「おけいはん」を伏見稲荷から祇園四条で下車。先斗町を抜け木屋町高瀬川沿いを散策。
丁度、旧土佐藩邸があった辺りの隣に現存する「旧・京都市立立誠小学校」。
京都市に現存する鉄筋コンクリート造建築物としては最古となる。
玄関アプローチ部分が高瀬川に掛かる橋を取り込み、玄関ポーチ部分の大きくはね出した庇が特徴的な
1927年(昭和2年)竣工の鉄筋コンクリート造3階建てロマネスク様式の建築は圧巻。
(右側の工事用フェンスと警備員さんは丁度、右手の旧土佐藩邸跡辺りの高瀬川浚渫整備工事のためのもの)
早速、内部を見学させてもらう。
廊下から中庭へ出ると、そこに面する外壁面には近年、耐震診断でもしたのかシュミットハンマーの跡が
多数ドット状に残る。
その中庭にはえらく水廻りが多く観られる。
朽ちた花壇に散水するには異様に多く、シャワーコーナーの跡までもが残る。
中庭の右奥の地下室に続くドライエリアの存在も気になっていたところ、校内に展示してある当時の写真の中
1枚の写真でその理由が判明する。
建物竣工の翌年(昭和3年)に竣工した、当時としては珍しい「学校プール」。
いつまで現存したのかは分りませんが、中庭へ一歩足を踏み入れた時の違和感の理由が分る。
校内は閉校になった当時のままの状態のように感じる。(1993年平成5年閉校)
階段欄干の柱に残る「右側通行」の表示。
その表示に従うも、あまりにも端に寄り過ぎの土花吉の妻。
ここ、旧・立誠小学校では「日本映画原点の地」としてシネマシアター「立誠シネマ」が設けられている。
この日も上映がされていた。。。
映画の方は時間の関係で遠慮し、1階にあるカフェコーナーで一服。
丁度、先ほどの中庭を望む位置にあり雰囲気も良い。
しかし、珈琲をオーダーすると出てきた珈琲は紙コップ。
折角の少し酸味が効いた美味しい珈琲も器のせいで残念・・・。(多分、食器を洗える設備がないのかも)
建物の見学自体は満足で、充実感を味わったところで既に昼時は過ぎた頃、何処かお腹を満たせる処がないか
高瀬川沿いを下る。。。
過去の「木造校舎の旅」記事一覧
木造校舎の旅(小浜市編)
木造校舎の旅(越前町編)
木造校舎の旅(東近江編)
木造校舎の旅(番外編)
木造校舎の旅(北近江編)
木造校舎の旅(南越前町編)
木造校舎の旅(小浜市上根来編)
木造校舎の旅(mamma mia 編)
木造校舎の旅(越前市白山 編)
木造校舎の旅(加賀市 旧瀬越小学校)
木造校舎の旅(北近江編 旧余呉小学校)
木造校舎の旅(南越前町・旧国華小学校体操場)
木造校舎の旅(石川県小松市・旧石川県立第四中学校)
木造校舎の旅(近江甲良町編)
おめでとうございます
本年もぼちぼちと宜しくお願いいたします^^
京都市内は当時日本の中心だったせいか明治早々に建てられた小学校がたくさんあり、どれも立派な建築。
ただ、統廃合でリニューアルされてるとこはまだいいですが
跡形もなく消えてしまった建物も数多く。。。
この立誠小も統廃合で役目を終えたのですが
この高瀬川界隈、この学校があったおかげで風俗店が抑えられてたのがなくなってからドンドン増えてしまい柳の向こうに怪しげな電飾。。なんだかなあ。。(涙)
世界中からお越しくださった方に、京都という町をどう見せるか。。
それってとっても大事なことだと思うんですけどねえ~。。
おめでとうございます。
正月早々からステキなデートコースですね。
旧校舎とかは、良い意味で、誰も居なくても
ふぁーと人気がするんですよ。
夜はダメかな(笑
そうですねぇ、京都は戦災も少なかったせいで本来はもっと
残っているべきところ、やっぱ統廃合がねぃ・・・。
ここ高瀬川沿いを下っている時も妻と話をしてましたよ。
学校が閉校になって規制がなくなるとこんなもんだと・・・。
でも風致地区ではあるはずなので、もう少し何とか出来ないものかとも。
でも難しいんでしょうねっ。鴨川沿いの川床にしても突き詰めて行くと
法的には問題も出てくるだろうし、一方で厳しくしても片方で
緩いと文句も出てくる。
京都というところの行政は難題も多く、難しいと思います・・・。
今年は雪も少なくて宜しいですねぃ。
この辺りは「定番のデートコース」ですかねぃ。
旧藩邸跡も沢山あるし。高瀬川も綺麗に整備されてますし。
そう、色んな学校を巡ってますが今回のこの校舎もご覧の通り
写真に何か写り込んでそうで。。。(笑)
でも、出会ったとしても花子さんぐらいかと。。。(大笑い)