太子党。同時に複数に所属されている方も多いようで、恒大集団代表許家印氏は、太子党の実力者でありながら江沢民最側近の曽慶紅氏と親交が深かった・・・江沢民氏は習主席の天敵とか。

8月頃から初代毛沢東の文化大革命を想わせる「共同富裕」をスローガンに掲げた国家主席は、富の再分配を税でなく直接的に富裕者から大量に排出させる手段に出ました。江沢民の目指した「先進的生産力、文化、人民の最大利益」の追求の具現化のようなブランド品で身を覆う許家印氏の失墜は、革命の為には当然必要な犠牲者、生贄であるのかもしれません。

貧富の差に不満を溜める民衆の目に、ブルジョアやプチブルジョアが投資債権や株がゴミクズと化し、混乱する姿を見せることまでが悪趣味な目的だった？
失政のカモフラージュといえば言いすぎでしょうか。

仲秋の名月

月並みですが、百人一首左大夫顕輔「秋風にたなびく雲の切れ間より　漏れいづる月のかげのさやけさ」（新古今和歌集）が思い浮かびます。

藤原北家の裔、父より始まる公家歌道家六条藤家として絶大な力を持ちました。
やがて子孫に訪れる、同系ライバル御子左家に敗れ断絶する運命、盛者必衰の理など思いもよらずに。

太陽光をろ過した月の光はカフェインレスで、きっと穏やかな微睡をもたらすことでしょう。

また、もののあはれについて思いを巡らすのもよさそうで。

今晩は仲秋の名月。

一筆書きの極意

見出し画像の図形。同じ場所を通らず一筆書きできるでしょうか？

見極めるポイントは「奇数点」の数。奇数点とは1つの点に集まっている線の本数が奇数であるもののことで、なお、奇数点が奇数個になることはない模様。

奇数点が０の場合どこからでも描き始めることが可。２個の場合一方の奇数点から始めてもう一方の奇数点で終わる描き方で可能。4個以上の奇数点があった場合は一筆書きは不可能だとか。偶数点は何個あっても関係ないそうです。

さて今回の場合は全て偶数点（奇数点０個）ですから（以下答え）

可能です。

ぼくの場合、どうやら作図能力に致命的欠陥があるようで、何卒ご容赦ください。

秋の火や

天気雨。雨雲が気まぐれにちょっと降らせて早々に立ち去ったか、どこからか風が運んできたか。
狐の嫁入りと祖母ちゃんは言ってましたっけ。

　秋の火や山は狐の嫁入雨　小林一茶

秋の火とは野焼きのことでしょうか。
日本では早春の山焼きのイメージが強いようですが、イレーヌネミロフスキーの小説タイトルの様に収穫後の藁を焼く光景なのかと。

去年引っ越すまでは、何度か自宅前の田畑でやっているのを見たことがあります。当時は洗濯物が臭くなるとか愚痴っていました。
現在は法令で禁止されているようですけど、やらないと今度は季節の風物詩がまた1つ無くなったようで寂しい気もしたりして・・・勝手なもんです。